寄付受付開始日:2015/04/01
更新日:2024/08/06
しみん基金・KOBEでは、「大規模災害被災地支援ボランティア活動基金(愛称:ずっと・こころ・つなぐ基金)」を創設して、復興支援を行う神戸発のNPOへの助成事業を通じた継続的な支援を行っていくとともに、被災地の内外や支援団体間のネットワークづくりのバックアップをしています。
しみん基金・助成事業特定枠として、2012~2023年度で、のべ31団体に総計971万6千円を助成いたしました。
詳細はしみん基金・KOBE公式ページ 助成事業の実績をご覧ください。
■領収書の発行について
2023年5月10日(水)10時以降の新規ご寄付分より、領収書の発行が可能です。
しみん基金・KOBEは、2015年10月に神戸市の認定を受けた「認定NPO法人」です。そのため、当法人へのご寄付は税制上の優遇措置(寄付控除)の対象です。
1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。
※お手続きの際に、「領収書を希望する」のチェックボックスにチェックを入れてください。お手続きが完了した後での発行希望(再発行含む)へのご対応ができませんのでご注意ください。
※当法人からの領収書発行時期:当法人への入金完了を確認後発行いたします。
※領収書の日付は、お客様の寄付手続き日ではなく、当法人への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。
※Vポイントによるご寄付の場合は、領収書発行の対象外ですのでご留意ください。
詳しくはヘルプページをご参照ください。
領収書に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
<お問い合わせ先>
認定NPO法人 しみん基金・KOBE
電話:078-230-9774
お問い合わせフォーム
みなさまからのご寄付は、神戸地域のNPOが大規模災害被災地の支援に取り組むための助成金として使用します。
助成金は、当基金が毎年10月に公開の審査会を実施し、外部審査員による公開投票を経て、特定枠として決定した団体に助成しています。
翌年12月には、報告会を開催し、1年間の助成期間の活動報告をします。
活動情報の詳細はしみん基金・KOBE公式ページをご確認ください。
#311寄付はチカラになる
更新日:2024/08/06
全国災害ボランティア支援機構の代表理事高橋守雄さんに、阪神・淡路大震災の追悼行事への東日本大震災被災者の招へい活動や「ぼうさいこくたい」での活動について、お話をお聞きしました。
(高橋守雄:元ひょうごボランタリープラザ所長。2022年4月に全国災害ボランティア支援機構を立ち上げ、民間の立場で被災者支援活動を実施している)
<1.17の取り組み>
東日本大震災で被災した宮城県名取市閖上地区の住民10人を招待し、2泊3日の行程で、兵庫県各地の追悼式への参加、阪神・淡路大震災の被災者やボランティアとの交流の後、阪神・淡路大震災の遺構の見学などが行われました。
2023年1月17日 東遊園地の追悼式に参加し、午前5時46分の震災発生時刻に黙とうし、竹灯籠の前で祈りをささげました。
また、14時46分からは三木氏志染町広野の追悼式にも参加し、1.17と3.11の二つの大震災の犠牲者を追悼しました。
参加者からは、阪神・淡路大震災から28年が経過するのに、午前5時46分の追悼式にたくさんの人訪れていることへの驚き、東北での活動も継続していかなければならないという決意、今後も兵庫県を訪れて交流を続けていきたいという感想があがってきたそうです。
<ぼうさいこくたいでの取り組み>
2022年10月22日、23日にHAT神戸で行われた「ぼうさいこくたい」に同機構として出展し、「移動式災害ボランティアセンター号」や「自動排せつ処理装置」を展示するとともに、同機構の活動内容や災害ボランティアについてのパネル展示を行われたそうです。
高橋さんは、「支援する人を支援する社会の醸成」を目指して、災害ボランティアの支援にも取り組まれており、今後は若いボランティアを育成するとともに、思いを引き継いでくれる若い人への活動の継承を考えているそうです。
しみん基金・KOBE事務局ブログ
被災地に学ぶ会・神戸大学学生震災救援隊主催の宮城県丸森町現地活動報告会にオンラインで参加しました。救援隊の皆さんが現地に行って感じたことは思ったよりも復興が進んでいないこと、仮設住宅生活が長期化し、コミュニティーが弱体化していることでした。これからの活動は、人と会話する機会づくりを行いたいと話され、継続的なボランティア活動は地元住民の心の支えになっていることが分かりました。
代表の藤室玲治さんにお話を伺いました。
藤室さんは以前より大学生のボランティアコーディネーターの活動をされていたため藤室さんの団体の活動は学生の方と行うことが多いです。団体の目的には被災地支援だけでなく人材育成があります。被災地支援と人材育成にはどのような関係があるのでしょうか。
藤室さんは学生に現地の人とのコミュニケーション、特に「聴く」ということを大切にするように伝えているそうです。聴くことから被災者のニーズを知ることができ、支援の押し付けを避けることができます。そして被災地支援を通してその先のことにも学生自身興味を持たれるそうです。このことが人材育成に関係しているのではないでしょうか。
自ら進んで学び、知識にし、そこからまた現地の人との交流を行う。このサイクルが続いていくことで一人の人間として成長できるのではないでしょうか。
藤室さんは今後の学生に他大学との交流を期待されていました。他大学との交流もまたさまざまな知識を吸収できる貴重な場であると考えます。目の前のことだけでなく先のことにも興味を持つことは被災地にとっても学生にとっても重要ではないでしょうか。
被災地支援は災害発生直後大きく取り上げられます。しかし、その後の活動はあまり知られていません。災害は町だけではなく、人とのつながりも破壊してしまいます。災害ボランティアはその破壊されたつながりを結びつける接着剤のような役目を果たしているのではないかと思います。
被災支援ボランティア団体「おたがいさまプロジェクト」の活動にうかがいました。会場は神戸市青少年会館。午後の部は10人。そのうち小学4年生の娘さんとお父さんは初参加です。
写真洗浄とは自然災害で汚れた写真を洗ってきれいにし被災者にお返しする活動です。現在預かっている写真は2018年の西日本豪雨の被災地真備町と昨年台風による水害に見舞われた栃木市のものです。作業の前に代表の大竹修さんが西日本豪雨を映像で振り返り、今も6カ所の仮設住宅に200人以上が暮らしている現状と団体の支援活動を紹介しました。
写真洗浄は、乾かす→はがす→洗う→干す→仕上げ→返却の順で進めます。この日は「はがす」から「仕上げ」の作業をしました。
初めにポケットアルバムに入った写真をポケットごと1枚ずつ切り離します。次に表面の汚れをスポンジで洗い流して、乾かします。最後に写真の周囲や裏面をエタノールで拭いてきれいに仕上げます。
3つのテーブルに分かれて開始。作業自体は難しくありませんが、丁寧に扱うこととほかの人の写真と混ざらないように注意します。
途中手を休めて「プチ防災セミナー」をしました。講師は高校3年の生徒さん。題して「みぢかな災害マーク」。災害種別図記号と避難場所図記号を取り上げ、それを地図上に設置してみようというものです。災害種別図記号とは津波・洪水・がけ崩れなど。避難場所図記号とは避難所・津波避難ビルなどです。ふさわしい設置場所を探すために地図から標高や勾配、海や川までの距離を読み取っていると、災害から身を守るには地形を広くとらえることが大切だと気づかされました。参加者にも大変好評でした。
後半は担当を入れ替えて進め、仕上げた写真は午前午後を合わせて170枚になりました。大竹さんのお話では、汚れた写真がきれいになって戻ってくると、被災者のみなさんは新しく生まれ変わったと感じることができ、また頑張ろうと思えるのだそうです。同じ赤ちゃんが写ったたくさんの写真をきれいにして、あきらめていた親御さんに大変喜ばれたことがあり、活動の原動力もそんな経験から生まれるのではないかと思いました。
参加者からは、「作業をやり通せて充実感があった」「久しぶりにまとまった規模でできていい時間が持てた」「きれいにすることを楽しめた」「現地へ行けなくてもできる支援があるとわかった」などと感想が寄せられました。
東日本大震災をきっかけに始まった写真洗浄は、遠く離れていても被災者の力になれる活動です。今後の予定は団体のホームページなどでお知らせしていますのでぜひご参加ください。お待ちしています。
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「しみん基金・KOBE」は阪神淡路大震災をきっかけに設立したコミュニティー・ファンドで、被災地を中心に活動する草の根市民活動に対する支援を通じて、震災に学んだ「市民主役の市民社会形成」を目指しています。
その目的を達成するべく市民活動に助成を行い、またそのための募金活動、関連の講演会・イベントなどを企画運営しています。助けあう社会、支えあう心が「しみん基金」の願いです。
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