次の津波から命を守るため、避難のラインを「桜」でつなごう

寄付受付開始日:2018/03/07

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桜を避難の目印に。「桜よりも高いところへ逃げよう。津波がくる前に!」

桜ライン311

プロジェクト概要

更新日:2023/12/21

私たちは、悔しいんです。

2011年3月11日、東日本大震災により多くの人が命を落としました。しかしその後に東日本大震災は未曽有でも、想定外でもなく周期的に発生していたことが広く知られることになります。もし、震災前に20m近い津波が来る可能性を認識していたら、多くの命が助かったのではないか? 私たちはそう考えました。

あの日、ここまで津波が来たということを、未来の人たちに伝え残すために。
また大きな津波が来た時は、桜並木よりも高いところに逃げてもらうために。
もう二度と、私たちと同じような悔しい気持ちを繰り返さないために。
その思いをともにした陸前高田市内の有志が集まり、桜の植樹を始めたのが私たちの成り立ちです。

震災直後、海に沈んだ陸前高田市。白い建物の屋上には、取り残された人の姿もあります。

【日本全国の皆さまにお伝えしたいこと】

東日本大震災の教訓は陸前高田だけのものではなく「日本全国に伝えていかなければならない」と考えています。津波で亡くなる人を一人でも減らしたい。南海トラフ地震が叫ばれる時代だからこそ、次の時代だけではなく、今、日本全国の皆さまにその備えの大切さを実感してもらいたいと考えています。

桜を植樹する土地は、足元まで津波が襲った場所です。そこから見える景色は、海が見えるとは限りません。山の斜面に立ち「本当にここまで来たの?」と疑ってしまうかもしれません。

あなたが生活している場所は、安全だと本当に言い切れますか?
被災するシチュエーションはさまざまです。もしものときに「災害に備えられているのか?」防災や減災を考えるきっかけになればと思います。

2011年から活動を開始し、日本全国からのべ8,000名を超える方が力を貸してくれました。その方々が家に帰って、自分の街の防災について考えてくれたら、私たちが望む未来へ一歩前に進むことができると信じています。

津波の到達地点となった山の斜面。植樹地からは海を見ることはできません。

【桜で語り継ぐということ】

東日本大震災の前にも何度も津波は発生しています。その教訓を伝える石碑が、陸前高田だけでなく三陸沿岸(青森から宮城中部まで)に300カ所以上あります。しかしその存在は広く知られていませんでした。教訓が生かされていれば、助かった命があったかもしれません。

もっと多くの人が覚えていたいもので語り継ぐことはできないだろうか? そこから誰からも愛される桜並木(桜ライン)を作ることに決めました。陸前高田市内の津波到達地点は約170kmです。10mごとに1本、合計17,000本を植えることを目標としています。

津波の到達点に桜を植樹。植樹地によっては、過去の津波の教訓が掘られた石碑の近くという場所もあります。

【皆さまに支援をお願いする理由】
2023年11月までで、2,178本の植樹が完了しました。今後も植樹地となる土地の所有者さまのご許可や、住民の方のご理解をいただき植樹本数を増やしていきます。

土地の利活用の影響を受ける桜ラインの完成までは、まだまだ時間がかかります。

これからも、たくさんの人の力が必要です。
だから、皆さまの力が必要なんです。
そして、皆さまの支援が必要なんです。

この活動を続けていくために、悔しい思いを繰り返さないために、どうかご協力をお願いします。

津波の到達地点は、復興工事により地形が変化してしまった場所もありますが、各種整合性を考慮し桜を植樹しています。

【未来の桜ライン】

桜を植えた方、植える場所を提供してくれた方それぞれが、その後の桜の成長を気にかけて、見守ってくれて大きく育っていきます。

いつか近所の方が集まってお花見をしながら、「あの時は大変だったね」と話せる日がきてほしいと思っています。そして陸前高田が、桜の名所になってほしいとも思っています。

震災を知らない世代が、どうしてこんなに桜がたくさんあるの? と、不思議に思うでしょう。それが、東日本大震災を知り防災を考えるきっかけになってくれるはずです。

その桜はあなたが支援してくれた桜です。

この1本1本は、私たちと皆さまの願いがこもった大切な桜です。
少しずつつながってきた桜のラインと、街の様子をドローンで空撮した映像です。

寄付金の使いみち

皆さまからのご寄付は、以下の事業のために活用させていただきます。

【植樹事業】
・年に2回(春と秋)全国から募集する植樹会の開催
・学校単位での植樹会の開催
・桜の苗木、土や肥料などの植樹資材の購入費
・桜を病気や獣害から守るための成育管理費

【普及啓発事業】
・講演資料作成経費

【団体運営】(※2022年1月14日追記)
・各事業への広報活動および広報物の作成費用
また、それに係る運営費用等

"#2023.311"
"#311企画これからもできること"
”#311いまわたしができること防災災害復旧支援”
#311寄付はチカラになる

活動情報

更新日:2023/12/21

■植樹事業

毎年、春と秋に全国の皆さまにご参加いただく植樹会を開催しています。近年は、新型コロナウイルス感染予防対策を取り、人数制限をし複数回に分け実施しています。また、伝承の担い手である子どもたちへの防災教育も兼ねて、学校植樹会を年10回ほど実施しています。

[本数と累計参加人数](2023年11月末)
2,206本 市内425カ所 参加者数 8,448名

■普及啓発事業

陸前高田に来ることが難しい方にも震災の教訓をお伝えしたい、という思いから、年間30回から50回程度、日本各地で講演を実施しています。

[第12期実施数](期間2022年7月1日~2023年6月30日)
講演回数49回 参加者1,775名 通算人数 25,601名
主な講演地:岩手県内ほか、オンライン開催

■緊急人道支援実績

たくさんのご支援をいただいた陸前高田市から、次の被災地へ支える気持ちをつなぐ「恩送り」として、2013年より甚大な災害が発生した際に募金活動を行っています。2023年までに31回実施しました。

〔直近4年間の事例〕
熊本県(熊本南部豪雨災害):123,341円
認定非営利活動法人AAR japan(トルコ西部地震津波):29,536円
静岡県熱海市(令和3年7月伊豆山土砂災害):168,900円
佐賀県武雄市(武雄市大雨被害):23,881円
日本赤十字社(トンガ大洋州噴火津波):118,644円
日本赤十字社(モロッコ大地震):88,778円

■受賞歴

受賞を目的として活動をしているわけではありませんが、皆さまの参加により各賞受賞させていただいております。

・日本クリエイション賞(一般財団法人日本デザイン振興会)
・GOOD DESIGN AWARD 2014 金賞(公益財団法人日本デザイン振興会)
・第1回ジャパン・レジリエンス・アワード優秀賞(一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会)
・社会ボランティア賞(公益財団法人ソロプチミスト日本財団)
・手づくり郷土(ふるさと)賞 一般部門グランプリ(国土交通省)
・平成29年度さくら功労賞(公益財団法人日本さくらの会)
・第6回東北みらい賞(東北みらい創りサマースクール実行委員会)
・第7回「地球未来賞」クボタ賞(株式会社毎日新聞社)
・吉野正芳復興大臣 表彰
・令和3年度「新しい東北」復興・創生の星顕彰

その他詳細についてはホームページをご覧ください。

株式会社リコー様のご協力による「植樹会体験動画」です。

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寄付人数
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プロジェクトオーナー

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桜ライン311

特定非営利活動法人桜ライン311

私たちは「災害で生まれる悲しみを2度と繰り返さない未来を創る」ことをビジョンに掲げ活動を行う認定NPO法人です。

17,000本の桜の植樹も、その先にある目指す未来も、私たちだけの力では実現できません。市民の皆さま、そして日本全国の皆さまと11年間歩み続けてきました。ぜひ、皆さまの力を貸してください。お願いします。

認定NPO法人桜ライン311
所在地:岩手県陸前高田市高田町字大隅93-1高田大隅つどいの丘商店街12号
代表者:代表理事 岡本翔馬

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