世界自然遺産小笠原で絶滅危惧種アオウミガメとの共生を目指す!

寄付受付開始日:2021/04/09

  • 領収書あり
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海を羽ばたくアオウミガメ

特定非営利活動法人エバーラスティング・ネイチャー

プロジェクト概要

更新日:2023/10/02

なぜ保全しなくてはならないのか

◆アオウミガメの保全
ウミガメは全7種類のうち6種類が絶滅危惧種に指定されています。小笠原に産卵にやってくるアオウミガメもその一つです。

エバーラスティング・ネイチャー(以下:ELNA)では、小笠原諸島父島において小笠原海洋センターを運営しながらアオウミガメの保全活動を行っています。小笠原は古くからアオウミガメを食用として利用しており、過去においては乱獲されていたため、一時はかなり数が減ってしまいました。種を絶滅させてしまう恐れから、世界に先駆けて戦前より個体を増やす取り組みをしています。

長きにわたる活動により、現在は危機的状況を脱していますが、ウミガメの生態は未だ解明されていない部分が多く、ウミガメにとって最適な環境や保全条件を模索しつつ保全に取り組む必要があります。加えてウミガメは成熟するのに20~30年ほどかかる動物であるため、長期的な視点での個体数変動のモニタリングや生態解明が必要になります。また、ウミガメの産卵は海岸でおこなわれるため、海洋環境だけでなく世界自然遺産である小笠原の海岸生態系を支える一役を担っています。

産卵に来たお母さんガメ

◆なぜ保全なのか
アオウミガメは、性成熟するのに20年~30年かかることがわかっていて、一時的に"保護"しただけでは将来の数は増えず、根本的な解決にはなりません。また、ウミガメの野生下での寿命については明らかになっておらず、未解明な部分が多い生き物です。

ELNAでは、ウミガメの生態を解明し、ウミガメが将来絶滅しない海洋環境を目指して保全活動をしています。
認定NPO法人であり、多くの方の支援により成り立っていますが、長期的なモニタリングが必要なウミガメの保全活動には継続的な資金が必要になります。どうか皆さま一人一人の力を少しずつでも貸してください!

卵から顔を出した赤ちゃんガメ
海へと向かう赤ちゃんガメ

◆ELNAの保全へのこだわり
「豊かな海と人々の暮らしや文化が共存できる未来を実現します」
豊かな海とは、複雑で多様な生態系が維持されている海のこと。
自然(豊かな海)と人が共存する世界をつくる、それが私たちELNAの使命と考え活動しています。

小笠原海洋センターで飼育している子ガメ

寄付金の使いみち

皆さまからのご支援は、以下のように活用させていただきます。

・小笠原海洋センターの活動資金
ELNAは主要活動資金の一つに補助金がありますが補助金は年々削減傾向にあり、自己財源を確保し続けないと活動ができません。新型コロナウイルスの感染拡大により事業収益が激減したため、生態解明のためのモニタリング調査よりも運営資金の調達にフォーカスせざるを得ない状況が続いています。
皆さまからの温かいご寄付は小笠原海洋センターの活動および調査研究を継続するための資金に充てさせていただきます。

*アオウミガメの産卵・ふ化後モニタリング調査活動
*光害対策(大村海岸での夜間パトロール、卵の保護活動)
*短期育成事業で飼育している子ガメのエサ代、飼育にかかる電気代
*一般の方に向けた普及啓発活動の実施
小笠原海洋センターでの活動について、詳しくはこちらをご覧ください。

"#環境保全と動物保護"

活動情報

更新日:2023/10/02

ウミガメ保全活動の実績(2023年5月23日更新)

◆産卵モニタリング調査の結果
ELNAが調査している小笠原諸島(父島列島、母島列島、聟島列島)において確認された産卵巣の数

産卵巣数の推移

2022年は父島列島1,909巣、母島列島342巣、合計2,251巣(資金不足により聟島列島は調査未実施)でした。

年によってばらつきはあるものの、産卵巣は増加傾向にあります。
しかし、現在の産卵巣数は保全活動が功をなしたわけではなく、第二次世界大戦~戦後のアオウミガメ捕獲数が減少していたた影響によると考えられています。

種を絶滅させないためには、個体数を推定するためのモニタリング調査の継続とともに、生態を研究解明していくことが保全につながるため、長期的に継続していく必要があります。

棒を使って卵を探します
卵を見つけると産卵日と位置を記録します

◆研究成果の発表(一部)
ウミガメは鼻のどこでニオイを感じている? 組織学的観察で明らかに!
写真によるウミガメの個体識別は異なる環境下でも正確か?

◆来島者や島民に向けた普及啓発活動
ウミガメ教室、ウミガメ報告会などイベントを随時開催しております。

ウミガメ教室での「カメ磨き」の様子。大人気です!

【アオウミガメ保全活動実績】(2022年11月14日更新)

ELNAは、団体が設立した1999年当初より産卵・ふ化後調査を継続し、小笠原のアオウミガメの生態解明に努めています。
小笠原のアオウミガメは増加傾向にありますが、小笠原諸島は、アオウミガメの食文化が継承されている地域であり、そのような地域で個体数が回復途中にあるのは世界的にも珍しく、注目されている地域でもあります。
将来的な食文化の継承と種の保全を両立させるべく、ウミガメの生態解明と保全活動を継続し、ウミガメと地域の人々が共生できる社会づくりを目指して活動しています。

小笠原海洋センターの年間スケジュール
4~8月:アオウミガメ産卵モニタリング調査
5~8月中旬頃:大村海岸夜間パトロール実施
7月~11月:アオウミガメふ化後モニタリング調査
(12月~4月:ザトウクジラ個体識別調査)
3月~5月:捕殺立ち会い調査
通年:短期育成によるウミガメの飼育、観光客へ向けた普及啓発活動

小笠原諸島父島の大村海岸
光害から保護された稚ガメたち

産卵モニタリング調査の結果:産卵巣の数
2006年 422巣
2009年 507巣
2012年 1,919巣
2016年 2,645巣
2020年 1,700巣

ややばらつきはあるものの、産卵巣は増加傾向にあります。
しかし、現在の産卵数は保全活動が功をなしたわけではなく、第二次世界大戦~戦後のアオウミガメ捕獲数が減少したものによると考えられています。
種を絶滅させないためには、個体数を推定するためのモニタリング調査の継続とともに、生態を研究解明していくことが保全につながるため、長期的に継続していく必要があります。

産卵調査

◆2022年の活動
新型コロナウイルスの影響で落ち込んでいた小笠原への観光客の人数が回復しつつあり、今年は海洋センターにいらっしゃった多くの方たちに私たちの活動を伝えることができました。夏は海況が良くなかったのですが、ボランティアさんのおかげで今年も無事に産卵やふ化のモニタリング調査を終えることができそうです。今年も1,500巣を超える産卵巣が確認されています。ご支援いただき、誠にありがとうございます。

【その他の活動】

・一般観光客に向けた環境教育などの普及啓発活動
・大学などの研究機関と協働でウミガメの研究・論文の発表
・国際会議や日本会議において調査や研究結果の公表

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プロジェクトオーナー

特定非営利活動法人エバーラスティング・ネイチャー

アジア地域の海洋生物およびそれらを取り巻く海洋環境を保全していくことを目的に1999年8月に設立された認定NPO法人です。
団体の英名であるEverlasting Nature of Asiaを短縮し、ELNA(エルナ)という名称で呼んでいます。
豊かな海と人々の暮らしや文化が共存できる未来の実現に向け、小笠原、関東、インドネシアの3拠点でウミガメ保全を中心とした海洋生物に関わる活動を行っています。

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領収書発行について

このプロジェクトでは1回3,000円以上の寄付から領収書の発行が可能です。
※クレジットカードでの寄付に限ります。詳しくはヘルプページをご参照ください。

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https://www.elna.or.jp/privacy-policy/
をご覧ください。

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・寄付金に関する領収書の送付(当団体がYahoo!ネット募金での寄付者に対して領収書発行を行う場合)
 
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