石巻から全国へ。寄付車のシェアリングで支え合う地域を作ろう!

寄付受付開始日:2011/09/26

  • 領収書なし
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同じ地域に住む方が、近所のおばあちゃんの外出支援をする様子。

一般社団法人日本カーシェアリング協会

プロジェクト概要

更新日:2024/04/10

詳細はこちら

石巻から、寄付車を使った共助の仕組みを全国へ。

東日本大震災によって宮城県石巻市では約6万台の車が被災しました。
石巻は、車が一人一台必要な生活環境であるにもかかわらず、当時、圧倒的に車が不足している状況。さらに、仮設住宅は高台など利便性の悪い立地に建てられることが多かったため、移動に不便を感じる人が少なくありませんでした。

私たちはそれらの問題を解消しようと、全国から車の寄付を集め、仮設住宅でのカーシェアリングを提案していきました。仮設住宅に住む方と車をみんなで共同利用するためのルールを話し合いで決め、警察署、運輸局とも話し合いを重ね、オリジナルなカーシェアリングの仕組みが誕生していきました。そして、仮設に届けられた車は、個人利用だけでなく、免許を持たない人への送迎など、大変な状況だからこそお互いが助け合う活動へと発展していきました。

仮設住宅に設置されたカーシェアリング車両。


現在は、仮設住宅後の家屋として整備された復興公営住宅などの小規模なコミュニティ単位で、車を共同利用しながら支え合う地域づくりの活動を行っています。私たちはこの活動を「コミュニティ・カーシェアリング」と呼び、石巻市内の10カ所で実施しています。(2019年6月現在)

コミュニティで車を活用している様子。


楽しみながら支え合う地域を作る。

この「コミュニティ・カーシェアリング」の取組は、高齢者の方の移動を助ける外出支援や、乗り合いでの買い物、日帰り旅行、サロン活動など多岐にわたります。運転をするのは地域のボランティアドライバーさん。外出支援に留まらない、楽しい活動を積極的に行うことによって、コミュニティづくりや活性化にも大いに役立っています。

コミュニティで車を活用している様子。

被災地復興から高齢化・災害多発時代の課題解決モデルへ。

そして昨今、高齢者の免許返納が叫ばれるなか、返納後の移動手段の一つとして、「コミュニティ・カーシェアリング」への世の中からの期待は高まっています。
これまでは復興予算を主な財源として活動を行ってきた私たちの事業ですが、復興の進展にともない、復興財源からくる委託事業が平成30年度を持って終了し、いずれは他の復興財源からくる助成金なども終了を迎える時がきます。寄付車を活用した支援事業などを行いながら、経済的な自立を目指していますが、資金面では依然として課題を抱えています。
私たちは、免許を返納した後も安心して気軽に移動できる社会をつくるために、「コミュニティ・カーシェアリング」の仕組みを必要としている人が気軽にチャレンジできる環境を作っていきたいと思っています。そのためには私たちの力では足りません。石巻から寄付車を活用した共助のひな型を全国へ届けていくため、皆さまからのご寄付をお願いいたします。

日本カーシェアリング協会の活動のご紹介。

寄付金の使いみち

・コミュニティ・カーシェアリングを全国展開するための活動に関わる費用
・事務局運営費
・車の維持管理費
などに使用させていただきます。

活動情報

更新日:2024/04/10

ありがとう、おかげさまで法人設立10周年を迎えました(2021年7月6日更新)

2011年7月24日に、初めて寄付を受けた車を石巻の仮設住宅に届けました。
京都で車を受け取り当時ぺーパードライバーだった私は、慣れない運転で緊張して胸をバクバク高鳴らせながら高速道路を夜な夜な走り、なんとか朝に石巻に到着したのを昨日のことのように覚えています。

あれから10年がたちました。本当に多くの方々に支えられ、この間約550台もの車の寄付を受け、それらを目いっぱい活用しながら活動を続けることができました。思い起こそうとするとたくさんの出来事や出会いが頭の中でよみがえってきて、感謝の気持ちが胸いっぱいにあふれてきます。

10年目の7月は、これまで支えていただいた皆様を毎日紹介しながら感謝を伝える1カ月にしたいと思います。この10年支えていただいた皆様、本当にありがとう。

10周年特設ページ『ありがとう月間』はこちらから

平均年齢 74歳のカーシェアリング。移動の問題が解決し、気持ちも前向きに。
コミュニティ・カーシェアリングってな~に?(2019年7月11日更新)

「コミュニティ・カーシェアリング」はご近所同士で車を一緒に活用し合う地域のサークル活動です。一般的なカーシェアリングとは違って、地域コミュニティが運営し、支え合う地域づくりを目的としながら柔軟に車を活用します。

住宅から通院先へ。外出支援の様子。


「次はどこに行くか、いつもワクワクしています。」

ー 新立野カーシェア会 Oさんのおはなし ー
もともと目がよくなかったのですが、昨年、医者に「失明する」と言われたんです。その時は本当にショックを受けました。ボーとして座って「なんで私ばっかり…」と落ち込んでいる時に、息子にはっぱをかけられたんです。「人には“あきらめるな”というくせに自分はなんだ!」と言われて、「なにくそ! やってやる!」と思いました。そんな時に『コミュニティ・カーシェアリング』を知りました。それまでは外出はおっかないと思ってましたが、「チャレンジしてみよう」と思いました。
~中略~
いつも同じツアーに参加するOさんという方がいるのですが、いつも気づかって声をかけてくれるので助かります。目が悪いので近くに人がいても分からなかったり、買い物がゆっくりになってしまうのですが、親切に「こっちだよ、あっちだよ」と声をかけてくれて。もともとOさんとは接点がなかったけど、カーシェアを通じて仲良くなりました。こういうつながりっていいですね。

買い物ツアーで休憩するOさんたち。

効果と活動実績

コミュニティ・カーシェアリングは石巻市内10カ所、岡山県内(美作市・岡山市)2カ所で現在実施されています。石巻市内で導入している復興公営住宅やその周辺に活動に関する効果測定アンケートを実施したところ、「仲のいいお知り合いがいますか?」という質問について、導入していない地域の方は、5割が仲のいい人がいないと回答したのに対し、カーシェアリングを実施しているメンバーは、9割を超える方が仲のいい人がいると回答しました。また、移動の問題については7割の方が改善し、外出頻度については5割が増えたと回答しました。気持ちの面でも日常的に会話をする相手が増え、気持ちの面でも前向きな変化が見られました。(調査機関:2019年2月~2019年3月)

(2014年以前は仮設住宅で活動)
2015年 石巻市:1地域導入
2016年 石巻市:1地域導入
2017年 石巻市:5地域導入
2018年 石巻市:2地域導入 岡山県:2地域導入
2019年 石巻市:2地域導入予定 その他県内外で7カ所導入予定

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寄付総額
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寄付人数
2,614
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プロジェクトオーナー

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一般社団法人日本カーシェアリング協会

東日本大震災後、宮城県石巻市の仮設住宅や在宅避難の方々を対象に、カーシェアリングを通したサポート活動を始める。カーシェアリングの特徴はコミュニティでルールを作り、乗り合いでの買い物や高齢者の外出支援等支え合いの地域づくりを目的としている(コミュニティ・カーシェアリング)。コミュニティ・カーシェアリング以外にも、県内外での自然災害支援のための無料の車両貸し出しや、生活困窮者支援、非営利組織の支援、観光促進のための低価格レンタカー事業も行う。
2015年4月 国際交通安全学会賞業績部門受賞
2017年6月 地域ITS活動優秀事例受賞
2018年2月 復興庁 平成29年度「新しい東北」復興・創生顕彰受賞
2019年2月 第9回地域再生大賞 優秀賞受賞

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領収書発行について

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