• (C)FESJ/Urara Sakurai

  • 概要
  • 活動情報 2018年6月01日 更新

震災から7年、福島県相馬市と岩手県大槌町には挑戦を続ける小さな音楽家たちがいます。

東日本大震災により、これまで当たり前だった生活を失った被災地の子どもたち。家や学校、道路が元どおりになることが復興の終わりではありません。エル・システマジャパンは音楽の喜びが東北の子どもたちの心のよりどころとなることを願って子どもオーケストラ&コーラスの活動を続けています。

(C)FESJ/Mariko Tagashira

「エルシステマ」は43年前に、南米ベネズエラで貧困や非行などの社会問題を解決するために始められた音楽教育プログラムです。仲間と一緒に音楽を奏で、歌うこと、芸術へ親しむことにより、豊かな人生を切り開くという効果は米州開発銀行などからも注目され、現在では70以上の国と地域にこの理念が広がっています。

日本では2012年に原発事故の影響を大きく受けた福島県相馬市で相馬子どもオーケストラ&コーラスが立ち上がり、2013年には津波の甚大な被害があった岩手県大槌町で大槌子どもオーケストラが立ち上がりました。
このオーケストラ&コーラスには、音楽経験を問わず、希望する子どもは誰でも無償で参加することができます。国内外の素晴らしい指導者やアーティストの協力を経て、新しい曲に取り組むごとに、ステージを経るごとに、子どもたちは成長を重ねてきました。こうした子どもたちの姿は、家族や地域の方々にも希望を与えています。

(C)FESJ/Mariko Tagashira

音楽を通して、東北の子どもたちは、自らの意志で努力することを学び、異なる個性と能力を持つ友だちを思いやり、ひとつひとつの達成感を胸に、前へ前へと進む力を育んでいます。

(C)FESJ/Mariko Tagashira

エル・システマジャパンは、音楽がもたらす力で子どもたちを長期的に支えていきたいと願っています。相馬市と大槌町で輝き始めた小さな音楽家たちの挑戦をサポートするため、みなさまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

エル・システマジャパン誕生から5年 〜福島県相馬市と岩手県大槌町の子どもたちの軌跡〜

活動情報

エル・システマ(El Sistema)とは
南米ベネズエラでホセ・アントニオ・アブレウ博士によって始められた社会変革を目指した音楽教育です。
エル・システマは、英語のThe Systemと同意のスペイン語です。1975年、貧困層の拡大、治安の悪化という問題を抱えていたベネズエラで、子どもたちを犯罪や非行、暴行などから守ることを目的に始まりました。
40年以上も取り組まれたベネズエラでは今日、約40万人の子どもたちが参加、政府からの年間予算が65億円規模という国家プログラムに発展しています。
この活動は、世界的に活躍する若手指揮者グスターボ・ドゥダメルなど多くの一流音楽家を輩出しているだけでなく、学業面も含めて青少年の育成にポジティブな影響を与えてきていることで、ユネスコ、米州開銀などの外部機関からも評価されています。

エル・システマの3つの理念
1. すべての人が経済的事情を懸念することなく、音楽、芸術にアクセスできることを保障する
2. 集団(特にオーケストラ)での音楽、芸術活動を通じ、コミュニケーション能力を高める
3. 社会規範と自己の個性の表現を両立することを音楽体験を通じて学ぶ

相馬子どもオーケストラのドイツ公演(FESJ/2016/Mariko Tagashira)

これまでの支援活動状況(2017年7月末現在)
・長野県駒ヶ根市
「アルプスがふたつ映えるまち」、長野県駒ヶ根市。東に南アルプス、西に中央アルプスを望み、神々しい山々が連なります。
豊かな自然に恵まれている一方、首都圏からも県庁所在地からも遠く、子どもたちが芸術活動に直接触れたり参加したりする機会は限られています。地方の中の格差に焦点を当て、そこに生きる子どもたちの力を育むという、エル・システマジャパンにとって初の被災地外での支援の試みです。

・福島県相馬市
一千有余年の歴史と伝統を持つ「相馬野馬追」で知られる福島県相馬市。民謡などの伝統芸能や1950年代からは器楽や合唱などが盛んに行われ、多くの人が音楽と深く関わっています。
震災以降は、津波・原発事故と幾重もの被害により、子どもたちは内的外的の影響を長く受けています。文化芸術による心の復興を目指し、日本ではじめてのエル・システマの活動は相馬市にて立ち上がりました。
週末音楽教室参加者数:71名(オーケストラ)、68名(コーラス)

・岩手県大槌町
「虎舞」に代表される豊かな郷土芸能が息づく岩手県上閉伊郡大槌町。東日本大震災では、人口あたりの死者・行方不明者数が最も多いと言われるほど深刻な被害を受け、今でも多くの子どもたちが、仮設住宅、仮設校舎での生活を余儀なくされています。
制限のある仮設環境で生活する子どもたちにとって、のびのびとしていられる新しい居場所づくりを目的とした音楽教育を目指しています。
放課後・週末音楽教室参加者数:19名(オーケストラ)

「第2回エル・システマ子ども音楽祭 in 相馬」にて(FESJ/2016/Toshihiko Ochiai)
大槌町の弦楽器教室(FESJ/2015/Takaaki Dai)

<2016年1~12月>
2月13~14日 「第2回エル・システマ 子ども音楽祭 in 相馬」を相馬市、相馬市教育委員会と共催
2月28日 大槌町の弦楽器教室の子どもたちがキッズコーラスあぐどまめと大槌バラエティーショーに参加
2月28日 相馬在住外国人コミュニティとの交流の場である「わくわくワールドフェスタ」に相馬子どもオーケストラが参加
3月8~15日 相馬子どもオーケストラのドイツ公演ツアー(ベルリン・ライプチヒ)を実施
3月20日 那覇ジュニアオーケストラ主催の「つながる未来 響け! 復興のハーモニー 岩手・宮城・福島・沖縄の子どもたちによる合同オーケストラコンサート」に相馬と大槌の子どもオーケストラ代表メンバーが参加
5月15日 「カポソカ音楽学院・相馬子どもオーケストラ交流コンサート in 相馬」を開催5月21日 「カポソカ音楽学院東京公演」に相馬子どもオーケストラが賛助出演
6月12日 シンポジウム「音楽を通して生きる力を育んだ3年間?福島県相馬市における週末弦楽器教室の報告~」を青山学院大学キャンパスにて開催
6月14日 大槌弦楽器教室、日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・コンサートマスターの木野雅之先生と洗足学園音楽大学の平沢匡朗先生を迎えてレッスン
6月26日 藤倉大氏と大石将紀氏による作曲教室

ベネズエラのテレサ・カレーニョ・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラと共演(FESJ/2015/Mariko Tagashira)
藤倉大氏と大石将紀氏による作曲教室(FESJ/2016/Chika Ochiai)

7月4日 相馬市立飯豊小学校、大野小学校、山上小学校にて、おひさまデュオによる鑑賞教室を開催
7月10日 「DODAソーシャルキャリアフォーラム~プロボノから開ける、社会貢献につながるキャリア~」に参加
7月11日 相馬市立日立木小学校にて、エル・システマジャパンの音楽監督(吹奏楽)の岡崎明義氏によるフルートの鑑賞教室を開催
7月17日 大槌町でエル・システマジャパン木管教室がスタート
7月30日 ベネズエラのフランシスコ・ミランダ・ユース・オーケストラと相馬子どもオーケストラが相馬市にて共演・交流
8月6-9日 エル・システマ夏期学習会を相馬市にて開催、大槌町の子どもたちも参加
8月11日 「LIGHT UP NIPPON」のイベントで大槌弦楽器教室の子どもたちが演奏
8月20日 蒲池愛氏、nagie氏による作曲教室を開催
9月4日 「大槌の合唱祭」で大槌弦楽器教室の子どもたちが演奏
9月18日 「福島子どものこころと未来を育むシンポジウム~子どもしえんこれからの5年何が必要か~」に、菊川代表理事が参加、報告発表
9月20日 宮沢賢治の「曉穹への嫉妬」の除幕式で、大槌弦楽器教室の子どもたちが演奏
9月20-22日 ベルリン・フィル指揮者のスタンリー・ドッズさんが大槌町でバイオリン演奏つきの朗読会を開催、子どもたちへ弦楽器を指導・交流
10月1日 中川俊郎氏による作曲教室を開催
10月5日 相馬市役所新庁舎落成祝賀会で、相馬子どもコーラスが合唱
10月6日 「毎日メディアカフェ~困難を乗り越える音楽の力~」にて、菊川代表理事が公益社団法人才能教育研究会の早野龍五会長と対談
10月9日 「大槌学園吹奏楽部第23回定期演奏会」に大槌学園中学吹奏楽部、吉里吉里学園中学音楽部、大槌高校吹奏楽部が参加
10月14日 相馬市立中村第一小学校器楽部が「第70回県下小・中学校音楽祭第二部合奏の部」で優秀賞を受賞
10月16日 相馬市立中村第一小学校器楽部が「TBCこども音楽コンクール東北大会小学校合奏第一の部」で最優秀賞を受賞
10月25日 東北市長会のレセプションで相馬子どもオーケストラ代表メンバーが演奏
10月29日 マレック・シュパキエヴィッチさんのチェロ・リサイタルのアンコールに、相馬子どもオーケストラが特別出演
福島県生活協同組合連合会の「創立70周年記念式典&生協大会」にて、相馬子どもゴーラスが合唱
11月4日 「大槌町民文化祭」で大槌弦楽器教室の子どもたちが演奏
11月12日 中川俊郎氏、蒲池愛、大石将紀氏による作曲教室を開催
11月19日 台湾のエル・システマ埔里(蛹の声音楽計画)と相馬子どもオーケストラが相馬市で共演・交流
11月23日 「子育てフェス2016 in 大槌」で大槌弦楽器教室の子どもたちが演奏
11月26日 NHK交響楽団のバイオリン奏者・大鹿由希氏が大槌弦楽器教室で指導
12月10日 仙台駅での常磐線再開通記念イベントで相馬子どもコーラスが合唱
藤倉大氏と本條秀慈郎氏による作曲教室を開催
12月18日 「大槌子どもオーケストラミニコンサート」を大槌町で初開催
12月24-25日 「第3回エル・システマ子ども音楽祭 in 相馬」を開催

<2017年1~3月>
1月5日 相馬市と相馬商工会議所主催の「新春のつどい」で、相馬子どもオーケストラが演奏
1月8日 世界各地でエル・システマの活動をサポートしている南アフリカのバイオリニストであるエリエル・ホワンさんが相馬子どもオーケストラの子どもたちを指導
2月5日 「おおつちバラエティーショー」で大槌子どもオーケストラが演奏
2月20日 「第1回大槌ジョイントコンサート」に大槌高校、大槌学園、吉里吉里学園の中高生が参加
2月25日 「平成28年度こども音楽コンクール文部科学大臣賞授賞式・記念演奏会」にて、小学校合奏第一の部で最優秀賞を受賞した小学校合奏中村第一小学校器楽部が演奏
3月11-12日 「フェローオーケストラ第1回チャリティーコンサート(東京・多摩/相馬)」を開催
3月 『未来をはこぶオーケストラ~福島に奇跡を届けたエル・システマ~/岩井光子著』が汐文社より発行
3月23日 長野県駒ケ根市との事業協力協定書調印式を駐日ベネズエラ・ボリバル共和国特命全権大使、駒ケ根市役所、市議会、教育委員会、音楽関係者の立ち会いのもとで実施<>br 3月26日 「東北中央自動車道阿武隈東道路開通祝賀会」で相馬子どもコーラスが合唱
3月27日 バイロイト祝祭ヴァイオリン・クァルテットによる「相馬子どもオーケストラ&コーラス支援チャリティーコンサート」を相馬市にて開催、相馬子どもオーケストラを指導
3月30日 「エル・システマジャパン設立5周年記念パーティー」を東京・アークヒルズクラブにて開催

当選者発表

ルイ・ヴィトンジャパン×FESJオリジナルメモパッド ルイ・ヴィトンジャパン×FESJオリジナルメモパッド5名様

  • mk5***** 様
  • r5s***** 様
  • flo***** 様
  • kfl***** 様
  • hor***** 様

寄付金の使いみち

みなさまからいただいたご寄付は、下記活動費用などに使わせていただきます。
■オーケストラ&コーラス教室運営費用
・講師謝礼・交通費、指導ボランティア交通費、事務局運営費など

■子ども音楽祭運営費用
(毎年相馬市、大槌町で開催する成果発表コンサート)
・指導者謝礼、出演者交通費、楽器レンタル費、運搬費、広報費など

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