【令和6年7月秋田・山形豪雨災害】車の無償貸出し支援(日本カーシェアリング協会)

寄付受付開始日:2024/07/27

  • 領収書なし
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浸水して動かなくなってしまった車たち(2024年7月26日撮影@秋田県由利本荘市)

一般社団法人日本カーシェアリング協会

プロジェクト概要

更新日:2024/09/03

寄付車を使った被災者支援。災害により車を失った方の生活再建への一歩を

2024年7月25日から26日にかけて、秋田県と山形県では記録的な大雨となりました。河川の氾濫が相次ぎ、各地にて大きな被害が出ています。
私たちは2024年7月26日に現地の状況把握のため、秋田県の由利本荘市に調査に入りました。

浸水した車を乾かすためにドアを開けている様子(2024年7月26日撮影@秋田県由利本荘市)

浸水して動かなくなってしまい、レッカーを待つ車が並んでいました。

これまで通勤、買い物、通院など、日常生活の足となっていた「車」が突然なくなってしまうと、今まで当たり前だった日常生活が困難になってしまいます。また、役所へ被災の手続きに行くにも、家の片付けをするにも、災害ゴミを搬出するにも車が必要です。

被災された方は、家の修繕や家財の購入などにもお金が必要な中、車を購入することは経済的にも大きな負担です。
また、車を借りたくてもレンタカー会社、整備工場、ディーラー…どこも代車が不足して車を手配したくてもできない状況に陥ります。
つまり、車を失うと途方に暮れてしまうのです。

私たちはそんな方々へ車を無償で貸出することで、生活再建の初めの一歩を応援します。
私たちの支援が、被災された皆さまの日常生活を取り戻すお手伝いが少しでもできることを願い、取り組んでまいります。

車を被災された方々の声

災害対応だけでなく、災害の備えを具体的に進める
災害時の連携のために連携機関と協定締結を進めており、令和6年7月26日時点で40の企業・団体、17の自治体と協定を締結しています。また、災害対応をきっかけに佐賀・栃木・静岡・秋田に支部を設置して、以後の災害に対応できる体制構築を進めています。

日本自動車連盟(JAF)様と災害時における支援に関する連携協定を締結@仙台市(2023年7月20日撮影)

東日本大震災で得たノウハウを災害へ役立てる
東日本大震災で約6万台の車が被災した宮城県石巻市で私たちの取り組みは生まれました。
今回の災害で被災された方への支援を行うと同時に石巻で生まれたこの助け合いの輪を広げていくことで、災害時にクルマで困らない仕組みを社会に少しずつ築いてまいります。

日本カーシェアリング協会活動紹介

詳しい活動内容はホームページ、SNS等をご覧ください。
活動報告(Facebook
活動報告(X

寄付金の使いみち

集まった寄付金は令和6年7月秋田・山形豪雨に関する支援活動に使用します。万が一余剰が発生した場合は、以降に発生する豪雨・地震などによる被災地での車の無償貸出し支援活動と、災害対応への備えための活動資金として活用いたします。
●車の無償貸出し支援活動
・無償貸出しする車にかかる活動費(メンテナンス費・自動車保険料・現地までの運搬費用・車検費用・自動車税・名義変更費用など)
・貸出し拠点の運営費(消耗品購入費・通信費・家賃・拠点スタッフの人件費など)
・支援のサポート事務局にかかわる活動費(車の募集費用・事務局スタッフの人件費など)
●災害への備え
・災害時に迅速に車を貸し出せるように車を維持管理する費用
・モビリティ・レジリエンス・アライアンスの普及啓発活動費
・事業報告書・決算報告書はこちらからご覧ください

活動情報

更新日:2024/09/03

ダイハツ工業様から贈呈いただいたトラック5台が被災地で大活躍(2024年9月3日更新)

2024年8月9日にダイハツ工業様から5台のトラックを贈呈いただきました!
大変ありがたいことに点検や名義変更なども完了し、すぐに使える状態での贈呈でした。

寄付いただいた車両(2024年8月9日@宮城県石巻市)

そのおかげで、翌日の2024年8月10日には2024年7月の豪雨で被害をうけた山形県の戸沢と酒田まで運ぶことができました。
贈呈いただいたお車は、被災地で大活躍してくれています。

現地へ運搬の様子(2024年8月10日@山形県戸沢村)

本来は2024年8月末の贈呈予定でした。
しかし、出水期でいつ災害が起こってもおかしくない状況でしたので、お盆前の贈呈をお願いしたところ2024年8月9日にしてくださいました。
点検や名義変更などにご尽力いただきました、宮城ダイハツ販売様にも感謝申し上げます。

今回、贈呈いただいたトラックは軽トラックの2倍以上の積載が可能になっています。また、4駆のトラックもあり雪道やぬかるんだ道、傾斜の強い場所でも大活躍してくれそうです。
被災した地域のみなさんのお力になれるよう、しっかりと活用させていただきます。
ダイハツ工業様、宮城ダイハツ販売様ご協力ありがとうございました。

2024年8月10日 戸沢村で貸出しを開始(2024年8月19日更新)

2024年8月10日(土)、7月末の水害で大きな被害を受けた戸沢村での車の無償貸出しを開始しました。山形県内での拠点設置は酒田市に続いて2拠点目になります。

戸沢拠点の様子(2024年8月10日@山形県戸沢村)
戸沢拠点の様子(2024年8月10日@山形県戸沢村)

この日、長期の乗用車を借りに来られた方は、ご自宅が浸水被害に遭い、そして車庫に止めていた車も被災してしまったということでした。
「車がないと本当に何もできないし買い物にすら行けないから、すごく助かります」と大変喜んでくださっていました。

被災した車の様子(2024年8月10日@山形県戸沢村)
車の利用者(2024年8月10日@山形県戸沢村)

戸沢拠点は、戸沢市社会福祉協議会様にご協力をいただいて拠点運営を行っています。
災害ボランティアセンターの運営でただでさえ激務の中、被災された地域の皆さんの役に立てるならと戸沢拠点の設置と貸出対応にご協力をいただくことになりました。

初日の貸出しで利用者さんが喜ばれる姿を見て思わず仰ったのが、「あんなに喜んでもらえて本当に嬉しい。やったかいがありました」と。
戸沢村社会福祉協議会様が引き受けてくださったことで、間違いなく、被災して困っている方々の力になっています。本当にご協力ありがとうございます。
また、戸沢村役場様にも拠点設置のご理解、また広報のご協力をいただいており、感謝申し上げます。

戸沢拠点の様子(2024年8月10日@山形県戸沢村)

一日でも早く日常を取り戻していただくためにこの車の支援を活用していただきたい、社協さん・カーシェアリング協会共通の想いです。被災された方々にこの支援が広がるよう頑張って取り組んでまいります!

2024年8月8日 酒田市で貸出しを開始(2024年8月15日更新)

2024年8月8日(木)、8並びのこの日に酒田市の八幡地区で車の無償貸出し支援を開始しました。

酒田拠点の様子(2024年8月8日@山形県酒田市)

2024年8月8日までに30件近くのお申込みがあり、初日は6組の方々にお貸出することができました。
長期で乗用車を借りられたうちの3名のうちの2名は、家族で複数台の車を所有していたが今回の水害で全ての車が浸水してしまったということでした。
八幡地区は車がないと移動に苦労をする地域です。
「車を借りられて本当に助かる。通院とか買い物に使いたい」
と大変喜んでくださっていました。

被災した車の様子(2024年8月8日@山形県酒田市)

また、短期で軽トラックをお貸し出ししたうちの1組は、会社が被災されその片付けに使いたいとの申込でした。
会社の事務所の一階は天井まで浸水し、水が引いたあとは30cmほどの泥が一面にたまっていたということです。

実際に会社の様子を見せていただきました。
社員の皆さん総出で片付け作業をされており、そのかいあって泥はすでに撤去されていましたが、壁などに残った浸水の跡や、部屋中の泥をかき出した跡が生々しく残っていました。
また事務所の横に加工場があり、そちらも同じように浸水被害を受けていました。

「ここにある機械のほとんどが水につかってしまった。これだけの被害を受けても、保険でどこまで保証してくれるか分からない」
と不安を口にされていました。
みなさんのお話を伺って、災害で被害に遭った後に元の生活に戻るまでの大変さを改めて実感しました。

酒田拠点の様子(2024年8月8日@山形県酒田市)
酒田拠点の様子(2024年8月8日@山形県酒田市)

今回、酒田拠点の設置に大変ご協力いただいているのが観音寺コミュニティ振興会様です。
地域で被害に遭われた方がたくさんいるからと、大変迅速・柔軟にご対応いただき拠点開設までスムーズに進めることができました。拠点対応も振興会様があたってくださっています。
多大なご協力に心から感謝しています。

酒田拠点の様子(2024年8月8日@山形県酒田市)

また、観音寺コミュニティ振興会様とつないでくださった酒田市役所様にも感謝申し上げます。酒田市役所様は被災された方々への広報にもご協力をいただいてます。
少しでも被災された皆さんの生活再建の力になれるよう精一杯活動してまいります。

由利本荘市で貸出しを開始(2024年8月5日更新)

2024年8月2日(金)、由利地域振興局内に設置した臨時拠点で車の無料貸出し支援を開始いたしました。

由利本荘臨時拠点(2024年8月2日@秋田県由利本荘市)
車貸出しの様子(2024年8月2日@秋田県由利本荘市)

最初に借りに来られたのは、ご自宅が浸水被害に遭い、家の前に停めていた自家用車2台を被災された方でした。お車の写真を拝見させていただいたのですが、車が流された勢いで別の物に衝突し破損していました。水の流れが激しく差し迫った状況であったのかを垣間見ました。

被災した車の様子(2024年8月2日@秋田県由利本荘市)
車貸出しの様子(2024年8月2日@秋田県由利本荘市)

「車がないと生活が難しい地域なので、車を借りることができて本当にありがたい」
と喜んでいただきました。この日は別の方にも軽トラックをお貸しすることができました。

今回の支援では、2024年7月25日の発災の8日後から貸出を開始することができました。昨年(2023年)同時期に起こった秋田の災害では、拠点立ち上げまでに17日かかったため、貸出までの日数を大幅に短縮することができました。
その大きな要因は、今年(2024年)の5月に設置した秋田支部の存在と秋田県との連携です。

今回の災害では、発災翌日には秋田支部スタッフが現地調査を行い、支援の必要性を確認することができました。支部から迅速に車を運ぶこともでき、由利本荘での臨時拠点での対応も秋田支部のスタッフが担うため研修なども不要でした。

秋田支部スタッフ(2024年8月2日@秋田県由利本荘市)

秋田には過去2年連続で支援に入り秋田県とも連携の素地があり災害に備えるための協議もこれまで重ねてきていました。今回も秋田県とすぐに連絡を取り合いスピーディーに貸出場所の調整を進めてくださいました。秋田県の本庁ならびに地域振興局職員の皆様のご尽力に感謝申し上げます。

今回の由利本荘拠点設置を通じて、支部設置と自治体との連携の重要性を改めて実感しました。今後も災害の備えとして、支部設置と自治体との連携体制構築に注力してまいります。
現在、秋田県だけでなく山形県内で被災された皆様にも支援を届けるべく調整をすすめています。支援をお待ちの方は、もう少しだけお待ちください。

秋田・山形大雨被害 現地活動報告(2024年7月30日更新)

2024年7月29日は山形県新庄市、戸沢村に現地調査のために入りました。
新庄市では市役所に情報提供をした後に被害のあった地域へ。建設業と見られる方々が橋に引っかかった木や草などを撤去していました。

戸沢村へ。
こちらは村に入ると土砂崩れの跡が見られました。
役場に近づくと様子は一変。道路の色が土色。近くのコンビニとガソリンスタンドも休業。
役場近くの民家でも水没したと思われる車両がレッカーされていく様子が泥水を被った家財道具を出して水で洗い流す姿が見られました。

被災した車(2024年7月29日@山形県戸沢村)
レッカー車で運ばれる様子(2024年7月29日@山形県戸沢村)
被災の様子(2024年7月29日@山形県戸沢村)

危機対策課に情報提供を行った後に被害の大きい蔵岡地区へ。
ここはさらに様子も空気感も一変。地区全体が土色に。私の身長が154センチなのですが身長と同じくらいに泥水を被った痕跡がありました。
川が近いせいか基礎を高くしていたり、1階は物置のような作りをしている家が多いなと思ったのですが、それでも家の中にまで泥水が。道路では除雪車を使用した水分をまだ含んだ泥の撤去作業が行われていました。

そして乾いた泥は風が吹くと土埃(つちぼこり)となって舞っています。そして多くのお宅で家から泥水を被った家財道具をまずは出す作業が行われていました。中には水を吸って重くなった畳も。

自宅の片付けの様子(2024年7月28日@山形県戸沢村)
浸水した家の中(2024年7月28日@山形県戸沢村)

おうちの中を見せてくれてお母さんは避難所からはじめて今日、家の様子を見に来たそうです。
「35年前にローンを組まずに建てた家だからもうお金ないよ。情けないよ。
生きていたっていいことないよ。」と涙しながらに話してくれました。
大丈夫。
きっと多くの人が力になってくれます。

秋田・山形大雨被害 現地活動報告 車が秋田に届き始める(2024年7月29日更新)

2024年7月26日に秋田支部のスタッフが由利本荘市に現地調査に入りました。そして2024年7月27日に本部から代表の吉澤と事務局長の西條2名が現地入りしました。
週末の2日間で、訪問したのは由利本荘市(秋田)、遊佐町(山形)、酒田市(山形)。

最初に訪れたのは、由利本荘市。
前日の調査で車の被害が確認できたので貸出し拠点設置の調整を進めました。秋田では過去に2度の支援の実績があり、秋田県庁とも災害時の対応について協議を行っていたのでとてもスムーズに進めることができています。詳細が決まりましたらご報告いたします。

次は遊佐町へ。
遊佐町役場、遊佐町社会福祉協議会、被害の大きかった吹浦地区へ行きました。
家の前では家財道具を出したりホースからの水で洗っている様子も。車を被災した方々もいることを現地でのヒアリングで確認できました。
すでに災害ゴミの仮置き場も稼働しており、軽トラに浸水した家財を満載に積んだ軽トラを何台も見ました。

自宅の片付けの様子(2024年7月28日@山形県遊佐町)
ゴミ集積場の様子(2024年7月28日@山形県遊佐町)

そして酒田市へ。
こちらでも酒田市役所、酒田市社会福祉協議会、被害の大きかった八幡地域へ。ここは荒瀬川が氾濫した場所でこちらも自宅の片づけをしている様子があちらこちらで見られました。
決壊した場所ではかなりの量の土砂被害がありました。そしてそこには土砂に埋まった車もありました。

被災の様子(2024年7月28日@山形県酒田市)
被災の様子(2024年7月28日@山形県酒田市)

遊佐町も酒田市も車を避難できた方々も多かったようですが、車を被災された方も一定数いらっしゃいました。そして、片付けのための軽トラを貸してほしいという声が役場へ寄せられており、片付けのための貨物車両のニーズがあることも確認できました。

そして、今日は4台の車が秋田に届きました!
金曜日の夕方に行った運搬の募集に早速架け橋ドライバーさんたちが対応いただいたのでした。本当に心強い!
長距離運転本当におつかれさまでした。

秋田まで運搬してくださったボランティアさん(2024年7月28日@秋田県秋田市)

支援の準備を進めていきつつ、今日は新庄市、戸沢村に現地調査に行きます。

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プロジェクトオーナー

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一般社団法人日本カーシェアリング協会

東日本大震災をきっかけに石巻市で活動を開始した団体。「寄付車」を活用した新しい支え合いの仕組みをつくり、石巻から全国に広げることを目指しています。
■寄付車を活用して3つの事業に取り組んでいます。
・災害時に車で困らない仕組みをつくる『モビリティ・レジリエンス』
・車をシェアして支え合う仕組みを地域につくる『コミュニティ・カーシェアリング』
・寄付車を貸し出すことで人と地域を元気にする『ソーシャル・カーサポート』
■過去の災害支援実績(東日本大震災以外)
2015年 関東東北豪雨支援
2016年 熊本地震支援など
2017年 九州北部豪雨支援
2018年 平成30年7月豪雨支援
2019年 台風19号など
2020年 令和2年7月豪雨
2021年 福島県沖地震・令和3年7月豪雨・8月豪雨
2022年 令和4年福島沖地震・7月豪雨・8月豪雨・台風15号
2023年 能登半島沖地震・6月台風2号・7月九州北部豪雨・7月秋田豪雨・9月台風13号
2024年 能登半島地震(支援中)

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