寄付受付開始日:2024/01/03
更新日:2024/06/21
ジャパンハートは、自然災害や感染症パンデミック等の有事の際に医療チームを派遣する人的支援のほか、物的支援を積極的に展開しています。
行政からの物的支援が充足している昨今においても、特に支援の手が届きにくい要配慮者(高齢者や乳幼児など)への対応を中心に、企業等との連携のもと、迅速な支援を行っています。
令和6年能登半島地震の発災の報道を受け、ジャパンハートは2024年1月2日に富山県内での物的支援を実施し、今後も継続して物資の支援を行うほか、2024年1月3日より看護師を含む医療チームが現地での調査を開始しております。
現地調査を踏まえ、医療の観点で必要な支援を届けていきます。
▼2011年3月 東日本大震災緊急支援
2011年3月17日に被災地へ入り、全国から医師・看護師、一般ボランティアを募り、ジャパンハートとして国内初の緊急医療支援活動を行いました。派遣したボランティアの数は450名を超えています。
現地では、避難所の巡回診療、医療物資の運搬、被災者の心のケア、ボランティアの派遣等を実施しました。
また、地域開業医の方々をサポートするため、土日のみ営業するジャパンハート こども・内科クリニックを石巻に開院し、約3年間にわたり地域医療を支えました。
▼2016年4月 熊本地震緊急救援
熊本市南区の医療対策本部に入り、医療救護班として避難所の医療巡回支援を行いました。その一方で、「南阿蘇の老人介護施設に要介護避難者受け入れの要請が多数発生し、困窮している」という情報を受け、現地を視察。自分たちの力で脆弱な高齢者を守る福祉避難所を申請した施設の要望にこたえ、看護師チームを派遣しました。
▼2020年7月〜【令和2年7月豪雨】緊急支援
九州を中心に甚大な被害をもたらしている「令和2年7月豪雨」を受け、災害発生当初より医療支援活動を行いました。2020年7月7日より医療者派遣及び物資支援を実施し、2020年8月末までの期間に熊本県八代市及び人吉市の避難所計3か所で活動を行いました。
<寄付受付期間延長のお知らせ>
今後も被災者の方々への支援活動を実施するため、寄付受付期間を延長いたします。住民の方々のコミュニティー形成をサポートするイベントを定期的に行います。(2024年5月31日更新)
■領収書の発行について
ジャパンハートは、2011年11月に東京都の認定を受けた「認定NPO法人」です。そのため、当団体へのご寄付は税制上の優遇措置(寄付控除)の対象です。
1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。
※手続き完了後の発行や再発行はできません。
※当団体からの領収書発行時期: 都度発行(当団体への入金が完了した日から1~2カ月程度で発行いたします)。
※領収書の日付は、お客様の寄付手続き日ではなく、当団体への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。
※Vポイントによるご寄付の場合は、領収書発行の対象外ですのでご留意ください。
詳しくはヘルプページをご参照ください。
領収書に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
<お問い合わせ先>
特定非営利活動法人ジャパンハート支援者サービス担当
電話: 03-6240-1564
メールアドレス:shien@japanheart.org
皆様からいただいたご寄付は、能登半島地震にかかる支援に大切に使わせていただきます。
・旅費交通費
日本人医師(指導医)やカンボジアからの応援看護師の航空券費用
・医療物資や支援活動
被災された方へ、医療の観点から現地が必要とする支援を届けるために使用させていただきます
※本災害の被災地で医療の観点から現地が必要とする支援に十分な資金が集まり、もし余剰資金が発生した場合は、定常プロジェクトに活用させていただきます。
"#2024notopeninsulaearthquake"
更新日:2024/06/21
ジャパンハートは、2024年6月15日(土)から16日(日)、石川県輪島市門前町にて被災地の現フェーズに合わせた新支援企画「おしゃべり喫茶」を実施しました。2日間で計95名の被災者の方が参加し、2024年1月から4月までの常駐支援期間で関係性を築いた医療スタッフとの再会も実現しました。
この「おしゃべり喫茶」とは、仮設住宅への入居が進む一方でコミュニティーの離散により独居高齢者などが周辺住民との交流機会を失い孤立してしまうケースが増加していることを受け、仮設住宅の入居者を中心に地域住民の方が自由に話せる場として開催したものです。
ジャパンハートの災害救援活動では、急性期支援に終わらない長期的な支援を強みとしており、特に東日本大震災では小児クリニックの運営と「心のケア」を中心に2016年まで活動を続けましたが、今回の被災者コミュニティーを軸とした企画は初の試みとなります。
当日は、剱地地区、道下地区、浦上地区、清水地区の4地区を2日間で巡回。気温が30度を超えるなか、経口補水液や清涼飲料水、コーヒーをふるまったほか、全国各地から今回の企画のため集まったボランティアスタッフの地元のお菓子などを囲んで団らんしました。スタッフ6名のうち4名は看護師で、歓談のなかで健康相談や血圧の測定、これからの時期に心配な熱中症対策について指導を行い、保健活動を併せて実施しました。
ジャパンハートは2024年4月20日まで輪島市門前中学校に常駐のうえ周辺避難所の巡回診療を実施していたため、2カ月ぶりの再会を喜ぶ声も聞かれ、「ジャパンハートとの出会いは生涯忘れられない。本当にありがとう、また来てほしい」との言葉もいただきました。また、初めてジャパンハートの企画に参加した方からは、「若い方と話すとエネルギーをもらえる」「病院にいくほどでもないちょっとした健康相談ができるのが良い」などと好評でした。
一方、仮設住宅に近い集会所での開催であっても、身体障害があって参加することができず「(喫茶企画は)知っていたが参加できなかった」という声や、「周囲に知り合いがおらず、発災後は孤立していた」と話す外国籍の方もいたため、喫茶企画と並行しての自宅訪問や、健康相談に限らずカジュアルに悩みを打ち明ける窓口の必要性を感じています。今後も継続して自治体およびNPOと協働しながら、地域のニーズに応えていく予定です。
ジャパンハートは2024年4月20日までに、輪島市、珠洲市、能登町の計8カ所の避難所および診療所に対して看護師常駐支援を行った他、輪島市門前地区においては医師・看護師による15カ所以上の避難所巡回診療を実施しました。フェーズが変わり多くの医療支援チームが2024年2月末には撤収していくなか、2024年4月半ばまで医療を超えて安心を届けるため地域に寄り添う支援を継続しました。
仮設住宅への入居が進む一方で、住み慣れた地域を離れ、周囲の方と会話する機会などが失われてご自宅で孤立している方などが、心身の不調を訴えるケースが増加してきました。
そこで、仮設住宅への被災者の方々の入居がおおむね完了する2024年6月以降、住民の方々のコミュニティー形成をサポートするイベントを定期的に行います。
能登町立松波中学校避難所と、石川県立輪島高等学校避難所にて、医療班として災害支援活動を行った看護師からの活動報告です。
歴史ある建物が倒壊し、土砂崩れや地割れがある中、避難所の学校も壁や床に大きく亀裂が入り床は傾き、一部地面や窓ガラスが割れ、大きな余震が来れば、いつ倒壊してもおかしくない状態でした。
さらには雪の降る真冬の北陸では、夜の冷え込む寒さが厳しく、持参した寝袋と保温シートだけでは、北海道出身の自分も目が覚めることがしばしばありました。
一番の心配が体育館に避難する方々が低体温になるリスクです。
薄着の方や、毛布が足りない方へ物資の衣類や毛布をお渡しし、段ボールで周りを囲う様に仕切りを設置しました。
▼感染対策と医療的介入
発熱者が次々に増え、コロナウイルスの感染者が確認された際、クラスター発生を阻止すべく、チームで夜中まで話し合い、感染経路の遮断に努めたことで、発熱者や感染者ゼロの状態に持っていくことができました。
また、すべての方々へダンボールベッドを導入した後、ベッドに番号を記載し、全員の簡単なカルテ名簿を作成。それと照らし合わせながら、一家族一家族お声をかけさせていただき、医療が必要な方々を見逃すことのないよう細心の注意を払いました。
お薬が数週間飲めていなかった方
混乱され服薬方法がわからなくなった方
不眠や食生活が変わり血圧が上昇した方
地震で傷を負われた方や、自宅に戻りけがをされた方
恐怖や不安の中、涙されていた方
発熱後、急変する可能性のある方の病院搬送
など、身体的・精神的な面への支援として、専門チームへの連絡調整も行いながら携わらせていただきました。
余震時には、恐怖におびえる避難者さんのもとへ駆け寄り、地震がおさまるまで側に寄り添い、少しでも安心感を与えられるよう心がけました。
能登でも輪島でも、自ら被災しながらも休む暇も寝る暇もなく毎日避難所に通い、また学校に泊まり込み懸命に対応される校長先生や、役場の方々がいらっしゃいました。
地元の方々のお力があったからこそ大切な情報を得ることができ、ご支援者の皆さまのご寄付により、活動を継続することができています。
断水の中共に生活し、避難者さんと会話していく中で、水があること、ご飯が食べられること、暖をとることができること、命があること、人との出逢い、普段当たり前に感じていることは、当たり前ではなく本当に有難いことだと体感しました。
まだまだ活動は続いており、長い道のりが想定されていますが、引き続き応援の程どうぞよろしくお願い申し上げます。
これまでに、ジャパンハートはおよそ20人の医師・看護師を、石川県内の4カ所の避難所に派遣し、さらに、アクセスが難しい遠方の避難所なども含めて医師が各地をまわって診療を行っています。
そのうちの一人が、カンボジアのジャパンハートこども医療センターで院長を務める神白麻衣子です。他にも3人の看護師がカンボジアから被災地に駆けつけ、医療支援活動に従事しています。
インフラの復旧が進まぬ中、衛生問題も重要な課題に浮上しています。時期柄、新型コロナウイルス感染症はもちろん、インフルエンザや感染性胃腸炎などの患者さんが増え始めたことを受けて、石川県輪島市の輪島高校では周辺の避難所で感染症にかかった方を一カ所に集め、看護師がケアを担当することになりました。
この仕組みの責任者として、感染者対応を引き受けているのもジャパンハートです。
東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨、新型コロナウイルス感染症。これまで私たちが積み重ねてきた経験が、さまざまな形で活かされることとなった今回の能登半島地震。現場で必要な支えをしっかりと届けられるよう、引き続き取り組んでまいります。
看護師から構成される第2陣、そして医師を含む第3陣の医療チームが合流しました。
報道にもあるように、断水によるトイレの衛生問題や、トイレを我慢することによる脱水、発熱なども発生しているため、避難所の運営サポートから感染症対策や、避難所の隔離区画の支援を行っています。周りの避難所から本高校に感染者が集められています。
また、常備薬が切れるなどの問題も発生しております。
高齢者も多いため、看護だけでなく「介護」という側面も支援チームに求められています。
2024年1月2日より現地入りしたジャパンハート医療チームの第一陣は、2024年1月3日に富山県の射水市役所に飲料水やバスタオルなどの生活用品が入った支援物資パック50ケースを寄贈しました。
また、協定締結先企業と連携し、避難所7カ所に、寄贈した同パックを配布しております。
その後、同チームは石川県能登町に向けて出発。
能登総合病院にて被災状況の確認や、関係各所との打ち合わせを行い、災害対策本部となっている能登町町役場へと向かい、改めて同エリアの被害状況を確認。
事前の調査で、多くの避難者が現在も生活されていることがわかった「松波中学校避難所」へ現場入りし医療支援ニーズの確認を行っています。
ジャパンハートは2024年1月1日の発災直後より現地の支援ニーズ調査を開始し、翌2日に富山県氷見市に対して高齢者や乳幼児などの要配慮者へ必要物資を無償提供する新システム「災害用Heart Stock」を活用の上、富山県内に備蓄していた緊急支援パック25ケースを寄贈しました。
また2024年1月3日、中能登地域での物的支援ニーズを受け、同支援パック54ケースを寄贈。
その他、岡山県に備蓄していた物資を北陸に輸送開始しており、射水市に対しても同様の物的支援を実施する予定です。
これらの物的支援に加え、2024年1月3日に看護師2名を含む医療チームが現地に到着しました。今後、能登半島の被災状況や支援ニーズを調査の上、人的支援も並行して実施する予定です。
ジャパンハートの国際緊急救援事業では、国内外の大規模自然災害やパンデミックの有事に際して人的・物的支援を展開しており、2011年の東日本大震災においてはのべ約450名の医療ボランティアを現地に派遣しました。これらの経験に基づいて構築した災害支援スキームを活かし、今後は「令和6年能登半島地震」により被災した各地への支援活動を実施していきます。
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ジャパンハートは、2004年に設立された日本発祥の国際医療ボランティア団体です。「医療の届かないところに医療を届ける」を活動理念に、途上国で子どもの診療・手術などを無償提供、大規模災害発生時の医療チーム派遣を実施。日本国内では僻地・離島への医療者派遣や小児がんの子どもの外出支援を行っています。
2020年からは、新型コロナウイルス感染症対策として全国75カ所以上のクラスター現場に医療チーム250名以上を派遣。全国700以上の医療・福祉機関へマスク200万枚などの物資寄付、全国600以上の福祉施設への感染予防指導なども継続しています。国際連合UNIATF Award 2020を日本から唯一受賞。
このプロジェクトでは1回3,000円以上の寄付から領収書の発行が可能です。
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以上
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