寄付受付開始日:2024/11/06
更新日:2024/11/12
2024年10月22日、宮崎県延岡市では記録的な大雨となり、浸水や土砂崩れにより各地で大きな被害が出ました。
私どもは関係各所と現地の状況把握のため情報収集を行ったところ、各地で多くの車の被災を確認したため、このたび車の無償貸出し支援を実施いたします。
車が無いと、通勤、買い物、通院など、日常生活が困難になってしまいます。また、家の片付けをするにも、災害ゴミを搬出するにも軽トラックなどの貨物車両が不可欠です。
被災された方は、家の修繕や家財の購入などにもお金が必要な中、車を購入することは経済的にも大きな負担となります。
車を借りたくてもレンタカー会社、整備工場、ディーラー……どこも代車が不足して車を手配したくてもできない状況に陥ります。
つまり、車を失うと途方に暮れてしまうのです。
私たちはそんな方々へ車を無償で貸出することで、生活再建の初めの一歩を応援します。
私たちの支援が、被災された皆さまの日常生活を取り戻すお手伝いが少しでもできることを願い、取り組んでまいります。
災害対応だけでなく、災害の備えを具体的に進める
災害時の連携のために連携機関と協定締結を進めており、令和6年10月31日時点で45の企業・団体、19の自治体と協定を締結しています。また、災害対応をきっかけに佐賀・栃木・静岡・秋田に支部を設置して、以後の災害に対応できる体制構築を進めています。
東日本大震災で得たノウハウを災害へ役立てる
東日本大震災で約6万台の車が被災した宮城県石巻市で私たちの取り組みは生まれました。
今回の災害で被災された方への支援を行うと同時に石巻で生まれたこの助け合いの輪を広げていくことで、災害時にクルマで困らない仕組みを社会に少しずつ築いてまいります。
集まった寄付金は令和6年10月宮崎豪雨に関する支援活動に使用します。万が一余剰が発生した場合は、以降に発生する豪雨・地震などによる被災地での車の無償貸出し支援活動と、災害対応への備えための活動資金として活用いたします。
●車の無償貸出し支援活動
・無償貸出しする車にかかる活動費(メンテナンス費・自動車保険料・現地までの運搬費用・車検費用・自動車税・名義変更費用など)
・貸出し拠点の運営費(消耗品購入費・通信費・家賃・拠点スタッフの人件費など)
・支援のサポート事務局にかかわる活動費(車の募集費用・事務局スタッフの人件費など)
●災害への備え
・災害時に迅速に車を貸し出せるように車を維持管理する費用
・モビリティ・レジリエンス・アライアンスの普及啓発活動費
・事業報告書・決算報告書はこちらからご覧ください
更新日:2024/11/12
先月の大雨で車を被災された方々への支援として、2024年11月9日、延岡市社会教育センターに設置した延岡臨時拠点で車の無償貸出を開始しました。貸出場所と駐車場は延岡市さんにご準備いただきました。
最初に車を借りに来られたのは、土砂崩れによる被害を受けられた方でした。裏山が土砂崩れを起こし大量の木や土砂が納屋や車庫に流れ込んでしまい、その片付けのために軽トラックを利用したいということでした。「無料で借りられるなんて本当にありがたいです。」と大変喜んでくださっていました。
また、別のご利用者は、島浦島にお住いの方で、島からのフェリー発着場近くに自家用車を駐車していたが、駐車場が浸水被害を受け、車も水没してしまったということでした。購入してまだ数カ月しかたっておらず「人生で最後の車と思って買ったんだけど……」と肩を落とされていましたが、車を無償で借りられるということで本当に助かったと仰っていました。ご自宅も床下浸水してしまったということで大変な状況だと思いますが、わたしたちの支援が、日常を取り戻す一助になれたらと心から願っています。
災害対応人材BANKから協力いただくことになった延岡市民のワタナベさんにも早速この日から貸し出しの対応に協力いただきました。研修させていただいた内容をしっかり身につけてくださっていて本当に頼もしい限りです。地元での広報も精力的に行っていただき大活躍です!
今回の災害は、延岡市内でも今回の被害をご存じではない方もいらっしゃるほど、被災地が点在しているため被災された方が見えにくい状況にあります。しかし、現時点で20件以上の申込があり、車を被災しお困りの方々が多くいらっしゃいます。その状況を全国的にはあまり認知されていません。わたしたちの活動を通じて関心を持っていただき、被災された方々を応援していただけるとうれしいです。
現在、手配できている台数以上の申し込みが入ってきており、心苦しくもお待ちいただく状況となっています。車を手放すことを考えられている方、ぜひとも寄付という選択肢もご検討ください。
2024年10月21日から22日にかけて宮崎県で発生した線状降水帯により、記録的な大雨が降り、延岡市では156棟が被災しました。
「災害対応人材BANK」で延岡市在住の登録者のワタナベさんのご協力のもと2024年11月2日に調査した内容をご報告いたします。今回の報告は車両被害を中心に確認したもので、発災から10日ほど経過した現地の状況を目視と聞き取りしたものです(実際の被害を正確に把握したものではないことをご了承ください)
・浦城地区
車両の浸水被害あり。フェリー乗り場に駐車中の島民の車が20台以上浸水。
・熊野江町
車の浸水被害あり。
・緑ヶ丘
車の浸水被害あり。5世帯程度の被害あり、2棟のアパートの駐車場の車(10台程度)が浸水。
・北一ヶ岡
車の浸水被害あり。市営住宅駐車場(10台程度)の車が浸水。
・伊達町
車の浸水あり。
・構口町
車の浸水あり。
・須美江町
車の被害確認できず。1世帯のみ浸水被害あり。
・愛宕町
車の被害確認できず。床下浸水あり。※確認した限りでは車を避難させていた様子
所感
今回の災害は短時間での集中豪雨により、被害地域が分散していることが特徴的で、これまで浸水被害を経験してこなかった地域でも被害が発生しました。このため、避難が間に合わず車が浸水したケースが多く見られました。地元の方からも「まさか自分の地域で被害が出るとは思わなかった」との声が聞かれました。
宮崎大雨は、地元メディア以外では取り上げられることがほとんどなくなりましたが、車を被災してお困りの方がいらっしゃいます。今年(2024年)起こった他の大きな災害と被害規模は異なるかもしれませんが、被害に遭われた方々お一人お一人のご苦労は同じです。少しでもお力になれるよう、しっかり取り組んでまいります。
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東日本大震災をきっかけに石巻市で活動を開始した団体。「寄付車」を活用した新しい支え合いの仕組みをつくり、石巻から全国に広げることを目指しています。
■寄付車を活用して3つの事業に取り組んでいます。
・災害時に車で困らない仕組みをつくる『モビリティ・レジリエンス』
・車をシェアして支え合う仕組みを地域につくる『コミュニティ・カーシェアリング』
・寄付車を貸し出すことで人と地域を元気にする『ソーシャル・カーサポート』
■過去の災害支援実績(東日本大震災以外)
2015年 関東東北豪雨支援
2016年 熊本地震支援など
2017年 九州北部豪雨支援
2018年 平成30年7月豪雨支援
2019年 台風19号など
2020年 令和2年7月豪雨
2021年 福島県沖地震・令和3年7月豪雨・8月豪雨
2022年 令和4年福島沖地震・7月豪雨・8月豪雨・台風15号
2023年 能登半島沖地震・6月台風2号・7月九州北部豪雨・7月秋田豪雨・9月台風13号
2024年 能登半島地震(支援中)・7月秋田・山形豪雨(支援中)・8月台風10号(支援中)・9月能登半島豪雨(支援中)
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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