寄付受付開始日:2020/09/01
更新日:2020/11/02
2020年7月25日、日本企業が所有・運航する貨物船「わかしお」がモーリシャス島の南東部ポワント・デニ沖で座礁しました。この事故により8月6日に船外への燃料の流出が始まり、約1,000トンの油がサンゴの海に広がり、モーリシャス政府は「環境非常事態宣言」を発令しました。
今回の事故による生態系への影響は数十年に及ぶとも推測され、環境回復には長期的な支援が必要とされています。汚染はモーリシャス本島だけでなく、南東部沖にある希少種・固有種の生息地であるエグレット島にも広がっており、多くの動植物が生存の危機にさらされています。
また、モーリシャスの主要産業である観光業や漁業に被害が出ているほか、重油の漂着した地域では、住民への健康被害も懸念されています。新型コロナの感染拡大による観光収入の減少により経済的な打撃を受けていた中で起きた今回の事故は、人々の暮らしに甚大な被害を与えています。
ピースボート災害支援センター(PBV)では、今回の船舶座礁・重油流出事故を受け、モーリシャスの貴重な自然環境の回復を支援するため、「モーリシャス重油流出被害 緊急支援募金」を立ち上げました。寄付金は、モーリシャス野生生物基金(Mauritian Wildlife Foundation)やモーリシャス環境保護・保全機構(Environmental Protection and Conservation Organization)など、現地NGOによる環境保護活動やコミュニティー支援活動にあてられます。
モーリシャス野生生物基金(MWF)は、環境保全活動やエコツアー、環境教育を実施しているNGOです。今回の事故では、重油流出が確認された初日から重油の吸い出し作業、重油が吸着したオイルフェンスの回収、エグレット島の希少生物の移送など多岐にわたる活動を展開しています。
モーリシャス環境保護・保全機構(EPCO)は、1988年に設立された団体です。環境保護活動だけでなく、貧困削減や女性のエンパワメントなど、多岐にわたる活動を実施しているNGOです。EPCOでは、今回の事故により収入源を失った漁業関係者をはじめとした沿岸部コミュニティーを支援するため、代替的な生計手段の確保に向けた能力開発プロジェクトを計画しています。
お預かりしたご寄付は、MWFなど現地団体が実施する中・長期的な環境回復や生物多様性の保護、人々の暮らしの支援などに役立てられます。
モーリシャスの美しい自然を取り戻すため、皆さまのあたたかいご寄付をお願いいたします。
皆さまからお寄せいただいた募金は、モーリシャス野生生物基金(MWF)やモーリシャス環境保護・保全機構(EPCO)をはじめとした現地NGOの実施する環境回復・保全活動およびコミュニティー支援に使われます。活動の様子についてはPBVウェブサイトやフェイスブックページでお知らせしてまいります。
PBVウェブサイト
PBVフェイスブックページ
更新日:2020/11/02
皆さまからお寄せいただいた募金のうち、400万円をモーリシャス野生生物基金(MWF)に送金いたしました。MWFが一時的にモーリシャス本島に移動させていた希少動植物の一部は安全が確認されたエグレット島に再移送され、健康被害が懸念されるハ虫類については、ヨーロッパにあるジャージー動物園に一時的に保護されています。
皆さまからのご寄付はこれらの動植物の保護活動のほか、MWFの実施する中長期的な環境保全プロジェクトに役立てられています。温かいご支援、誠にありがとうございました。
現地では、人々の生活にも事故の影響が出ています。特に汚染の広がったモーリシャス島の南東部では、漁業関係者をはじめとした沿岸部に暮らす人々が生計手段を失い、生活再建にめどが立たない状況が続いています。
この状況を鑑みて、PBVでは、代替的な生計手段の獲得に向けた研修や生活支援を計画しているモーリシャス環境保護・保全機構(EPCO)を支援先に追加します。
モーリシャスの人々の生活再建のため、皆さまからの引き続きのご支援をお願いいたします。
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ピースボート災害ボランティアセンター(PBV)は、阪神淡路大震災以降、国際NGOピースボートが行ってきた災害支援のノウハウを引き継ぎ、2011年東日本大震災を契機に設立されました。毎年発生する国内外災害に対して、被災地での災害救援活動を実施しています。
「人こそが人を支援できるということ」をテーマに、のべ10万人以上のボランティアとともに被災者への支援活動を行ってきました。また、将来の災害に備えるため、全国規模での人材育成、防災・減災教育にも取り組んでいます。
これらの活動は、皆さまからのご支援によって支えられています。
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