ザアタリ難民キャンプで暮すシリアの子どもたちに、
教育と心の成長を!
寄付受付開始日:2015/11/11
寄付受付開始日:2015/11/11
更新日:2019/05/20
2012年に設営されたザアタリ難民キャンプは、シリアの紛争によって難民となった方々が暮らしています。母国を離れ、長く避難生活をおくる中で学校に通えなかったシリアの子どもたちは学習の遅れが目立ち、放っておけば通学を諦めてしまいます。
難民キャンプで暮らす子どもたちの環境はさらに深刻です。戦闘や家族・親戚の死で受けた心のダメージに加え、閉鎖的なキャンプの生活では、本が足りずネットの通信状況も悪いため外部の情報に乏しくなります。
シリアの隣国、ヨルダン北部にあるザアタリ難民キャンプに暮す子どもたちにとって、自分たちの親から垣間みる現実は、決して豊かな、自由なものではありません。国境なき子どもたち(KnK)が5年以上支援事業を継続する中で、夢について語る子どもたちの多くが身近な人々の姿しか参考にできず、将来像を大きく描けなくなっていることを痛感してきました。
勉強する意義を見いだせなくてもおかしくない子どもたちが、何かに向かって生きたいと思えるよう、音楽や演劇、作文の授業に加えてキャリア教育を始めました。
KnKがザアタリ難民キャンプ、公立学校の中で授業を実施している大きな目標のひとつは、子どもたちが公教育に留まり、学業を全うできるようにすることです。キャンプ内の公立校はヨルダン政府が運営していますが、教員の養成が追いついていません。子どもたちの心のケアまで目を向けられない先生や、体罰に訴える先生もいます。KnKの教員控室には、一方的にしかられて言い分を聞いてもらえなかったり、父親が新しい妻を迎えたなど複雑な家庭の事情を抱えた子が来ては話をし、心を落ちつかせる場所となっています。
子どもたちにとって、親とは別に、話を聞いたり刺激を与えたりする大人の存在は必要です。KnKの授業は彼らの「生きる力」を育むところであり、大切な居場所となっています。
長期化する難民支援に、どこの支援団体も軒並み予算を削られ、キャンプ内では学校の教員の数が減らされたり、児童館が閉鎖されたりしています。難民キャンプでは厳しい状況が続いていますが、子どもたちにKnKの授業を長く届けるべく、ぜひご支援をお願いいたします。
更新日:2019/05/20
1月の冬休みの課外活動の実施を経て、2月から始まった後期・新学期。
KnKでは、キャンプ内の公立学校にて、男女841名に音楽、演劇、作文といった情操教育およびキャリア教育の授業を提供しています。
また、昨年から続けて、新しい試みとして班活動や係活動も実施しています。授業のときには机の列ごとに班を作り、出席を取ったり掃除をしたりすることを通して、クラス内で役割を担い、自分たちの存在意義を経験できる場ともなっています。
キャンプという一時的でも暮らさなくてはならない場所を、よりよくしていくにはどうしたらいいのか、大人だけではなく子どもたちも、自分で進んで考えられるようになるのは、大切なことです。
特に、今後シリアに戻ることができたのならば、キャンプにいる子どもたちもまた、新しい社会やコミュニティーを作っていく大事な一員です。そのため、クラスのためにできること、学校のためにできること、また地域のためにできることを考え、行動ができるよう、授業を通じて学んでほしいと思っています。
昨年後半からは、長期化する難民支援に、どこの支援団体も軒並み予算を削られ、学校のシリア人教員の数が減らされたり、通っていた子ども向けの児童館のようなセンターが閉鎖されたりしています。
KnKでは、情操教育やキャリア教育の授業を提供するだけでなく、こういった大きな環境の変化に不安を抱えている子どもたちにとって、近しい存在であり続けるとともに、どのような状況でも生きていけるよう社会性を持った子どもを育てる役割を果たすために、これからも支援を継続していきたいと思います。
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