寄付受付開始日:2019/10/14
更新日:2019/11/11
台風19号が2019年10月12日から13日に日本列島を襲いました。各地で猛烈な暴風雨に見舞われ、1都12県で大雨特別警報が発令されました。これまでに経験したことがないような記録的な大雨も観測されています。東海から東北までの広範囲で河川の氾濫、洪水、土砂崩れなどが多発しました。被害の全容が分かるまでには、時間がかかる見込みです。
これら甚大な被害状況を受けて、ピースボート災害支援センター(PBV)では、10月13日に台風19号の被災地に先遣調査スタッフを派遣しました。関係機関や各支援団体と綿密に連携し、現地での必要とされる支援活動を行っていきます。被災された方たちの1日も早い生活再建をサポートしていきます。
緊急支援活動のための支援募金を立ち上げました。
皆さまのあたたかいご寄付、ご協力をお願いします。
#令和元年台風19号
2019年10月12日から13日かけて日本に上陸した台風19号に関する被害状況の調査、資機材の運搬・購入、被災者への支援活動に使わせていただきます。
支援活動は、関係機関や現地支援団体などを連携し、支援物資提供や食事支援、避難所サポート、災害ボランティアセンター運営支援、被災家屋の清掃活動など、現地ニーズにそくした活動を行います。
また、台風15号で多くの家屋被害にあった千葉県では、19号によって更なる被害が発生しました。それらの家屋の補修や応急対応にも活用させていただきます。
最新情報は、PBVの公式HPやSNSをご覧ください。
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更新日:2019/11/11
東日本大震災以降、広域で最大級の被害をもたらした台風19号。ピースボート災害支援センター(PBV)は、福島県いわき市で被災された方たちの支援活動を展開しています。これまでいくつもの被災地支援を行ってきたPBVスタッフは、今回の台風被害に強い危機感を抱いています。
いわき市では、床上まで浸水した家屋が5,000棟を超えると見込まれています。この数字は、昨年、西日本豪雨で大規模な被害に遭った岡山県倉敷市の被害件数に匹敵します。そして、倉敷市では、発災当初や多くの災害ボランティアが駆けつけ、日によっては2,000人以上の方が活動しました。しかし、今回の台風19号では、甚大な被害を受けた地域が複数あり、災害ボランティアも分散しています。いわき市災害ボランティアセンターでは、平日では100人前後、週末は300人程度が活動しています。
一歩ずつ、被災した家屋の清掃に取り組んでいますが、それでも圧倒的に災害ボランティアの手が足りないのが現状です。PBVでも、災害ボランティアの募集を開始し、いわき市災害ボランティアセンターのサポートをしつつ、被災者の生活再建に向けて取り組んでいます。
◆被災家屋の清掃
住民さんとお話している中で、災害後から家の中の物の搬出がまだ終わっていないという方に出会いました。その方は、単身の年配女性で、自分では作業をするのが困難のため、現在は娘さんの家で避難生活をしているとのことでした。いわき市災害ボランティアセンターへボランティア依頼はしているようですが、なかなか作業に入ってもらえていない状況です。PBVもボランティアセンターの運営サポートに入っていますが、まだまだボランティアの手が足りていません。災害ボランティアセンターでも、住民さんからの依頼に応じて、一軒一軒、お宅に伺いながら清掃活動を行っていますが、まだまだ対応できていないニーズがたくさんあります。
清掃活動に入ったあるお宅では、床上160cmほど浸水被害がありました。1人暮らしの女性のお宅で、発災後にいちど自宅に戻ったけれども1人では手におえない状態だったので、そのままになっていたそうです。ドアに泥が詰まって開かない状態で、玄関から泥を取るところから始め、なんとかこじ開けて活動を開始。まずは、残すものと廃棄するものをゆっくりと考えてもらいます。住民さんにとっては一つひとつの家財に思い出があります。そこを一緒に活動するボランティアにも説明し、想像しながら作業を進めていきます。
また、ぬれた畳は100kg近くになり1人では持ち上げることもままなりません。みんなで協力し合計で72枚を搬出。そのほか家財などを含めて軽トラ2台をフル稼働させて動きました。一軒のお宅でも、ぬれてしまった家財の選別、搬出、室内の清掃、そして床下の泥だし、乾燥、消毒など、多くの作業と人手が必要です。これから本格的に冬がくる中で、被災した家屋の清掃作業は住民さんにとって心身ともに大きな負担になっていきます。1人でも多くのボランティアがいわき市に駆けつけてくれる事により救われる方がたくさんいます。
◆家屋の保全講習会
多くの住民さんにとって、災害に見舞われるのは初めての出来事です。家を片付けるにも、何から始め、どのようなことに注意していけば良いのか途方に暮れます。水害にあった時の具体的な対処方法を伝えるために、住民向けの「被災家屋の対応講習会」を実施しています。
自宅再建のために、被災家屋の対応技術持つ風組関東の皆さんを講師に招き、過去の被災地の事例を交えながら、どのような対応が良いのか説明いただきました。公民館に、30人近い住民さんが参加し、実際に床板の外し方やコツなどもお伝えしていきます。また、浸水してしまった壁の対応方法、消毒に関する細かな相談、土ぼこりがひどいからなるべく窓を開けずに乾燥させる方法など、それぞれの世帯で不安に感じていることを聞くことができました。
浸水被害を受けた家屋に、一番良くないのは「湿度(水分)」です。家の中に入ってきた水は、さまざまな雑菌などが含まれ、水分を放置しておくとひどいカビの原因です。清掃後によく乾燥させることがとても重要です。まだまだ家屋保全に関して、何をしたら良いのか不安に思っている住民さんはたくさんいらしゃいます。今後も講習会を開催していきたいと考えています。
浸水家屋の清掃活動は、多くの人の手によってようやく前に進むことができます。
PBVが募集している災害ボランティアでは、宿泊場所や装備などを準備しています。PBVスタッフなどが一緒に活動しますので、初めて参加される方も大歓迎です。お時間のある方は、ぜひ、福島県いわき市に手を添えていただけるとうれしいです。
●福島県いわき市災害ボランティア募集(3日間以上)
◆ほっと一息安らぐ時間
災害が発生してから約4週間。家族の安否を確認、避難所や自宅での避難生活、市役所での多岐にわたる手続きの申請、被災した家屋の片づけなどなど…。被災した方たちにとって、長くて短い1日があっという間に過ぎていきます。先の見えない厳しい状況の中で、手探りで生活を取り戻してくしかありません。
そんな中で地域の方たちで集まり、雑談したり、情報交換をしたり、ほっと一息ついて安らぐことも、とても重要です。PBVでは、地域の物資配布の拠点になっている公民館などの地域施設を利用してサロン活動を行っています。地域の皆さんに、必要な物資を届けたり、温かい食事を提供したり、憩いの場づくりをしています。公民館を運営されている方が、毎日片づけに追われている住民さんたちにちょっとでも休める場所を作りたいとの相談から始まりました。
お話を伺ったある住民さんは、「平屋が浸水して、ロフトに命からがら避難して助かった。今は車もなく買い物にも行けないし、キッチンも使えず料理も作れない、公民館に来ることだけが今の楽しみ」とおっしゃっていました。
男性の方は、「40年近くお付き合いのあった、向かいに住んでいる夫婦が亡くなってしまった。助けに行きたかったが、できなかった…。」と辛そうに話してくれました。
家の片付けの合間に物資を取りにこられた主婦の方は、お子さんをおんぶしながらの片付けは、なかなか進まず疲れもたまっているようでした。「今日、初めて椅子に座ったわ。チョコも久しぶりに食べたら元気でた。」と話し、笑顔をみせてくれました。
サロンのテーブルに置かれた梅干を見つけ、「お父さん、梅干があるわよ!」と年配のご夫婦。あったかい緑茶と梅干をつまみながら、「久しぶりにのんびり座って、お茶飲んで梅干食べて、ゆっくりできたわ」と笑顔のおばあちゃん。「大好物の梅干を最近食べていなかったから、ここでたくさん食べていこう」と梅干をうれしそうに食べるおじいちゃん。
近所の方々と会い、「家は、床上60cmくらいだったのよ」「家は1mくらい」「畳も家電もぜーんぶ捨てたわ」と現状を話す奥さま方。
相手に自分の事を話し、思いを共有することで、「お互いにがんばりましょう」と元気付けあっているようでした。それでも、話せば話すほど苦しい環境で生活されている方がたくさんいます。ちょっとした愚痴や弱音をつぶやけるサロンを継続してサポートしていきたいと思います。
ボランティア活動は、家財搬出、泥出しだけではありません。サロンの中で住民さんの話に耳を傾けるだけでも、心が軽くなる方もいます。体力に自信がないと思われている方も、ぜひ一緒に活動してみませんか。お話が好きな方、子どもと遊ぶのが好きな方、人とのかかわりが好きな方、大歓迎です。たくさんの方々とお話でき、自分自身の心もぽっと温かくなるのを感じられることと思います。
皆さまのご協力よろしくお願いします。
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ピースボート災害支援センター(PBV)は、阪神淡路大震災以降、国際NGOピースボートが行ってきた災害支援のノウハウを引き継ぎ、2011年東日本大震災を契機に設立されました。毎年発生する国内外災害に対して、被災地での災害救援活動を実施しています。「人こそが人を支援できるということ」をテーマに、のべ9万人以上のボランティアと共に被災者への支援活動を行ってきました。また、将来の災害に備えるため、全国規模での人材育成、防災・減災教育にも取り組んでいます。これらの活動は、皆さまからのご支援によって支えられています。
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