• あの日学んだことを、この森に託したい。

  • 概要
  • 活動情報 2016年7月01日 更新

鎮守(ちんじゅ)の森のプロジェクトとは

「鎮守の森」とは、かつては神社を囲むようにして存在した森であり、その森は、東日本大震災では津波でコンクリート堤防や松林がことごとく破壊される中、深く根をはった木々が津波の勢いを和らげ、関東大震災や阪神大震災では、大火により建物が燃える被害を食い止めたりと、防災林としても大きな役割を果たしました。

この「鎮守の森」をモデルとした森をできるだけ多くつくることは、災害の多いこの国に生きていく私たちが、後世に伝え残さなくてはならない貴重な知恵であり、自然と共生していく教訓でもあります。
土地に適した種類の木を植えると、苗木は1年で1mほど成長し、20年ほどで立派な森になります。私たちは、このような地域と暮らしを守る森づくりを、たくさんのボランティアの方々とすすめています。

あの日学んだことを、この森に託したい。

「公益財団法人 鎮守の森のプロジェクト」では、この活動を可能な限り展開して参りたいと考えておりますので、皆様方のご支援をお願い申し上げます。

写真:佐脇充(BEAM×10)
苗木代、土壌改良費、植樹資材費など含め、大体1本の苗木を植えるのに1,000円がかかります。

森づくりは長い時間とたくさんのボランティアを要します。
植樹する場所は拡大しつつあり、これまで以上に皆さまのお支えを必要としています。

一本一本大切に植えています

鎮守の森のプロジェクトがつくる森が持つ、4つの利点

1. 津波の威力を弱め、漂流物を食い止める
下草・低木・高木などからなる多層構造の森が緑の壁となり、津波の威力を弱めます。
また、地中に真っすぐ深く張った根は津波に倒れることなく漂流する家や車を受け止め、沖に流されるのを食い止めます。

2. メンテナンス不要
最初の3年間は草抜きなどのメンテナンスが必要ですが、その後は自然の力で循環し、およそ20年で森になります。
この方法は、成木を植えて毎年除草や枝打ちなどの管理を必要とする森より低コストででき、かつ災害にも強いのです。

3. 火災時の延焼を防ぐ
阪神大震災や関東大震災で、敷地の周りを常緑広葉樹の木で囲まれた建物や避難所は、周辺の大火から延焼を免れました。水分を多く含むタブノキをはじめとする常緑広葉樹は、このように火災の延焼を防ぐ役割を担います。

4. 台風や豪雨でも倒れにくい
十数種類の常緑広葉樹を植える森は、杉や松などの単植林に比べ、「根が真っすぐ深く張る」「緑の表面積が多い」などの特長があります。
これにより、台風や豪雨でも倒されにくい森となり、災害時に二次・三次の被害を防ぎます。

あなたの町にも鎮守の森をつくりませんか

「地域と暮らしを守る森」は沿岸部だけでなく、河川の堤防や建物の周りなど、地域の復興計画に応じて、いろいろな形状でつくっていきます。

CASE 1 平野部に小さな丘と森
高さ5m前後の小さな丘をと森をつくり、減災をめざします。東日本大震災では、宮城県下の日本三景「松島」で点在する小さな島々が津波の勢いをそぎ、被害を小さくしました。

CASE 2 建物ごとに屋敷林
建物の周囲に盛土を築き、シイ・タブ・カシ類を中心とした土地本来の樹種を植樹して、屋敷林や鎮守の森を再生させます。

CASE 3 堤防や道路のり面を生かした森
河川の堤防や、かさ上げした道路のり面に植樹して森にします。東日本大震災では、仙台東部道路ののり面が、津波の浸水地域の境目にもなりました。

CASE 4 沿岸部に森の防潮堤
海岸にはコンクリートの防波堤、防風・防砂のための松林、陸側に広葉樹の森をつくることで二重三重に防潮機能を強化できます。

財団設立(2012年7月)から現在までの活動

【植樹本数:329,450本 参加人数:38,762人】
2013年~宮城県岩沼市千年希望の丘:25万本植樹
2013年~福島県南相馬市:6万本植樹
2015年~福島県相馬市:6,000本植樹
2015年 岩手県大船渡市:500本の苗木を寄付
2014年~企業(団体・学校)CSR、学習体験として:12,950本
ほか、2012年から苗木にするためのどんぐりを、被災地沿岸部を中心に512,500粒採種。

【年間の活動サイクル】
「鎮守の森のプロジェクト」の活動には年間を通して次のような流れがあります。種子となるどんぐりを拾うこと(採種)、どんぐりから発芽させて苗木にするまで育てること(育苗)、育った苗木を植えること(植樹)、植えた苗木が森として育つまで草抜きなどの手入れをすること(育樹)。このサイクルを繰り返しながら、「地域と暮らしを守る森」を一カ所でも多く増やせるよう活動しています。

種子となるどんぐりは、植樹する場所の近くで拾います。その土地の気候風土に適した苗木を育てるためです。
植樹にはたくさんのボランティアの力を必要とします。
小さな子どもからお年寄りまで、いろんな人が参加しています。
植えた苗木が森として育つまで最初の3年間は草抜きなどのメンテナンスが必要です。

【これからの予定】
2016年9月4日(日):福島県相馬市 相馬光陽サッカー場 4千本植樹
2016年10月23日(日):福島県南相馬市 2万本植樹
プロジェクトの公式ホームページで随時募集しています!

寄付金の使いみち

いただいたご寄付は、苗木を購入する資金に充てられます。苗木代、土壌改良費、植樹資材費など含め、大体1本の苗木を植えるのに1,000円がかかります。
毎年、年次報告書で収支を報告しております    

●年次報告書(2013年~)http://morinoproject.com/about#sec06
●活動実績 
http://morinoproject.com/activities