【セラピードッグの育成と派遣】
病気と闘う子どもたちや、被災地で生活する人の心に寄り添う
セラピードッグの活動を応援してください

寄付受付開始日:2018/07/02

  • 領収書なし
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病室のベッドの上で、セラピードッグの「皆輪(みわ)」とふれあう女の子

認定NPO法人日本レスキュー協会

プロジェクト概要

更新日:2024/10/18

セラピードッグとの交流を必要とされる方の元へ、スムーズに訪問できる社会を作りたい。

「セラピードッグ」とは、ふれあいや交流を通じて、高齢者をはじめ障がいのある方や病気の治療を必要とする方の心と体のケアを補助する犬のことです。
例えば難しい治療が必要な子どもの場合、セラピードッグとふれあうことで闘病意欲が高まり、効果的に治療を進める事ができます。

しかし現在、その効果について十分に認知されておらず、セラピードッグの衛生面や安全性、感染症への懸念により、病院など、その効果が期待できる場所をスムーズに訪問する事が困難です。
こうした課題を解決するために、セラピードッグの育成だけでなく、衛生管理の徹底やセミナーの開催、来場型のセラピードッグハウスの運営などに取り組んでいます。

セラピードッグに対する懸念を払拭(ふっしょく)し、交流によりもたらされる効果についてより多くの方に知っていただくために、私たちはさまざまな形で活動を継続しています。

元保護犬のセラピードッグ「龍馬」は、高知県出身。高齢者の施設では「ええ名前やな~」と大人気

日本レスキュー協会のセラピードッグの活動は1995年12月、阪神淡路大震災により家族を失った子どもたちが集まるクリスマス会に、災害救助犬が参加したことがきっかけで始まりました。

最初は固い表情で黙っていた子どもたちが、犬を見た途端に表情が一変し、笑顔があふれました。この経験をもとに、犬には瞬時に心の壁を飛び越える才能があると実感し「セラピードッグ」の育成が始まりました。

日本レスキュー協会のセラピードッグたち

セラピードッグの訪問先は、福祉施設、被災地、学校や図書館、そして子どもたちが入院する病院などさまざまです。

「セラピードッグに来てほしい」というご要望はとても多く、コロナウイルス感染拡大前には福祉施設へ年間で120件、全国の被災地には約50回、子どもたちの病院には70回以上の訪問を実施しました。

しかし、コロナウイルス感染拡大により、2020年春以降これらの活動がほぼすべてストップしています。
それだけでなく、活動をPRする場である募金活動やイベントなどもほとんどが中止となり、資金集めが困難な状況が続いています。

セラピードッグの育成には、食費・医療費・訓練費・人件費などを含め、一頭につき年間でおよそ30万円の費用がかかります。

感染症対策として、2カ月に1度の定期検査のほか、清潔に保つためのシャンプーや歯磨きなど、日頃からのケアは欠かせません

セラピードッグとの交流を必要とする声がある限り、一人でも多くの方のもとへ会いに行けるよう、活動を継続していきます。

セラピードッグの育成に、皆様の応援をよろしくお願いいたします。

寄付金の使いみち

セラピードッグの育成にかかる費用および事業拡充のための資金として大切に使わせていただきます。

・セラピードッグ育成費(フード代、医療費、訓練用備品購入費、人件費など)
・長期入院中の子どもたちへの訪問に掛かる費用(派遣費、交通費、人件費、ぬりえやカレンダーなど子どもたちへのプレゼントに掛かる諸経費)
・PR活動にかかる事業費(通信費、印刷代、広告宣伝費、交通費、人件費など)

活動情報

更新日:2024/10/18

セラピードッグたちのお仕事を紹介します

ワンヘルス ―One Health―/福岡県での取り組み
ワンヘルスとは、人の健康、動物の健康、環境の保全を一つとして捉え、医師や獣医師、環境の専門家や研究者だけでなく、みんなで考えて行動しようという社会活動です。

福岡県では「ワンヘルス」の理念のもと、「環境と動物と人とのより良い関係づくり」の一環として、アニマルセラピーの取り組みが始まり、日本レスキュー協会も協力団体として活動しています。

県の障がい福祉課からの依頼を受け、3人の子どもたちとの「絵本の読み聞かせ」のほか、療育の専門家や園の先生方と準備を重ね実施された支援学校でのドッグセラピー。ハッピー、みらい、海音(みおん)と子どもたちの、とてもすてきな出会いが実現しました。

支援学校の子どもたちと記念撮影

また、将来医療現場に立つ学生を対象にドッグセラピーの講義を実施するなど、医療や福祉、教育の現場でのアニマルセラピーの普及に向けて取り組んでいます。

未来の看護師さんたちとのふれあい体験

大阪母子医療センター
子どもたちとのふれあいが3年ぶりに再開しました
闘病中の子どもたちが入院する大阪母子医療センターでは、新型コロナウイルスによる病院訪問が中止となってから約3年。2023年4月から待ちに待った病院訪問が再開しました。※感染対策の徹底は継続中

これまでオンラインでしかセラピードッグとの交流がなかった子どもたち。どんな反応をするのか楽しみに病院を訪れると、「海音(みおん)ってこんなに大きいの?」「ハッピーはもっと小さいと思ってた!」など、犬たちの体の温もりにふれながら、それぞれの感想を聞かせてくれました。

順番に病室を回りながら、「楽しみに待ってたよ」とひっぱりだこのセラピードッグたち。2023年6月からは以前のように、週に1回の定期訪問が始まりました。コロナ禍では「オンラインドッグセラピー」という新たな試みにチャレンジし、子どもたちへの支援の選択肢が増えました。今後も病院訪問とオンラインでの交流を組み合わせながら、「毎日セラピードッグがいる病院」を目指して活動を継続していきます。

2023年6月からは週に1回の定期訪問が再開

ウクライナ避難民の方々との交流
言葉の壁を越えて
セラピードッグのハッピーと災害救助犬訓練犬の楽(たの)とともに、ウクライナから来日され神戸市で避難生活を送る方々の元を訪問しました。
フラフープでジャンプを披露したり、記念撮影をしたり……。
心配していた言葉の壁も飛び越えて、大人も子どもも一緒に、とてもにぎやかな時間となりました。

さまざまな場所での活動
日本レスキュー協会のセラピードッグの訪問先は、福祉施設、被災地、学校や図書館、そして子どもたちが入院する病院など多岐にわたります。

福祉施設のスタッフさんからは「○○さんがこんなに笑うの、はじめて見た!」「今日は頑張って手を動かしてるね!」と、利用者さんの普段と違う様子を教えていただくことがあります。

福祉施設への訪問で、利用者さんとふれあいをする「ハッピー」
子どもたちとの「絵本の読み聞かせイベント」も実施しています。

セラピードッグは、病気と闘う子どもたちだけでなく、そばで付き添うご家族や病院スタッフの心も元気にしてくれます。
手術室に向かう子どもたちに「いってらっしゃい」「おうえんしてるよ」とお見送りすることも。

「子どもたちのそばに毎日セラピードッグがいる病院」を目指して、一人ひとりの要望に沿ったドッグセラピーを実施しています。

退院が決まった男の子から、セラピードッグたちへの嬉しいお手紙

また、災害があった地域への慰問活動を継続的に実施しています。東日本大震災や熊本地震、令和元年8月九州北部豪雨災害被災地など、これまでに約50回の訪問を実施しました。
仮設住宅の集会所には、いつもたくさんの方が集まり、交流を楽しんでくださいます。

セラピードッグの存在は、長く続く避難生活により起こる高齢者の「引きこもり」や「孤独死」などの社会課題にも、解決の一助となっています。

災害があった地域への慰問活動では、ご要望に合わせてふれあいを楽しんでいただけるよう企画しています
セラピードッグたちを乗せた「ふれあいバス」が、本部のある兵庫県から愛媛県へ(平成30年7月豪雨災害被災地慰問)

2020年春以降、新型コロナウイルスの影響により、訪問活動や広報活動に多くの制限がかかっています。

コロナ禍でも子どもたちの治療は続きます。セラピードッグとの交流を楽しみに待つ子どもたちのために、オンラインでの交流を通して子どもたちとそのご家族を元気づける「オンラインドッグセラピー」を実施するなど、形を変えながら取り組みを進めています。

これらの活動をこれからも長く続けていけますよう、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

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プロジェクトオーナー

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認定NPO法人日本レスキュー協会

認定NPO法人日本レスキュー協会は、1995年に発災した阪神淡路大震災を契機に発足しました。震災によって行方不明になられた方を捜索する災害救助犬と心のケアを行うセラピードッグの育成と派遣、捨てられた犬や猫の保護をし、新しい家族を見つける動物福祉活動を行っています。こういった活動を通して、人と犬が真に共生できる社会を目指しています。

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