岩手県の次代を担う子どもたちを応援してください(吉里吉里国)
寄付受付開始日:2016/03/04
寄付受付開始日:2016/03/04
更新日:2023/02/17
はじめまして。芳賀正彦と申します。
私たちは、岩手県大槌町吉里吉里で、森林整備を行っている「吉里吉里国」という団体です。
「吉里吉里国」の原点は、震災から立ちあがるために、がれき廃材から薪を生産し、販売した活動が始まりです。
震災の翌年からは、森林の間伐材から薪(まき)の生産を始めました。
そして、震災の津波から逃れた子どもたちの「心の復興」のために、私たちが整備した大槌町吉里吉里地区の森林の中で、子どもたちに故郷の自然の美しさ、豊かさを体験してもらう「森林教室」を開催しています。
森林は、自然の恵みを与えてくれるだけでなく、子どもたちの心を癒やし、豊かな感性を育ててくれます。
大槌町は、震災後初めての国勢調査で、岩手県で一番人口減少率(23%)が大きい町という結果となりました。前回の調査から、約1/4の人口が減ったことになります。
大槌町は、現在人口11,400人の小さな町ですが、大槌町に住んでいる私たちは、大きな夢と希望をもって、大槌町を震災前よりも、もっと、美しい町にするために頑張っています。
子どもたちは、美しい町を取り戻すための宝です。東日本大震災の津波が、町をのみこむ姿をこの子どもたちは、みんな見ています。
黒い泥水と化した津波が、道路を、畑を、車を、家をのみこんでいく様を目のあたりにして、心の底にみんな、言い知れない恐怖を感じたり、目に見えない傷を抱えています。
森の中で、自然と触れあい、馬に乗ったり、けもの道も辿ったり、木の芽が芽吹くのを観察したりする中で、心も癒やされて行きます。
この子どもたちが、故郷を大切に思う心を育てることが、人口減少に歯止めをかけ、美しい町が再生される近道だと信じて、次代を担う人財を育むために、森林教室を8年間、無償で開催してきました。
そして、震災から立ち上がり、大きな未来、明るい未来が待っている子どもたちのために、この活動を続けて行きます。
皆さまからいただきましたご寄付は、主に以下の目的にて活用させていただきます。
・講師への謝礼と交通費
・森林教室のための森林整備の人件費
・森林整備機材の維持費
"#2023.311"
#311寄付はチカラになる
#311企画これからもできること
更新日:2023/02/17
2022年夏、吉里吉里公民館にて木工教室を開催し、約25名の子どもたちが集まりました。
吉里吉里国では森林保全整備活動も手がけており、その作業から産出された枝や木の実などを材料にした木工作体験を開催し、森の魅力を引き継いでいく取組を行っています。
木材と言っても、さまざまな個性があり、針葉樹の杉と広葉樹のケヤキでは、手触りや密度、硬さが違います。削ると独特の匂いがして、いろいろな個性を目で、手で、鼻で感じとることができます。
たくさんの中から、自分が「これだ!」と感じた木片を選び、どんな絵を描こうか、どうやって形を作っていくか、想像力を働かせ、作りあげていきます。この作業は、子どもの好奇心を刺激し、心の成長はもちろん、周りの大人にもたくさんの驚きをくれます。
この日は、屋外では、まき割り体験を行いました。斧(おの)を持つ前には、安全指導を行います。危険が伴う作業であること、斧(おの)の持ち方や振り下ろす方向、周りに気を使うことなど、しっかり子どもたちの目を見て伝えることで、子どもたちの背筋も伸び、緊張感に包まれました。
斧(おの)を振り下ろし、思ったように割る作業。子どもでもコツをつかむことができれば、割れるようになります。丸太の上下や節などを見ながら、自分の体と向き合いながら、試行錯誤を繰り返し、向き合います。
割れた時の快感、斧(おの)を使えたことの喜びは、学校の教室では得られない学びの場です。
「震災直後、がれきをまきにする作業があったことで、悲しみから立ち上がることができた方が多くいます。吉里吉里国は斧を振り下ろすまきづくりから始まりました。」という話もしながら、まき割り体験を進めていきました。
さまざまな活動を通して、震災というネガティブな印象の伝承に留まらず、そこからの復興の様子や立ち上がった思いとその行動も一緒に伝えていきます。豊かな自然とともに生きていくことの素晴らしさを体感できる場も続けていきたいと思っています。
講師の謝礼の他、森林内の整備や備品のメンテナンスなど、安全に運営するための活動費に活用させていただいています。
これからも続けていくために支援をお願いいたします。
世の中が少し落ち着いてきた2021年秋、岩手県大槌町の沿岸エリアに位置する吉里吉里にある海の見える森で、ツリークライミング体験会が開催されました。計45名の参加者が集まり、子どもたちの楽しむ声が響き渡る1日となりました。
森林に入ることが非日常な現代で、木にぶら下がっているロープに身を任せ、海からの潮風を感じ、木々が織りなす音と波の音を耳にする、豊かな自然資源が体感できる貴重な場所でした。見慣れた海も、木の上から眺めると格別な景色に見えるのです。
新型コロナウイルスはここ日本の片隅の集落にも、影響を及ぼしました。コロナ禍で移動が制限される中、屋外である森林で、密にならない距離が保て、安心して楽しむことができる、この地域ならではの「海が見えるツリークライミング」が注目されました。今まで続けてきた私たちの活動がすこしずつ地域に受け入れられ、認められるきっかけにもなったのです。
数年前に始まった新たな生活様式が定着しつつある今、全世界でおこっている災害に加え、これからも想像を超える壁が私たちの前に立ちはだかることがあると思うのです。そんな時、足元に目を配ってみると、そこには大地に根を張った草花が咲き誇っているかもしれません。そしてそれを愛でる心を持ち続けたいと強く願っています。
講師の謝礼の他、森林内の整備や備品のメンテナンスなど、安全に運営するための活動費に活用させていただいています。これからも続けていくために支援をお願いいたします。
2018年から、整備した森林を活用した森林教室のプログラムを追加しました。ツリークライミング(C)です。
三陸沿岸はリアス海岸で森と海が隣り合わせにあります。この場所では木に登って海が一望できる珍しいロケーションです。海風を感じながら木に登る体験は、子どもたちの心にしっかりと刻まれる体験になるでしょう。
ツリークライミングジャパンの提供するツリークライミング(C)は、木と友達になることを目的とした体験です。木を傷つけないようにロープシステムを設置し、木にあいさつをしてから、サドルとヘルメットを装備、結び方を教わって自分の力で登っていきます。森の中から海へ子どもたちの笑い声が響き渡り、最後にはありがとうと抱きしめて帰っていきます。
都会や内陸ではできない、この地域ならではの体験を通して、自然とともに生きていることを体感してもらうことで、これからもここで暮らしていきたいと思う子どもたちを増やしていきたい。震災があっても立ち上がる人の背中を見て、復興が進む町並みの中でたくましく育つ子どもたちの生きる力を伸ばす学びの場です。
講師の謝礼の他、森林内の整備や備品のメンテナンスなど、安全に運営するための活動費に活用させていただいています。これからも続けていくために支援をお願いいたします。
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代表:芳賀正彦1948年生まれ(67歳)。福岡県出身。玄界灘に面した漁村の漁師の家に生まれ、24歳でエチオピアに渡る(青年海外協力隊隊員として)。その後パプアニューギニアで働き、1976年に妻の実家である岩手県・吉里吉里に移り住む。東日本大震災で家は全壊。里山の価値に気づき、林業を通じた地域復興を目指す「NPO法人 吉里吉里国」を設立、理事長をつとめる。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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