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合計で692,924円のご支援をいただきました。多くのご支援、ありがとうございました。

2021年 熱海市土砂災害 緊急支援募金
(ピースボート災害支援センター)

寄付受付開始日:2021/07/15

  • 領収書なし
[2021年 熱海市土砂災害 緊急支援募金 (ピースボート災害支援センター)]の画像
大規模な土石流が発生した熱海市、必死の捜索活動が続いています。(2021年7月14日)

一般社団法人ピースボート災害支援センター

プロジェクト概要

更新日:2021/10/05

コロナ禍でもいち早く支援を届けたい

2021年7月に入り、梅雨前線の影響により日本全国の広範囲で大雨が降り続き、水害が頻発しました。西日本から東日本にかけて各地で記録的な大雨が観測され、複数の地域で最大限の警戒が必要となる大雨特別警報なども発令されました。

そして、全国1都17県で土砂災害、家屋浸水などの被害が発生し、人的被害は39名、住宅被害は2,435棟となり、今後も被害数は増えていくことが予想されます(総務省消防庁:7月20時点)。

2021年7月4日の熱海市内の様子
2021年7月4日の熱海市内の様子

7月3日、静岡県熱海市では、土砂災害の危険性が高まったとして市内全域に警戒レベル5の「緊急安全確保」が発令されました。長さ約1km、最大幅約120mにおよぶ大規模な土石流が市街地にも流れ込み、家屋131棟が被害をうけました。
亡くなられた方18名、行方が分からない方が10名おり不明者の捜索活動が続いています。発災後1週間以上が経過した現在も、521名以上が避難生活を余儀なくされています。(静岡県災害対策本部:7月19日時点)

2021年7月13日の熱海市内の様子

ピースボート災害支援センター(PBV)では、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)の要請を受け、JVOAD避難生活改善に関する専門委員会の一員としてPBVスタッフを熱海市に派遣しました。

またしても、2020年から新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中での災害となってしまいました。PBVでは、昨年のコロナ禍での2020年7月豪雨での熊本支援の経験や知見を生かし、感染拡大予防に努めながら、支援活動を実施してきます。

新型コロナの状況下においても、支援の手が止まらないよう豪雨災害の被害を受けた方たちを支援していくために、どうぞ、皆さまのあたたかいご寄付、ご協力をお願いいたします。活動の様子は、随時公式ホームページやSNSなどでお知らせしていきます。

災害支援は、現地自治体や関係機関からの要請を受けて、被災者の避難生活や生活再建などの支援活動を実施します。新型コロナ状況下の災害支援に関しては、PBVやJVOAD、JPFが作成しているガイドラインなどを参考にしながら実施しています。

PBV 新型コロナウイルス影響下に災害支援ガイドライン Ver.2(PDF)
JVOAD「新型コロナウイルスの感染が懸念される状況におけるボランティア・NPO等の災害対応ガイドライン」(PDF)
JPF「新型コロナウイルスの感染が懸念される状況における 被災地入りする際の守るべき事項 Ver.2」(PDF)

PBVは東日本大震災の時に設立され、10年間被災地での支援活動を続けてきました。

寄付金の使いみち

皆さまからのご支援は、コロナ禍での災害支援のノウハウ提供や支援調整、関係機関の連携調整、物資・備品提供、運営支援などを通じて被災された方たちの生活再建に使用させていただきます。

1.専門スタッフ派遣
災害時の支援調整や避難所運営、災害ボランティアセンター運営、家屋の補修・保全などの専門的なスキルを持つスタッフを派遣します。コロナ禍でスタッフを派遣するための宿泊交通費、PCR検査、人件費など。

2.備品・資機材購入
避難所や活動拠点、活動現場で支援活動に必要な備品・資機材の購入。コロナ対応のための衛生管理用品など。

3.被災者の生活再建の支援
関係機関や現地支援団体などの要請を受けて、支援物資の提供や食事支援、避難所の環境整備・運営サポート、災害ボランティアセンター運営支援、被災家屋の清掃活動、写真洗浄など、現地ニーズに即した活動を行います。


※災害支援活動は、被災地の状況やニーズにそって、活動内容を決定してきます。なお、ご寄付のうち最大15%は管理運営費として活用させていただきます。活動に必要な費用をご寄付が上回った場合には、次の支援活動に活用させていただきます。あらかじめご了承ください。

最新情報は公式SNSでいち早く発信しています。
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#令和3年7月豪雨災害

活動情報

更新日:2021/10/05

避難所支援調整・移行期課題への取り組みのサポート【前編】(2021年10月5日更新)

PBVは、全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)の要請を受け、JVOAD避難生活改善に関する専門委員会の一員として、2021年7月13日から8月20日の間、スタッフを熱海市に現地派遣しました。静岡県災害ボランティア本部・情報センター、内閣府防災、熱海市、熱海市社会福祉協議会(災害ボランティアセンター)、地元NPO、外部支援者らと連携しながら、主に行政や社協との情報連携体制の構築のサポートや、避難生活の緊急期から移行期の課題整理のサポートを実施しました。

現地スタッフ派遣時の熱海市の被害状況(8月10日時点)

現地スタッフ派遣時の被害状況は、伊豆山地区で大規模な土砂災害が発生し、岸谷・浜・仲道の3地域にて、死者22名、行方不明者5名、被害棟数133棟、避難世帯146世帯、避難者数195名でした(熱海市:2021年8月10日時点)。

伊豆山地区の3地域に被害が特に集中した

熱海市では、今回の災害発生前からコロナ禍における自然災害などが発生した場合、観光地・熱海市ならではの地域性を生かして、ホテルを避難先として活用することが事前に検討されていました。そんな中で発生した伊豆山の土砂災害被害。地域住民のほとんどが市内の観光ホテルで避難生活を送ることとなりました。

ホテルを活用した避難所は、新型コロナウイルス感染防止の取り組みとしてだけでなく、世帯ごとに個別空間で避難生活を送ることができるメリットがある反面、避難住民となかなか対面でお会いするタイミングが少ないため、個々の状況が見え辛くニーズ把握がしにくいなどのデメリットもありました。

また、静岡県では南海トラフ地震などの想定から日頃から災害や防災への取り組みが多くなされています。その功過もあってか県の災害対応のスピードは比較的早く公表されましたが、一方で対応する被災自治体は対策の迅速さに反して、住民の方々のニーズ把握や情報整理、対応が追いついていない現状もありました。

限られた人員の中で目の前の業務に追われていく中で、被災者支援の土台となる被災者台帳がなかなかできないことや、内外の関係各所と情報共有が図れないなど、支援のための連携につなげる情報を一元化できていないという大きな課題がありました。

情報の整理や共有が成されないことで、特に避難生活からそれぞれの生活再建に向けて退所していく移行期には、情報の交錯や混乱が起きやすくなり、ニーズへの対応の遅れにつながってしまいます。

避難所支援調整・移行期課題への取り組みのサポート【後編】

そこで、PBVでは避難生活の緊急期から移行期の課題整理のサポートとして、まずは被災者の方々のニーズを把握するため、生活再建に向けた意向調査を実施しました。

熱海市社会福祉協議会(災害ボランティアセンター)が実施主体となり、熱海市、静岡県災害ボランティア本部・情報センターや、保健師、福祉専門職チームDWAT、社会福祉士会、茶の国会議など静岡県内のネットワークの強みを生かしてさまざまな方々との連携、ご協力いただき実施に至りました。

ヒアリングでは実際にお部屋にお伺いし、1世帯ごとにおよそ1時間以上かけて丁寧にお話を伺う中で会話から、世帯ごとのニーズや困りごとを細やかに把握し、被災者台帳へ情報を一元化していけるように整理しました。

また、意向調査に基づいた個別対応によって、孤独死や災害関連死の予防をはじめ、心身のケアや必要な公的支援などへスムーズにつなげるための流れを整理しました。

意向調査からみえてきた課題は、フラッシュバック、不眠症といった心身の健康状態の悪化や、生活再建への不安や費用面の困難、初めての被災でそもそもどんな情報を頼りにしたらいいか分からない、これまで在宅勤務をしてきた方や授業をオンラインで受講してきた学生がホテル避難の中で集中して作業できる環境が欠けているなど、コロナ禍特有の課題も含め、避難生活での困りごとは多岐にわたっていました。

被災世帯ごとにおよそ1時間以上かけて丁寧に聞き取っていく意向調査によって、中長期的な支援を必要とするニーズも改めてたくさん見えてきた。

コロナ禍による影響で、そもそも被災前から休職や失業により収入原が途絶えてしまっている方も多く、被災によってより一層今後の経済面での困難が深まった世帯も少なくありません。

また、初めて被災に遭われた住民の方々にとって、わかりやすい情報発信を求める声が非常に大きく、とくに観光地で働く方など多国籍なバックグラウンドを持つ住民の方々からは、生活再建を進めていく上での手続きなどの際に読み書きのサポートを求める声が多く寄せられました。

現在、熱海市では関係各所の連携のもと、意向調査から見えてきた課題に対して、必要な専門家の協力を仰ぎながら個別対応を進めています。JVOADやPBVとしても、被災者の生活復旧のための中長的視点を大切にしながら、被災して使えなくなってしまった家電などの物的支援などを継続していくとともに、今回の被災地での情報共有の流れや課題整理の取り組みの振り返りや検証を改めて行っていきます。

加えて、今回の熱海市に限らず、各被災地で毎回課題に上がる事例として、災害救助法の活用方法の理解をもっと深めていく取り組みの必要性が挙げられます。災害救助法を効果的に活用して、避難者への支援につなげるために自治体が災害発生後に悩むケースも見受けられます。災害対応時によりスムーズに公的な制度を積極的に活用していくためにも、地域の中で平時から事前に取り組んでいく必要があると感じています。

今後の全国各地での災害対応や防災・減災教育の取り組みへ、しっかりつなげていくよう展開していきたいと思います。

土砂災害現場から(2021年7月21日更新)

7月3日に発生した熱海市の土砂災害では、捜索活動が第一優先で行われており、いまだに10名の方の行方が分かっていません。(7月19日現在)

土石流の最前線では、警察、消防、自衛隊が懸命に捜索活動を続けています。
しかし、急斜面かつ道幅が狭いため大きな重機は入れず、ほとんどが手作業で進められています。泥を慎重に掻き出していますが、常に山水が流れているため作業にも時間を要し難航しています。雨の日もあれば、厳しい日差しで熱中症も懸念される中、大変な状況ではありますが一刻も早い救助を願わずにはいられません。

規制線がはられているためニーズ調査もなかなか進みにくい状況ではありますが、PBVも引き続き、地域にとって必要な支援をつないでいきたいと思います。

7月15日土砂災害現場
7月15日土砂災害現場

発災から2週間以上が経過する熱海市では、現在も自宅に帰れない519名が避難生活を送っています。

熱海市では、避難生活による二次被害を軽減するため、また新型コロナによる感染症対策のため、ホテルを活用した避難所を開設しています。地域資源を生かした熱海市ならではの取り組みです。

熱海市には独居高齢者も多く、平時から入居できる施設に空きがないため、見守り支援もかねて避難所に残られる方もいらっしゃいますが、帰宅できる方は一部戻られました。一方で、この間分散避難を選択し、親せき宅や友人宅に避難されていた方がたは、2週間ともなると親せきとはいえ、なかなか居辛くなり、これ以上迷惑はかけられないと避難所へこられる方々もいらっしゃいます。

現在避難所となっているホテルでの滞在は、7月20日午前までで、その後2つのホテルへ移動になる予定です。

避難所になっているニューフジヤホテル

長い避難生活が予想されます。
皆さまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

コロナ禍での現地支援実績(2021年7月15日更新)

2020年は、誰も経験したことないコロナ禍での災害対応となりました。PBVは九州を中心に被害を受けた「2020年7月豪雨災害」で、コロナ禍の避難所運営を実践した数少ない支援団体のひとつです。

熊本県ならびに球磨村が避難所の運営支援を熊本YMCAに要請し、PBVにも熊本YMCAより協力要請があり、スタッフを派遣しました。約4カ月間避難所支援を行い、新型コロナの感染者を一人も出すことなく避難所の生活を終えることができました。

避難住民さんと一緒に

また、熊本県人吉市からの要請を受けて、人吉市災害ボランティアセンター(災害VC)の運営のためにスタッフを派遣し、住民のニース調査や家屋修繕支援などを行いました。

人吉市災害ボランティアセンターのメンバー

コロナ禍でも支援を届けられるよう関係機関や支援団体と協力しながら、現地が必要とする支援を地元の皆さんと一緒に実施していきます。熱海市の支援でも、新型コロナ対策を徹底しつつ、住民のニーズに応じた支援を行い、穏やかな生活が取り戻せるように活動していきます。

2020年7月豪雨災害熊本支援

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寄付総額
692,924
寄付人数
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  • Vポイント
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プロジェクトオーナー

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一般社団法人ピースボート災害支援センター

ピースボート災害支援センター(PBV)は、阪神淡路大震災以降、国際NGOピースボートが行ってきた災害支援のノウハウを引き継ぎ、2011年東日本大震災を契機に設立されました。毎年発生する国内外災害に対して、被災地での災害救援活動を実施しています。「人こそが人を支援できるということ」をテーマに、のべ10万人以上のボランティアとともに被災者への支援活動を行ってきました。
また、将来の災害に備えるため、全国規模での人材育成、防災・減災教育にも取り組んでいます。これらの活動は、皆さまからのご支援によって支えられています。

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