• 『絶対的貧困』に曝された開発途上国の子どもたち。路上での暮らしには、さまざまな危険が伴います。

  • 概要
  • 活動情報 2018年3月08日 更新

『絶対的貧困』にさらされた開発途上国の子どもたち。社会から見放された彼らに、あと数年、自立するための時間をください。

親元を離れ、路上で生活するストリートチルドレンと呼ばれる子どもたちの人数は、世界に1億人とも1億5千万人とも言われています。
子どもたちが家を離れる理由はさまざまですが、家庭の貧困、親または親子間の問題、例えば、親からの虐待、親の再婚、親の死、親とのけんか、親からの仕事の強要がきっかけとなり家を飛び出してきたケースです。
また、紛争や自然災害なども原因として挙げられます。

社会から見放された子どもたちに、あと数年、自立するための時間をください

フィリピンの首都マニラにあるサガンダン墓地。
私たち、国境なき子どもたち(KnK)のフィリピンでの活動は、今から16年前、この墓地に暮らすストリートチルドレンとの出会いから始まりました。「墓地に住むなんて怖い!」という声が聞こえてきそうですが、現地の子どもたちはこう言います。
「生きている人の方がよっぽど怖いよ。だって、死人は僕たちに意地悪をしないもの。」

保護が必要な子どもたちを自立支援施設へ引き取り、生きる力を養う。
フィリピンでは現在も、家庭に何らかの問題を抱え、路上生活する青少年が少なくありません。路上で、しかもひとりで生きていくため、一部の子どもたちは犯罪グループの一員となりながら身を守り、成人に利用され犯罪に手を染める結果となりやすいのが現実です。

国境なき子どもたち(KnK)は、そんな子どもたちの身元引受人となり、自立支援施設『若者の家』でケアをしています。生活の中で、彼らの傷ついた心をいやしつつ、本来ならあるべき大人の保護を家族同様に提供し、子どもたちの自立を支えます。
『若者の家』で生活する子どもたちは、学校に通って学び、ともに生活することで仲間との絆を深め、断裂していた親との関係の修復に努めるとともに、自立する力を養います。

社会から見放された子どもたちに、あと数年、自立するための時間をください

社会から見放された子どもたちに、あと数年、自立するための時間をください。

保護が必要な子どもたちに寄り添い、生きる力を養います。また、日本の人々への啓発活動にも力を入れています。

フィリピンでは:
■自立支援施設「若者の家」の運営
・ストリートチルドレン、法に抵触した青少年、虐待・育児放棄を受けた子どもなど約35名を受け入れ、衣食住・基礎教育・スポーツ活動の機会を提供するほか、子どもたちが家族のもとへ戻れるよう、保護者に対する啓発活動や家庭訪問を実施しています。
・心に深い傷を負った子どもには必要に応じてカウンセリングを提供します。

■コミュニティー活動
・貧困地域において、チルドレンセンターを運営し、約250名を対象に非公式教育を提供しています。ソーシャルワーカーが家庭を訪問し、それぞれが抱える課題把握・解決を働きかけます。
・保護者向けに子どもの権利や子育てに関する啓発セミナーを実施しています。

バングラデシュでは:
■ドロップインセンターの運営
・首都ダッカで、週5日間、朝から夕方までドロップインセンターを運営し、毎日40~50名のストリートチルドレンを受け入れています。ここでは、朝食・昼食の提供、衛生面のケア(散髪・洗濯・シャワーなど)を行い、文字の読み書きや遠足・屋外でのスポーツ大会などの教育活動も実施しています。
・路上生活で危険にさらされる子どもたちが、薬物や人身売買から身を守るための啓発教育も毎月行っています。

子どもによる子ども支援、「友情のレポーター」

「友情のレポーター」とは日本の青少年に向けた教育プロジェクトです。1995年の開始以来、カンボジアやフィリピン、東ティモールなどの国々に62名(2017年8月時点)が派遣されています。
レポーターたちはKnKの活動現場やストリートチルドレンなどの現状を取材しながら、現地の子どもたちとの相互理解を深め、帰国後は自分たちが現地で取材したことをさまざまな形で報告し、支援を呼びかけます。

■2017年友情のレポーター 夏休みフィリピン取材
いざ青少年鑑別所へ。入った瞬間、鉄格子の中からこちらを見ようと身を乗り出している子どもたちが見えました。69人が収容されているというその部屋は、あまりにも不衛生で、あまりにも窮屈すぎるものでした。しかし、その表情は、笑顔でした。彼らのことを凶暴に違いないと思っていた私は、彼らが「笑顔になる自由」は奪われていないことを知り、少しほっとしました。
【山邊鈴(やまべ りん/15歳):ウェブ報告より抜粋】

フィリピンの青少年鑑別所を取材する「友情のレポーター」

寄付金の使いみち

世界の困難な状況にある子どもたちの生活環境および教育環境改善に活用します。
詳細は、活動ニュース(公式サイト)をご覧ください。

例えば、フィリピンでは……
■1,000円で、小学生30人が1日学校に通うために必要な交通費を支援できます。
■5,000円で、高校生1人が約6カ月間、学校で学ぶことができます。
■10,000円で、ストリートチルドレン88人に1回の食事を提供できます。