寄付受付開始日:2015/09/30
更新日:2024/04/17
シャイン・オン!キッズは、小児がんや重い病気と闘う子どもたちとご家族を支援するため2006年より活動、長くつらい入院治療中でも、子どもたちが笑顔を忘れずにいられるように、病院に常勤するファシリティドッグとハンドラーのペアを国内4病院に派遣しています。この活動には毎年約1,000万円が必要(直接経費/ 1ペア・ハンドラーの人件費含む)であり、運営費用は個人・法人からのご支援、導入病院からの一部負担の他、私たちがイベントなどで調達する資金で成り立っています。
新型コロナウイルス感染拡大後、全ての病院を取り巻く環境が変わりましたが、ファシリティドッグプログラムはコロナ禍においても滞ることなく継続しています。経験を積んだ看護師であるハンドラーが感染対策を十分に行い、医療従事者の方々と“協同” しているからこそ、他のNPO団体・ボランティアの活動が制限されていても運営できるのです。
そしてまた、この状況下でプログラムの提供が可能なのは、Yahoo!ネット募金を通じて応援してくださる皆さまからのご支援のおかげです。改めまして心より感謝申し上げます。
病院に常勤し、重い病気の子どもたちに寄り添う「ファシリティドッグ」。専門的な訓練を受けたファシリティドッグは、ハンドラーとペアで毎日入院中のお子さんのもとを訪れ、癒やしと前向きな気持ちを与えています。
その活動は、単なる患者との触れ合いにとどまらず治療にも大きく関わっています。ファシリティドッグが寄り添うことで、苦い薬が飲めなくて泣いていた子が、がんばって薬を飲むことができた、骨髄穿刺(こつずいせんし)のような大人でもつらい検査でも鎮静剤の量が少なく済んだ、ということも報告されています。
ファシリティドッグの大きな特色は、毎日同じ病院に勤務し、個々のニーズに合わせた活動を行うことです。痛い検査や手術室への付き添い、リハビリ支援なども行います。いろいろな病院や施設を巡回訪問することはありません。ときどき来て短い時間にふれ合うのではなく、同じ犬がいつもそこにいて多くの時間を繰り返し過ごせることが、入院治療している子どもたちの励みになります。
本プログラムは2010年に静岡県立こども病院にて開始され、現在は、静岡県立こども病院の「タイ」、神奈川県立こども医療センターの「アニー」、東京都立小児総合医療センターの「アイビー」、国立成育医療研究センターの「マサ」の4頭のファシリティドッグが活躍しています。(2022年10月現在)
当初、シャイン・オン!キッズは、アメリカの育成NPO団体でトレーニングされたファシリティドッグを国内に導入してきました。しかし安定して入院する子どもたちを支え続けるため、2019年に育成トライアル事業に着手、タイとマサをファシリティドッグとして送り出すことに成功しました。
そして2022年、私たちはファシリティドッグの育成本格始動へのチャレンジを決意しました。
育成トライアル事業を経たことで、課題も明確になりました。
ファシリティドッグの育成には犬の管理費だけでなく、専用施設の整備費やドッグトレーナー人材の確保など、1頭育てるだけでも大きな費用が発生します。
ファシリティドッグの育成は、ご支援いただく方々の応援なくしては取り組めません。国内初のファシリティドッグ育成チャレンジは、一頭あたり1年半から2年程度の時間と約800万円のコストがかかりましたが、確かな手ごたえを得ています。
新型コロナウイルスの流行により、病気のお子さんを持つ保護者の不安な気持ちをより身近に理解できるようになった、という声もお聞きします。病院での安定した活動を継続するため、また、国内育成事業を順調に進めるためには資金が必要です。
皆様のご支援・ご協力を心よりお願い申し上げます。(2022年10月19日追記)
年間2,000から2,500人の子どもが小児がんと診断され、医療の進歩にもかかわらず、残念ながら旅立たれてしまうお子さんもいらっしゃいます。小児がんは子どもの病死原因第一位であり、依然として子どもの命にかかわる重大な病気なのです。
一方、近年の医療の進歩によって小児がんの治癒率は約7割~8割と向上しています[※1]。
それに伴い、小児がんを経験した子どもたちが社会復帰、自立した生活をするための支援の必要性は増加しています。新たに身体的、精神的課題が出現する“晩期合併症”と向き合いながら一生を過ごす経験者は6割に及ぶと言われているからです。
子どもたちの心理的ケアは、退院後の未来を支えていく意味でも、より重要になってきているのです。
シャイン・オン!キッズでは、これまでのさまざまな出会いと気づきを糧に、ファシリティドッグ以外にも下記のような多彩なプログラムを企画・展開しています。
[※1]小児がんの患者数(がん統計)
★ビーズ・オブ・カレッジ(=勇気のビーズ)
ビーズ・オブ・カレッジは、アメリカの小児腫瘍科で看護師勤務経験を持つジーン・バルーシ氏によって考案されたプログラムです。たとえば、採血したときは黒いビーズ、髪が抜け始めたときは顔のビーズなど、色とりどりのビーズをつなぐ作業により、子どもたちは前向きに治療に取り組めるようになるほか、つらい経験を自ら語りやすくなります。つないだビーズは"勇気の証"と認識し、ストレスの軽減や自己意識を高める効果もあると考えられています。
2022年10月現在、全国25のこども病院や小児病棟で展開しています。
★シャイン・オン!フレンズ
2021年9月に開設した、小児がん経験者のための小児がん経験者による、小児がん情報サイト。小児がんの病気そのものや治療の他、さまざまな支援制度に関する情報や、小児がん経験者の人生のあらゆる体験談、経験者同士の対談などを掲載しています。
詳細はこちら
★キャンプ・カレッジ
「キャンプ・カレッジ」は小児がん経験者・通院中の特に思春期“AYA世代”の方を対象として2017年からスタートしました。
中・高生以上を中心とする小児がん経験者が集い、ワークショップの企画運営や、将来につながる学びと交流の体験をします。それぞれの得意なことや好きなことで壁を乗り越えていけるような強い輪を作り、「小児がんの治療」という経験を「自信」に変えていくコミュニティーを目指しています。
このプログラムの特徴は、小児がん経験者自身がリーダーとなって仲間と取り組みたいことを企画し、私たちシャイン・オン!キッズがそのワークショップの運営をサポートしていることです。
★シャイン・オン!コネクションズ
新型コロナウイルスの感染が急激に拡大する中、緊急に開始したプログラムです。制約された入院生活を送る子どもたちがインタラクティブなコミュニケーションが楽しめるよう、こども病院に向けてタブレット端末やプロジェクターなど関連機器を無償で貸出しています。STEAM[※2]を意識した楽しく学べる約20のオリジナルコンテンツを登録病院専用申込サイトを通して提供し、子どもたちに寄り添い、勇気を与えることを目指しています。
[※2]STEAM教育:Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の5つの単語の頭文字を組み合わせた教育概念。技術革新や人工知能の影響で世の中が大きく変化する中で生まれました。
シャイン・オン!キッズは15年間以上にわたり、動物介在療法、アート介在療法、小児がんサバイバーのピアサポート、そしてコロナ禍での緊急支援としてのオンラインプログラムなど常に革新的なプログラムを投入し、小児がんや重い病気の子どもたちやそのご家族に寄り添ってきました。
私たちが「心のケア」でサポートさせていただいたプログラム参加者の大勢の皆さまが、前向きに治療に取り組み退院されています。そしてご自身の経験を生かし、さまざまな分野で活躍、社会に貢献されています。
皆さまから頂戴したご寄付は、全額、シャイン・オン!キッズの活動のために、大切に使わせていただきます。応援をよろしくお願いいたします。
#新型コロナウイルス緊急支援
#新型コロナウイルス支援_子ども
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小児がんや重い病気のお子さんとそのご家族を心のケアのプログラムで支援。ファシリティドッグプログラム(動物介在療法)、ビーズ・オブ・カレッジ プログラム(アート介在療法)、キャンプカレッジ(小児がん経験者のコミュニティー運営)、シャイン・オン!コネクションズ(オンラインで心のケアや学習支援アクティビティを提供)、シャイン・オン!フレンズ(小児がん経験者のWEBコミュニティー)などを運営。2006年設立、2022年10月現在全国26病院にて活動中。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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