【ミャンマー緊急支援】内戦で医療を受けられない子供たちを支援

寄付受付開始日:2023/07/28

  • 領収書あり
[【ミャンマー緊急支援】内戦で医療を受けられない子供たちを支援]の画像
【クーデター発生から2年】内戦の続くミャンマーの子どもたちへ医療を届ける

認定特定非営利活動法人ジャパンハート

プロジェクト概要

更新日:2023/11/02

【ミャンマー緊急支援】「病院に残った医師は2割」内戦の続くミャンマーで医療を受けられない子どもたちへの支援を届ける

<ミャンマーのクーデターの現状>
2021年2月に発生したクーデターにより、軍事政権下にあるミャンマー。ニュースで取り上げられる機会は減りましたが、情勢が落ち着いたわけではありません。

長引く政情不安により経済は低迷し、人々の生活は日に日に苦しくなっています。軍と対抗勢力との武力衝突により避難生活を余儀なくされたり、焼き討ちによって家を失った人々も多くいます。

医療現場の事態も深刻であり、クーデター発生直後から現在まで、「軍政下の病院では働けない」と国公立病院に勤務する多くの医療者が職務放棄を続けています。

そんな中、多くの子どもたちは経済的な理由や医療環境が原因で、病気があっても治療をちゅうちょしたり治療を諦めたりせざるを得ない状況が2年以上続いています。

<ミャンマーの医療現場の実情>
ミャンマー国内の小児医療の中心を担ってきた国公立の子ども病院では、残った医療スタッフが子どもたちを救うために懸命に治療にあたっていますが、本来の2割程度の医療しか提供できないのが現状です。

このような状況の中、必要な時期に適切な治療が受けられない、必要な手術を受けられない事により、生命の危機にさらされている子どもたちが、ミャンマー国内では多く発生しています。

「臍帯(さいたい)ヘルニア」という、おなかの臓器が飛び出した状態で生まれたアウン・カン・モー君

<ジャパンハートのミャンマーでの活動について>
ジャパンハートではミャンマーにおいて1995年から医療活動を開始した後、2004年からは医療拠点として「ワッチェ慈善病院」を置き、貧しく医療を受けられない人々に医療を無償で届けてきました。治安の安定しない現在も日本人医療者を派遣し、1人でも多くの子どもたちの命を救う活動を行っています。

「ワッチェ慈善病院」では、子どもから成人まで年間約1万人の診察と、約1,500件の手術を行っていました。しかし、現在ではコロナ禍での日本人医療者の渡航制限に加え、クーデターにより半数以下の700件まで減少。特に小児分野における医療ニーズは格段に高まっています。

医療者不足や医療レベルの低さ、家族の経済的な問題から、明日を生きたくても適切な治療を受けられない子どもたちへのご支援をなにとぞよろしくお願いいたします。

■領収書の発行について
ジャパンハートは、2011年11月に東京都の認定を受けた「認定NPO法人」です。そのため、当団体へのご寄付は税制上の優遇措置(寄付控除)の対象です。
 
1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。
 
※手続き完了後の発行や再発行はできません。
※当団体からの領収書発行時期: 都度発行(当団体への入金が完了した日から1~2カ月程度で発行いたします)。
※領収書の日付は、お客様の寄付手続き日ではなく、当団体への入金が完了した日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)です。
※Tポイントによるご寄付の場合は、領収書発行の対象外ですのでご留意ください。
 
詳しくはヘルプページをご参照ください。
 
領収書に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
 
<お問い合わせ先>
特定非営利活動法人ジャパンハート支援者サービス担当
電話: 03-6240-1564
メールアドレス:shien@japanheart.org

寄付金の使いみち

いただいた寄付金は、内戦下にあるミャンマーの子どもたちに医療を届けるための医療支援費として大切に活用させていただきます。

【具体例】
・子どもたちに安全な治療を提供するために必要な医療機器(患者モニターや手術器具など)の購入費用
・治療で使用する薬や手術で使用する糸などの医療物資の購入費用
など

活動情報

更新日:2023/11/02

この命を救いたい 混乱続くミャンマーからの挑戦(2023年11月2日更新)

ミャンマーでの活動のアップデート情報として、ミャンマーで臍帯(さいたい)ヘルニアと闘う2歳の男の子アウン・カン・モー君の治療の様子をお伝えいたします。

アウン・カン・モー君1

アウン・カン・モー君は2歳の男の子。クーデター直後の2021年3月にミャンマー北西部で生まれました。
胎児の頃におなかの壁が正常につくられず、へその緒(臍帯(さいたい))の中に腸などの臓器が入り込んだままの状態で生まれる「臍帯(さいたい)ヘルニア」を患っています。本来であれば、生まれてすぐにへその緒の中の臓器を元の位置に戻すための手術を受ける必要がありましたが、情勢に翻弄(ほんろう)され、治療を受けられずにきました。

背景にあるのが、ミャンマーで続く医療者のボイコットです。国公立の医療機関に勤める医療者たちがクーデターへの反対の意思表示として大規模なボイコットを起こし、2年半がたった今も多くの医療機関が機能不全の状態に陥っているのです。

一家が暮らす地域で唯一、小児外科医療に対応していた国公立病院の医師たちもボイコットに加わっていて、病院の手術室は今も閉じられたままです。両親は親戚や知人からお金を借りて私立の病院に行ったこともあるそうですが、1回あたり約3万円という高額な治療費を払い続けることはできず、自宅で経過観察を続けるほかありませんでした。1年以上もそうした状況が続いた後、お母さんが地域の人を通じてジャパンハートのミャンマーでの活動拠点である「ワッチェ慈善病院」について知り、受診してきました。

アウン・カン・モー君が患う「臍帯(さいたい)ヘルニア」は、生まれつきおなかの壁に大きな穴があいていて、その穴から肝臓や腸などの臓器が飛び出している状態を指します。今回の場合は、へその緒の膜が大きな袋のようになって、本来はおなかの中にあるはずの肝臓や腸管の大部分が飛び出していました。そのため、今回の手術では袋のなかの臓器をおなかに戻し、袋を小さく縮めることを目指しました。

アウン・カン・モー君2

手術前は2日間の絶食となり、ぐったりした様子で手術当日を迎えたアウン・カン・モー君。看護師が呼びに来た時もまだ寝ていて、何が起きているのかよく分かっていない表情のまま、お母さんに抱っこされて手術室に入っていきました。

手術中のアウン・カン・モー君

手術が終わったのは、およそ5時間後。ICU=集中治療室に移ったアウン・カン・モー君は、手術前とは打って変わって大きな声で泣き続けていて、お母さんは逆にほっとしたようです。隣に寄り添い、穏やかな口調で声をかけていました。アウン・カン・モー君はその後1週間ほど、ICUで過ごしました。人工呼吸器は必要なく比較的落ち着いた状態でしたが、それまで外に出ていた肝臓や腸管の一部をおなかの中に戻したことで他の臓器にも影響があり、最初の数日間は呼吸が苦しそうでした。

手術後のアウン・カン・モー君

それでも、看護師が中心になって24時間態勢で付き添い、少しずつ回復していったアウン・カン・モー君。数日すると体を起こしてベッドの上で座れるようになり、大好きな豆乳も少しずつ飲めるようになっていきました。約1週間後には点滴も全て外れ、もといた病室へ。手術前から緊張した表情が続いていましたが、少しずつ表情が柔らかくなり、笑顔も見せてくれるようになりました。

クーデター後の混乱のなかで、医療崩壊に陥るミャンマー。
ジャパンハートが活動する「ワッチェ慈善病院」にも各地から患者が殺到しています。今、ミャンマーにはアウン・カン・モー君と同じように治療の機会を待つ子どもが数多くいます。そして、医療機関にたどり着くことすらできず、人知れず命を落としている人も大勢いるはずです。

アウン・カン・モー君のお母さんは次のように話していました。
「今、ミャンマーでは大勢の子どもたちが治療を待っています。私たちもワッチェ慈善病院でジャパンハートに出会っていなければ、今も手術を受けられず、困っていたと思います。病院のスタッフや他の患者さんたちが自分の家族のように私たちのことを見守ってくれているように感じました。本当にありがとうございました」。

治療の機会を待つ子どもたちに医療を届け、1人でも多くの命を救うために。私たちは引き続き活動を続けていきます。

現地での活動内容・状況(2023年7月28日更新)

ジャパンハートでは、ミャンマーにて年間約1万件の外来診療および1,500件の手術を無料で実施しています。日本からのボランティアや現地の医療者、スタッフ一丸となって、手術期間中は1日に20~30件もの手術を早朝から深夜まで行っています。
1人でも多くの患者さんに治療を届ける活動に、ぜひご協力をお願いいたします。

ミャンマー国内で年間1,000例程あると推測される「口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)」
停電の中でライトを照らしながらの手術

※当募金ページに記載の内容については、プロジェクトオーナーが責任を負っており、LINEヤフー株式会社が責任を負うものではありません。詳しくは免責事項をご覧ください。
※本ページの「プロジェクト概要」「活動情報」「寄付金の使いみち」に掲載のリンクは、外部サイトに移動します。

寄付総額
511,478
寄付人数
770
現在の継続寄付人数:4
毎月の継続的な応援が大きな支えになります。

※寄付をするには Yahoo! JAPAN IDの取得(無料)が必要です。

  • T-point
    Tポイントを使って1ポイントから寄付できます。
Yahoo!ウォレット
クレジットカードで100円から寄付できます。

プロジェクトオーナー

認定特定非営利活動法人ジャパンハート

ジャパンハートは、2004年に設立された日本発祥の国際医療ボランティア団体です。「医療の届かないところに医療を届ける」を活動理念に、途上国で子どもの診療・手術などを無償提供、大規模災害発生時の医療チーム派遣を実施。日本国内ではへき地・離島への医療者派遣や小児がんの子どもの外出支援を行っています。
2020年からは、新型コロナウイルス感染症対策として全国75カ所以上のクラスター現場に医療チーム250名以上を派遣。全国700以上の医療・福祉機関へマスク200万枚などの物資寄付、全国600以上の福祉施設への感染予防指導なども継続しています。国際連合UNIATF Award 2020を日本から唯一受賞。

この団体に関連するプロジェクトはこちら

領収書発行について

このプロジェクトでは1回3,000円以上の寄付から領収書の発行が可能です。
※クレジットカードでの寄付に限ります。詳しくはヘルプページをご参照ください。

団体のプライバシーポリシー

特定非営利活動法人ジャパンハートのプライバシーポリシーは、
https://www.japanheart.org/privacypolicy/をご覧ください。

なお、Yahoo!ネット募金に関し、LINEヤフー株式会社より提供を受けた個人情報については、次の目的の範囲においてのみ利用します。

・ 寄付金に関する領収書の送付(当団体がYahoo!ネット募金での寄付者に対して領収書発行を行う場合)
以上

Facebookコメントで寄付先への応援をお願いします

記入された応援のコメントは、寄付先団体およびYahoo!ネット募金の広報・宣伝活動(記者会見やプレスリリースでのご紹介等を含む)に 使用させていただく場合がございます。
ご了承の上、コメントを記載いただきますようお願いいたします。(2020年9月23日追記)

※本コメント機能はMeta Platforms Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してLINEヤフー株式会社は一切の責任を負いません。

メルマガの配信登録/解除はこちら

注目のプロジェクト