寄付受付開始日:2025/03/07
更新日:2025/03/10
2025年2月26日から岩手県大船渡市で発生した山林火災で、被災された方々、ご家族、関係者の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
認定特定非営利活動法人カタリバの「被災地の子ども支援チームsonaeru(ソナエル)」事業では、岩手県大船渡市での山林火災の発災を受け、2月26日より情報収集を開始し、3月1日より現地調査を開始し、現地の状況に即した子ども支援活動を開始しました。
■家は残った、それでも暮らせない? 山林火災の復旧と生活再建の課題
2025年3月8日現在、ここ数日の雨や雪が消火活動の追い風となり、延焼が確認されなかったことから段階的に避難指示が解除され始めています。
それでもまだ多くの方々は、消火活動や見た目では分からない地表の熱源調査などがクリアされない限り、避難区域には立ち入ることができず、未だ住民の11%にあたる方々が避難生活を送っています。
さらに現地で明らかになってきているのは、住宅が直接焼損していなくても、周辺の火災の影響で被害を受けるケースがあることです。
例えば、火災によるススが家の中に入り込み、過剰に吸い込むと健康被害のリスクがあるほか、焼き焦げた臭いが取れないなど生活環境に影響を及ぼす恐れがあると言われています。
また消火活動でまかれた海水により家屋が傷み、修繕が必要になったり、田畑への塩害といった周辺被害が懸念されています。住民の方々からは「自分の家が残っているか分からない」という声のほか、ここ数日は「家に帰れたとしてもすぐに日常生活ができるか不安」という声も出てきています。
■子どもや保護者のストレスが懸念
避難所や親戚宅に身を寄せる子どものなかには「避難所での生活リズムに慣れず突然眠くなったり、イライラしたりする」「周りの友達や兄弟とケンカするようになった」など、先行きの見えない避難生活のなかで、大人も子どもも不安やストレスを抱えている状況です。
■カタリバの東北拠点から約40kmの地で起きた今回の山林火災
2011年の東日本大震災以来、カタリバは子どもの居場所支援を行ってきました。現在も岩手県大槌町に拠点があり日常的に子ども支援を行っています。
大槌町からほど近い大船渡市にも、東日本大震災以来のつながりのある支援団体や知人が多くいることから、カタリバも同県で活動する仲間として何かできることはないかと、同じように東北で活動する仲間とともに情報収集・調査を行い、支援開始を決めました。
引き続き、現地の状況に即したスピード感をもった支援活動を行ってまいります。
■10年以上の実績 カタリバの被災地での子どもの支援
2011年以降、災害現場で子ども支援をしてきたなかで、「発災直後の子ども支援において、第三者が1秒でも早く駆けつけることが最も大事なこと」とし、2019年の台風19号や、2024年の能登半島地震・豪雨災害での緊急支援を行ってきました。
これまでの主な支援実績
・東日本大震災:岩手県大槌町、宮城県女川町、福島県双葉郡
・熊本地震:熊本県益城町
・令和元年台風19号:長野県長野市
・西日本豪雨:岡山県倉敷市真備町
・熊本豪雨:熊本県人吉市
・伊豆山地区土石流:静岡県熱海市
・秋田豪雨:秋田県秋田市、秋田県五城目町
・能登半島地震:石川県珠洲市、輪島市、能登町、志賀町、七尾市と二次避難先となった金沢市や加賀市の11カ所
・能登豪雨:石川県珠洲市、輪島市、能登町
■領収書の発行について
・カタリバは、東京都の認定を受けた「認定NPO法人」です。そのため、当法人へのご寄付は税制上の優遇措置(寄付控除)の対象です。
・1回3,000円以上のクレジットカードによるご寄付で、領収書の発行を希望して寄付された方に、領収書を発行いたします。
・お手続きの際に「領収書を希望する」のチェックボックスにチェックを入れてください。お手続きが完了した後での発行希望(再発行含む)への対応はできませんのでご注意ください。
※当法人からの領収書発行時期:当法人への着金確認後、2~3カ月程お時間をいただき、発行いたします。
※領収書の日付は、お客様が寄付手続きを行った日、またはプロジェクトオーナーに入金された日(原則として寄付手続き日の翌月末日頃)のいずれかになります。具体的な日付については、プロジェクトオーナーにご確認ください。
詳しくはヘルプページをご参照ください。
領収書に関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
<お問い合わせ先>
認定特定非営利活動法人カタリバ
電話:0120-130-227(平日9:30~17:30)
メールアドレス:kaiin@katariba.net
本プロジェクトで集まった資金は、令和7年大船渡・山林火災で被害を受けた地域での支援活動のほか、連携して支援活動を行う現地の団体の運営サポート等に使用させていただきます。
また、ご寄付の余剰分につきましては、次の災害への備えに使用させていただきますこと、あらかじめご了承ください。
更新日:2025/03/10
岩手県では被災者生活支援法や災害救助法を適用し、被災者の基本的な生活再建の支援や、学校で使う学用品などの現物給付などの支援制度も整えられています。
一方で、学用品以外にも子どもに必要なものとして、衣類や寝具・勉強机などのほか、習い事、部活道具や遠征費・学費などがあります。子どもの日常を取り戻すためには、物資支援だけではどうしても行き届かない部分もあります。また主な支援金は生活再建に向けた支援となり、発災直後の現段階では、子どもへの支援制度は多くないというのも実情です。
そのような状況を受けて、カタリバでは緊急支援「カタリバこども給付金」の給付を決定しました。この給付金は、山林火災の被害を受けた子どもが、早期に日常生活を取り戻すことを目的とした現金給付型の支援です。
使い道は子育てに関する費用を想定しています。
・部活動の遠征費や火災により失われた物品の購入
・習い事や塾の費用
・通学に必要な交通費
など、従来の制度ではカバーしきれない部分をサポートします。
※支援に関する内容は、国などの支援状況に応じて変更となる可能性がありますことをあらかじめご了承ください。
今回の山林火災によって全焼・半焼の被害を受けた方のほか、火災による周辺被害を受けた0歳~18歳の子どもがいる家庭への給付を検討しています。
現段階では自宅の被害状況の確認ができないため、避難指示が解除され、被害状況が分かる段階となり次第、応募受付を開始します。
応募開始のお知らせはカタリバ公式ウェブサイトにてお知らせする予定です。また応募開始のお知らせをご希望の方は、専用フォームにメールアドレスをご登録ください。緊急支援「カタリバこども給付金」に関する最新情報に加え、子ども支援に関する情報をお届けします。
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▼岩手県大船渡市山林火災 緊急支援「カタリバこども給付金」応募開始お知らせ専用フォーム
※本フォーム給付金の申込ではなく、募集開始のお知らせを受け取るためのものです。
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「いつ避難解除されるのか」「家が残っても幼い子どもがいる。どこまで買い替えが必要なのか」など、先が見通せない不安を抱え、今も避難所で過ごしている子育て家庭が少なくありません。
また直接声は届かなくとも、同じように支援を求めている方がいらっしゃるのではないか。そのような方々から寄せられる声に応えるにはどうしたらよいか。東日本大震災以降、同じ岩手県で活動する団体としてできることはないのか。当団体内でも支援の在り方を考え、一日でも早く支援を届けたい。そのような想いから、本給付金支給の決定に至りました。
2025年3月4日から、現地で活動する認定特定非営利活動法人おはなしころりん(本部:岩手県大船渡市、以下おはなしころりん)、特定非営利活動法人SET(本部:岩手県陸前高田市、以下SET)と連携して、被災した子どものための居場所「みんなのこども部屋」「みんなのあそびば」を開設しました。
おはなしころりんとSETが運営を担い、他にも同じ東北沿岸部エリアで活動する協力団体に運営サポートに入ってもらいながら、カタリバは居場所の運営ノウハウや活動にかかる費用や継続に関するサポートを行います。
避難生活のなか、被災した子どもたちは、いつもと違う環境で、友だちとも離れ離れになってしまい、心に負担を抱えています。
少しでも普段の生活リズムや遊び、学びを取り戻すことで、災害後の心の回復となるよう、現地団体と連携し、子どもの居場所を開きました。
■カタリバが考える、災害時の子どもの居場所の役割
災害時の「子どもの居場所」は避難所や公共施設などを活用し、単なる遊び場ではなく、子どもが普段の生活リズムや遊び、学びを取り戻すことで、心理的なストレスを緩和し、災害後の心の回復となるための支援として実施しています。
1.安心できる空間の提供
子どもも避難生活のなかで、少なからずストレスを感じています。
そのため普段の遊びや学習の時間を取り戻すことで、心の負担を軽減することができます。
2.子ども同士の交流の場
避難生活では学校も休校になることも多く、友達と離れ離れになることも少なくありません。
子どもたちが集まり、遊びや対話を通じて新たに出会い、交流できる環境を整えます。
3.保護者の負担軽減
子どもが安心して過ごせる場所があることで、保護者が自分の時間を確保したり、仕事の時間を確保できるようになります。
「少しでも休む時間がほしい」という声に応えることも、災害時の支援のひとつと考えています。
■越喜来地区「みんなのこども部屋」
越喜来地区で避難所となっている三陸公民館では、2025年3月3日にSETとカタリバが協力し、子どもが遊べる空間として「みんなのこども部屋」をトライアルで開設しました。
初日には未就学児・小中高校生12名が参加し、3月9日までの間、開設します。
■市街地「みんなのあそびば」
「おおふなぽーと」では、2025年3月4日におはなしころりん、SET、カタリバが協力し、地域の元保育士の方と共に、保護者の目の届く範囲で子どもが遊べて、親子が安心できる居場所として「みんなのあそびば」を開設しました。3月6日、9日と子どもたちに安心して過ごせる居場所を届けます。
【その他の協力団体】(*五十音順)
・認定NPO法人底上げ
・一般社団法人まちとこ
・一般社団法人まるオフィス
・NPO法人みやっこベース
今後の支援活動の継続可否につきましては、現地の状況を鑑みての判断とさせていただく予定です。
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どんな環境に生まれ育った子どもたちも、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。
カタリバの運営する災害時子ども支援「sonaeru」では、災害発生時に、子どもたちへの支援を一刻も早く届けることを目的とした緊急支援プロジェクトです。
これまでの被災地の子ども支援の経験から、「発災直後の子ども支援において、第三者が1秒でも早く駆けつけることが最も大事なことである」と捉え、平時から自治体・企業と事前にアライアンスを組んでおくことで、迅速な支援活動ができるような仕組みづくりを行い、有事に活動しています。
このプロジェクトでは1回3,000円以上の寄付から領収書の発行が可能です。
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以上
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