• 熊本益城町の中学生が安心して学ぶことのできる場所をつくる取り組みをしています。

熊本地震から2年。子どもたちが安心できる場所を

復興の道半ばにある、熊本。2018年2月末現在、約3万8千人が仮設住宅で暮らしています。(※熊本県発表より)さらには再建の目処がつかないため、仮設住宅の入居期間の延長がなされました。
そのような中、子どもたちにとっても「誰かに話を聞いてもらいたくても相手がいない」「狭い仮設住宅では落ち着いて過ごせない」など、厳しい状況が続いています。
そこで認定NPO法人カタリバは、子どもたちが安心して過ごし、集中して勉強にも取り組める場所「コラボ・スクール ましき夢創塾」を2016年6月から熊本県益城町でスタートさせました。
子どもたち1人ひとりに寄り添い、子どもたちが震災の悲しみを強さに変えられるように、子どもたちが「震災があったから夢を諦めた」と思わないですむように、活動を続けています。

※熊本県発表 仮設住宅入居者数

全壊した家の瓦礫がならぶ通り

熊本県益城町でカタリバが運営する「ましき夢創塾」

「ましき夢創塾」は、放課後は中学校の教室で、夜間は仮設住宅団地の集会所で、子ども達が安心して学ぶことができる「居場所」をつくっています。
仮設住宅は学校のある市街地から離れたところに点在しています。仮設住宅への入居が決まり、これまで仲が良かった友達と離ればなれになった子どももいます。誰でも気軽に集まることのできる環境があることが、子どもたちには大切です。
また、地元の大人や、地域の大学生、支えてくれる大人とのコミュニケーションを通じて、幾度もの地震や避難生活でストレスのたまった心をケアする役割も担っています。ましき夢創塾を運営するNPOカタリバには臨床心理士の資格を持つスタッフも在籍しており、必要に応じて専門家の指示も仰ぎながら、子どもたちの震災後の家庭環境の悩みや、思春期ならではの困りごと、他愛のない話まで、いつでも相談したり、談笑することができます。

中学校での放課後学習会の様子
「ましき夢創塾」の夜間学習会に集まる子どもたち
ましき夢創塾紹介

「東北」の経験を「熊本」へ

私たち「認定NPO法人カタリバ」は、2011年以降、益城町「ましき夢創塾」と同じように、皆様からのご寄付により、宮城県女川町にて「女川向学館」、岩手県大槌町にて「大槌臨学舎」、福島県広野町にて「双葉みらいラボ」を運営しています。
そのノウハウをもとに、「ましき夢創塾」では、益城町に住む中学1年生から3年生を対象に、これまで1年と5カ月間で約580回、延べ4,500人に放課後の学習支援を行ってきました。現在でも、212人の子どもたちが通い続けています。

子どもたちが元気になることこそが、本当の復興

「本当の復興」には、時間がかかります。特に、子どもたちのサポートは長期戦です。阪神淡路大震災や東日本大震災の場合でも、発災から5年、6年たっても、子どもたちの心に影響を遺していました。
カタリバでは子どもたちが震災の悲しみを強さに変えていけるようにさまざまな形でサポートを続けていきます。

寄付金の使いみち

熊本地震で被災した子どもたちを対象に、日常的な学びの場をつくり、心理的ストレスのケアを学習支援やスタッフとの交流を通して行います。また、いつもと違う場所で思い切り遊べたり、学んだりするための合宿を実施するための費用にも充てさせていただきます。