震災から9年。
被災地・石巻を、ひとりぼっちの子ども・若者がいないまちに(TEDIC)
寄付受付開始日:2016/03/03
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寄付受付開始日:2016/03/03
更新日:2020/06/01
宮城県の小中学校の不登校割合は、1,000人あたり17.6人と全国で1位になっています(2017年10月発表 文部科学省調査)
かねてより、子どもたちはさまざまな問題を潜在的に抱えていたと思われますが、「それが顕在化したのが、東日本大震災。それまで地域の力でどうにかなっていたものが、コミュニティーの崩壊によって支えきれなくなったんです」と、NPO法人TEDICの代表理事である門馬優さんは語ります。
TEDICは、2011年にスタートしたNPO法人。虐待、ネグレクト、経済的困窮、親の精神疾患、不登校など、さまざまな困難を抱えている子どもたちの支援を行っています。
その活動は、不登校の子どもへの拠点型・訪問型での自立支援、学校や地域と協働した居場所づくり、生活困窮世帯の子どもへの拠点型・訪問型での学習支援、困難を抱える子ども、若者へのアウトリーチ・相談・伴走支援など、支援が必要な子どものステージに合わせ、多岐に及びます。
TEDICの始まりは、震災直後の避難所での学習支援でした。当時早稲田大学の学部を卒業し、大学院への進学が決まっていた門馬さんが、「生まれ故郷である石巻の子どもたちの役に立ちたい」と、学習支援のために仲間と避難所を訪れたことに端を発します。
「その時に出会った男の子が『震災があって救われた』と、私に言ったんです。彼は、お父さんがお母さんに暴力をふるう家に育ち、経済的にも困窮していた。自身も引きこもりになっていたけれど、誰にも助けを求めることができなかったんです。『震災によって自分は支援者と出会うことができた』という意味で、彼は救われたと言ったのですが、それは私にとっては衝撃でした」と、当時を振り返ります。
声を上げられずに必死に困難を耐えるしかない子どもたちの存在を知った門馬さんは、法人を立ち上げてしっかりとこの問題に取り組むことを決意します。
学校や児童相談所ではフォローできない個別の案件についての支援が、こうして始まりました。
TEDICでは石巻駅前に事務所を構え、市内のあちこちで居場所づくりや学習支援を行っていますが、「ここに来ることができるお子さんはほんの一握り」と、門馬さんは言います。支援を必要としている子どもたちの多くは、外に出ることや人に会うことを拒むからです。
そんな心を閉ざした子どもたちに対して、門馬さんをはじめとするTEDICのメンバーは、支援の拠点で待つだけではなく、各家庭や子どもたちがいる場所に自ら出向き、もつれた糸をほぐすように、働きかけていきます。「例えばゲームが好きな子なら、ゲームの話題から始めて一緒にプレーをする。大人が怖いという子には、手紙を書くことから始める……。いったん子どもたちの目線に立って、働きかけをします。とても道のりは長いし、何が正解か、どこが終わりかわからない。それでも、目の前で助けを必要としている子どもに背を向けることはできません」
強い意志をもって、子どもたちの支援を続けるTEDICのみなさん。そのモチベーションは何なのでしょう。「不登校から高校進学、大学進学を果たした子が『私も子どもに関わる仕事がしたいな』と言ってくれたり、引きこもりで家庭内暴力まで起こしていたが『将来独り暮らしがしたいから、仕事をするために高校に行く』と言ってくれたり…。子どもが「変わろう」と一歩踏み出す瞬間、それが、すごくうれしいんです」
(本文:ヤフー取材班)
いろんな背景にある子ども達を支えているTEDICさんに賛同して、今回賞品を出させていただきました。引き続き、応援しています。
みなさまからの寄付は、訪問支援、拠点の運営資金など、TEDICの事業全般の効果的な支援のために活用されます。
”#311いまわたしができること子どもたちを応援”
更新日:2020/06/01
◆支援事業
現に困難な状況におかれる(経済的困窮、ネグレクトなど)子ども・若者、その家族に対して、課題にフォーカスをして支える取り組みです。
・生活困窮世帯の子どもの学習・生活支援業務(市委託)
主に小学4年生~高校生年代の子どもたちが安心して夜過ごせる拠点の運営を、石巻市内5カ所で運営しています。未就学のお子さんや家族も含めた世帯への支援も状況に応じて行っています。
・民間フリースクール ほっとスペース石巻
不登校の小~中学生(一部、高校生)が利用することが出来るフリースクールを運営しています。通う多くの子どもたちが学校長判断により、指導要録上の出席扱いとなっています。
・石巻圏域子ども・若者総合相談センター(県委託)
石巻市、東松島市、女川町で暮らす0~39歳の子ども・若者、その家族のどんな相談でも受け止める、ワンストップの相談窓口を運営しています。2018年度は671件の相談対応を行いました。
・指定支援機関・個別伴走支援(県指定)
さまざまな関係機関と連携して対応に当たるべき困難なケースへの対応を、県の指定支援機関として伴走的に行っています。法定協議会を中心として、教育・医療・福祉などの多機関と協働して、本人に伴走し続けます。
◆余暇事業
地域で暮らす子どもたちを対象に、地域の大人や若者とのつながりを育んだり、文化や価値、思いを耕す取り組みです。
・課外プログラム
キャンプや野外プログラムなど、子どもたちのニーズに応じて、若手職員や大学生ボランティアが、地域の特性を生かして企画・運営します。
◆参加・協力事業
「当事者は誰か?」の思いのもと、暮らしの中でひとりでも多くの人たちに、この活動(運動)に参加・参画してもらうための仕掛けづくりをしています。
・インターンシップ・活動説明会
県内の大学と協定を結びインターンシップや、臨床実習の受け入れをしています。また、学生に活動の魅力を伝え、ボランティアとして関わってもらうキッカケづくりとして、カフェ説明会を実施しています。
◆アドボカシー事業
子どもたちの声、現場の状況、支援者やボランティアが抱える思いや葛藤などを、代弁者として社会に届ける活動をしています。
・講演・発信
全国各地、自治体や大学、支援団体などでの講演会の他、国や県、市などの公的委員として制度や計画に思いを届けています。
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東日本大震災による被災、経済的困窮、虐待、ネグレクト、障がい、疾患、不登校、ひきこもり…どんな子ども・若者も支えるワンストップの相談窓口である「石巻圏域子ども・若者総合相談センター」をはじめ、宮城県が設置する「石巻圏域子ども・若者支援地域協議会」の指定支援機関として、アウトリーチ、支援コーディネート、夜の居場所、フリースクールなどで取り組むと共に、行政・民間の垣根を超えて、地域で育んでいく仕組みをつくる地域づくりに取り組むNPO法人。2011年5月に故郷を震災で失った代表が設立。拠点での子どもへの支援は、主に地域の大学生が担っている。大学生自身も被災していたり、不登校経験があったり、経済的困窮を経験したりしている。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
宮城県石巻市で焼き物を創作しております。三輪田窯では、この石巻の風土から生まれたもの、現在から未来へといつもの生活の中で、使われて生きるものを心がけて製作しております。また、開窯以来、一貫して地元の天然素材を生かすべく作り続けて参りました。さまざまな素材が炎を通して生まれる変化を御覧いただければ幸いです。
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