クーデター後の混乱が続くミャンマーで家族と離れて暮らす子どもたちを守る

寄付受付開始日:2023/11/10

  • 領収書あり
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貧困や情勢の問題により家族と離れて暮らすことになってしまった子どもたちのための児童養育施設で、子どもたちの夢と未来を守る

(認定)特定非営利活動法人ジャパンハート

プロジェクト概要

更新日:2024/09/12

養育施設Dream Train(ドリームトレイン)とは?

ミャンマー・ヤンゴン市内にある、8~23歳の子どもたち約140人が暮らすドリームトレイン。

紛争から逃れ保護された子ども、HIVで親を亡くした子どもや、貧困のため教育を受けられない子どもたちを受け入れ、人身売買や売春などの危険から守り教育や就労をサポートする施設です。

子どもたちはミャンマー国内のさまざまな民族・地域出身者であり、宗教も母語も違う中でも、本当の兄弟姉妹のようにお互いに支え合いながら暮らしています。

困難な状況の中でも希望を抱いてドリームトレインに入所する子どもたち

【ドリームトレインが設立された背景】
ミャンマー東北部の国境地帯ではいまだ貧しい家庭をターゲットに人身売買が行われ、幼い子どもたちが売られたり、エイズで親を亡くした子どもたちが貧困に苦しみながら生活している現状があります。
これらの状況を受け、ジャパンハートは、2010年にドリームトレインを開設しました。

近年では、大学進学や留学など、目標を達成するためにより高度な教育を受けることを希望する子どもたちへの支援にも力を入れています。
例えば、学業のフォローアップのために外部講師を招くだけでなく、自ら考え行動する思考力を育むためのSTEAM教育や、キャリア教育の実施などを行っており、年々、教育を受けることに対して熱意と夢を持つ子どもたちが増えているのを実感しています。

2023年には、新たにスカラシップ制度を導入し、学業に意欲を持つ15名の児童が私立学校へ進学できるようになりました。
募集情報を発信すると、翌月には50名を超える入所希望があり、大反響。15名という限られた枠の中で、公平な選考を実施しました。2024年4月には全国から17名の新規児童を受け入れ、施設全体で129名の子どもたちが安全に学べる環境を提供しています。

この取り組みは、教育を通じて子どもたちに希望を与え、平和な未来を築く一助となっています。

【ドリームトレインが置かれているミャンマーの現状】
クーデターにより混乱が続くミャンマー。ニュースで取り上げられる機会は減りましたが、いまだに情勢が不安定で経済は低迷し、人々の生活は日に日に苦しくなっています。

ドリームトレインへの影響ももちろんあり、ミャンマー国内の政治・経済状況の悪化による物価高で給食費の高騰してしまい、子どもたちの発育に十分な給食が提供できなくなる危険があります。
また、経済停滞により貧困を原因とした犯罪が増えており、ドリームトレインの子どもたちが被害を受けないために行動範囲を狭めざるを得なくなっています。

2023年6月には、国内の紛争により難民となった子どもたちが「学業を継続したい」「お医者さんになりたい」と言った強い希望を胸に、ドリームトレインに入所しました。

国内情勢により行動範囲が狭められた子どもたちにとって、スポーツは心身の健康を保つための大切な活動の1つです

養育施設「Dream Train」についての詳細はこちら

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<お問い合わせ先>
特定非営利活動法人ジャパンハート支援者サービス担当
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寄付金の使いみち

皆様からいただいたご寄付は、ミャンマー・ヤンゴン市内にあるドリームトレインの給食費、施設の修繕費、子どもたちの健康を維持するための費用として使用させていただきます。

・給食費
ミャンマー国内の政治・経済状況の悪化による物価高と円安の影響により食材費が高騰しています。

・施設の修繕費
老朽化してしまった正門や男子寮の修繕に使わせていただきます。

・子どもたちの健康を維持するための費用
犯罪の増加により行動範囲が狭められた子どもたちが、性別や年齢にかかわらず施設の敷地内で運動ができるよう、グラウンドに遊具を設置したいと考えています。

活動情報

更新日:2024/09/12

ドリームトレインの学生からの声(2024年9月12日更新)

Dream Trainで育ち、未来へはばたいている子供たちがいます。
その一人、22歳のミテちゃんへのインタビューを紹介します。

ミテちゃんは11年前に故郷シャン州東部から離れ、教育のためにDream Trainにやってきました。
故郷野村には小学校までしかないため中学校や高校に通うことができず、母親の勧めで9歳のときに姉妹とともにこの施設へ移住しました。初めは不安と寂しさを感じたものの、他の子どもたちと過ごすうちにその不安は徐々になくなっていったそう。

ミテちゃんが故郷を離れるときには涙を流して見送っていたお母さんも実際にDream Trainでミテちゃんが過ごす姿を見て「あなたたちをここに送ってよかった。」と言っていましたと語ってくれました。

「一時故郷から離れることにはなるけれど、勉強を頑張れば親孝行もできるし、故郷の村にないものを与えられる」
Dream Trainでの生活を通じ、ミテちゃんはコンピューターの授業に興味を持ち、日本語も学び始めました。彼女は大学で経済を学び、将来はプログラマーになるという夢を抱いています。

Dream Trainで共に暮らす妹(右)とミテちゃん(左)

ドリームトレインを支える方からの声(2023年11月10日更新)

ドリームトレインは里親やボランティアなど、さまざまな方の力により支えられています。

「ジャパンハートのおかげで今の里子に会えました。
全く訪れた事のない国に、私のかわいい子がいることは幸せです。」

「ドリームトレインの子どもに出会ってからのこの3年間、毎回、直接お話したい事がいっぱい浮かんできます。ドリームトレインの子どもにもそう思ってもらえるように、またこちらからのお手紙などを書かせてくださいね。いつもこのような素晴らしいお手紙や写真を送ってくださる機会を与えてくれました、ジャパンハート・ドリームトレインの皆様に、心から感謝いたします。」

ドリームトレインを訪れた支援者の皆さま
ボランティアさんによる、給食のご支援

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プロジェクトオーナー

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(認定)特定非営利活動法人ジャパンハート

ジャパンハートは、2004年に設立された日本発祥の国際医療ボランティア団体です。「医療の届かないところに医療を届ける」を活動理念に、途上国で子どもの診療・手術などを無償提供、大規模災害発生時の医療チーム派遣を実施。日本国内ではへき地・離島への医療者派遣や小児がんの子どもの外出支援を行っています。
2020年からは、新型コロナウイルス感染症対策として全国75カ所以上のクラスター現場に医療チーム250名以上を派遣。全国700以上の医療・福祉機関へマスク200万枚などの物資寄付、全国600以上の福祉施設への感染予防指導なども継続しています。国際連合UNIATF Award 2020を日本から唯一受賞。

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