• 概要
  • 活動情報 2016年3月04日 更新

漁業のイメージをカッコよく 若手漁師集団フィッシャーマン・ジャパン

突然ですが、みなさんは魚好きですか?

各所が調べた日本人が好きな食べ物ランキングを見ると、堂々第1位は「寿司」。「刺身」もたいてい上位に入っています。
また東北をはじめ、海辺の町では「海」「海産物」で町おこしがさかんに行われています。

日本は島国。海に囲まれた国ですから、それは当然のことかもしれません。

しかし、その海産物を海からとってくる、または海で育てている人たちがいることをみなさんご存知でしょうか?

みなさんが大好きな魚をとってくる「漁師」という職業の人は、日本で減り続けています。

平成5年に32万人いた漁師は、現在17万人に減っています。20年で半分になってしまったのです。
宮城県では震災以降、漁を継続できずに海を離れる漁師が後を断たず、廃業した漁師が3割に達しました。県内の漁師のうち39歳以下はわずか15%。担い手全体が減少の一途をたどる今、若い後継者の育成が急務となっています。

漁師という職業は、負のイメージをもつ「K」(きつい、きたない、稼げないなど)で表現されることも多く、最近では漁師の家でも親から子供へこんなことが語られます。

「漁師になんてなるな。勉強して役場職員にでもなれ。」

このままでは日本の漁師という仕事が、そして日本の魚が、漁村文化や魚食文化がなくなってしまいます。
わたしたちは震災を経験し、改めて自分たちの「食べ物をつくる仕事」が尊いものであることや、「世界三大漁場」と言われる豊かな三陸の海に生かされてきたことなどに気づきました。

「自分たちが誇りに思っている職業を、魚を、こどもたちに残したい」

まずは自分たちが、漁業のイメージをカッコよくて、稼げて、革新的な「新3K」に変え、次世代へと続く職業に変えていきたいという思いで立ち上がったのが、わたしたちフィッシャーマン・ジャパンです。

フィッシャーマン・ジャパン プロモーションビデオ

漁師の担い手を増やす「TRITON PROJECT」ってなに?

わたしたちは、深刻化する担い手不足を食い止めるべく、新しく漁師を目指す人を受け入れるための活動「TRITON PROJECT」を立ち上げました。

津波を免れた空家を改修し、宮城県女川町と同県石巻市十三浜に漁師が暮らせる漁師のシェアハウス「TRITON BASE」をつくりました。被災地の三陸沿岸部では、津波の影響もあり、外部からの移住者が住む場所がほとんどありません。県内外からの漁師希望者の受入れ体制を整えたのです。

新しい漁師が少しずつ増えています
TRITON SCHOOLでベテラン漁師さんに牡蠣剥きの方法を教わる生徒さん

また、TRITON BASEは「水産業とつながるきっかけの場所」としての機能も持っています。漁師を志す人の住居としてだけではなく、昨年は水産業に親しみをもってもらうための体験イベントの会場としても活用しました。

そして、今春には4つめのTRITON BASE「TRITON OSHIKA」が宮城県の牡鹿半島浜にオープンします。まだ未完成ですが、2階建てで、個室が3室、短期宿泊の出来る部屋があり、地域の方々も集まれるオープンスペース、としての機能を今後さらに充実させていきたいと思っています。

「TRITON PROJECT」ではこのような拠点を作っていくことで、浜での仕事・暮らし・コミュニティをそろえて、多くの方に漁業への興味をもってもらいたいと考えています。

このプロジェクトは始まったばかり。
昨年はプロジェクトを立ち上げ、実験的にイベントをいくつか行い、ようやく数名の漁師を受け入れ始めることができました。しかし、減り続けている日本の漁師や水産業従事者の課題解決には、情報の発信も、受け入れ体制の強化も、地域のチームづくりもまだまだ必要です。

これからさらに

・他県から漁業に興味がある人を受け入れる体制づくり
・水産業に特化した情報発信メディアの強化
・各浜にTRITON BASEを設置

を考えています。

そして最近、地元の高校生や大学生たちがわたしたちの活動に興味をもち、自主的に会いに来てくれるようになりました。
彼らこそこの地で生まれてここに根をはり、未来の地域の産業を支える最も重要な存在かもしれません。
高校生や大学生が水産業に関われる体制をつくり、水産業インターンシップを立ち上げるのもわたしたちと地元のみなさんの目標になっています。

島国日本の文化を支えてきたとも言える水産業界において、深刻な問題となっている「人手不足」。
漁師がいなくなれば、魚屋がいなくなれば、水産加工屋がいなくなれば、日本の食卓から「日本の魚」は消えてしまいます。
日本の漁業を守り、時代のニーズにあったカタチに進化させていく多種多様な人材が今まさに必要なのです。
そしてそれは、地元の人も、よそ者も、行政も民間も学校も、みんなを巻き込んで
この活動を継続していくためにも、皆さまのご支援をお待ちしております!

フィッシャーマン・ジャパンプロジェクト紹介

TRITON PROJECT ロゴマーク

- TRITON PROJECT -
水産業の未来をつくろう。一緒に。
新世代のフィッシャーマンを増やし、未来へ向かってこの国の水産業を変えていくプロジェクトです。海から始まる新しい冒険の物語に、あなたも参加しませんか。

働く。暮らす。 TRITON BASE
シェアハウスであり、みんなで水産業の未来をつくる場所。 新世代のフィッシャーマンたちのための「基地」です。

学ぶ。 TRITON SCHOOL
漁師を目指すあなたに最適。筑波大学、宮城県漁協、TRITON PROJECTがガッチリ手を組んで用意した「海の寺子屋」です。TRITON BASEに宿泊して様々な海の仕事を学びながら、フィッシャーマンになるために必要な技術を身につけることができます。

集う。 TRITON CAMP
漁師の世界に触れて、自分でさばいた美味しい海産物をお腹いっぱい味わおう。 誰でも参加できる漁師体験の入門編です。TRITON BASEへの宿泊もできます。

つなぐ TRITON CENTER
漁師になりたい人と漁師とのマッチングを行う「担い手センター」。 仕事だけでなく、暮らしの第一歩もしっかりサポートします。


- FISHERMAN JOB -
一口に水産業といってもその仕事の種類は多岐に渡ります。
仕事だけでなく共に働く人の人柄や、そこでの 暮らし、水産業の知られざる魅力を発信することにより、 単なる求人サイトにとどまらず、人に、職業に、地域に寄り 添いながら、これからの水産業に携わることを生業とする人を増やす架け橋になることを目指します。 きっと、職業だけでなく新しい土地、暮らし、コミュニティとの出逢いのきっかけになるでしょう。
水産業特化型求人サイト「FISHERMAN JOB」
https://job.fishermanjapan.com/

寄付金の使いみち

・他県から漁業に興味がある人を受け入れる体制づくり
・水産業に特化した情報発信メディアの強化
・各浜に漁師のシェアハウスTRITON BASEを設置
・地元の高校生や大学生との水産業インターンシップの立ち上げ
・TRITON PROJECTを運営していくための活動費やPR費