寄付受付開始日:2022/12/01
更新日:2022/12/01
今年も、12月1日(木)から、地域歳末たすけあい運動がスタートします。
スローガンは、「つながり ささえあう みんなの地域づくり」。
この運動は、地域の誰もが安心して、あたたかいお正月を迎えることができるよう、赤い羽根の共同募金運動の一環として、地域住民やボランティア・NPO団体、民生委員・児童委員、社会福祉施設、社会福祉協議会などの関係機関・団体が協力のもと、地域のさまざまな福祉活動を実施しています。
また、コロナ禍での減収や失業などにより、緊急的に食料や生活物品などの支援を必要とされている方や、社会的孤立状態にあり支援を必要としている方をはじめ、地域で暮らす誰しもが安心して年末の時期を過ごすことができるように、住民の参加や理解を得て多様な福祉活動を展開しています。
生活困窮や社会的孤立の課題は、パンデミックによる社会的・経済的影響を大きく受けており、ここ数年で課題が複雑化・深刻化しています。
この社会課題に向き合うべく、全国各地で地域歳末たすけあい運動を通じ、さまざまな取り組みを実施しています。この趣旨をご理解のうえ、地域歳末たすけあい運動にぜひご協力をお願いいたします。
地域歳末たすけあい運動の概要はこちらをご覧ください。
全国各地の生活困窮や社会的孤立の課題解決に取り組む活動などのために活用させていただきます。
(1)地域の福祉ニーズをもつ方(世帯)への支援の実施
コロナ禍により新たに顕在化している地域生活課題や社会的孤立、経済的困窮などの今日的な課題に着目し、地域住民、ボランティア・NPO団体、民生委員児童委員協議会、社会福祉法人、社会福祉協議会などにより、制度の狭間(はざま)にある生活課題の把握をすすめ、福祉課題・生活課題をもつ方(世帯)への支援を行い、相談や見守り、訪問活動、居場所づくりなどの個別支援の充実を図っています。
また、窮迫した事情により食料や生活用品などのライフライン確保が困難になっているなど、緊急的な支援を必要としている方(世帯)への支援も推進しています。
(2)年末や新年を機会とする地域の幅広い人々が参加する地域福祉活動の実施
年末や新年を機会とし、幅広い地域住民や関係者がともに、障害の有無や年齢などに関わりなく誰もが地域社会の一員として参加・交流できる活動について、感染防止策を講じながら実施方法を工夫し実施することにより、地域生活課題やさまざまな支援活動への関心を高める機会をつくり、地域づくりへの理解や参加を広げていきます。
(3)生活困窮者などに対する支援の仕組みづくり
コロナ禍により新たに顕在化している生活困窮者やホームレス、広域避難者を含め災害で被害を受けた人や世帯などへの当座の小口の資金給付、衣食や居所の提供など、制度では対応が難しい緊急的かつ柔軟な生活支援活動を、民生委員・児童委員活動、社会福祉法人・NPO・ボランティア団体などによる地域の各種の相談支援活動(事業)と連携して事業化するなど、地域のたすけあいによるセーフティーネットの仕組みづくりを推進しています。
更新日:2022/12/01
■年始応援セット配布事業
(宮城県亘理町社会福祉協議会)
宮城県亘理町社会福祉協議会では、新型コロナウイルスなどにより心身や生活環境に多大な影響のあった世帯へ、生活に必要な食材などを詰め合わせたセットの配布事業を実施しました。
もともとフードドライブ事業を実施していたなかで継続的支援が必要な方が多かったことや、新型コロナウイルスの影響により、緊急的に生活にお困りの方が増加していたという状況がきっかけでした。
ひとり暮らし高齢者や、貸付などを受け継続的な支援が必要な方など計287世帯へ食材セットを配布しました。このうち25世帯は、新型コロナウイルスの影響で自宅療養を余儀なくされた子育て世帯に対し、お菓子などの子ども向け食材配布を行いました。
配布の際には、担当者が最近の暮らしぶりや経済的状況を伺うようにし、必要ならフードドライブ事業や貸付事業におつなぎするなど、支援先の方々を孤立させないよう聞き取りも丁寧にしていきました。
■ひとり暮らし高齢者の見守り訪問事業
(青森県八戸市社会福祉協議会)
青森県八戸市社会福祉協議会では、コロナ禍で閉じこもりがちなひとり暮らし高齢者の見守り訪問の際、小学生からのお手紙と、日用品を配布する事業を行いました。
令和元年度までは、小学校に地域の方々が集まり交流する機会を設けていましたが、コロナ禍になり令和2年度は中止となりました。しかし新型コロナウイルスによる影響は長期化し、ひとり暮らし高齢者の方が地域住民と交流する機会はさらに減少していきました。
そのため令和3年は、ひとり暮らし高齢者の方々の孤立を防ぐため、例年交流していた小学校の児童からのお手紙と、生活に必要な日用品を配布しながら見守り訪問を実施し、計93名を支援することができました。
配布先の方からは、「コロナ禍で小学校に行けなくなり、交流ができず寂しく思っていましたが、今回お手紙をいただき、元気が伝わってきてうれしく思います」といった声をいただきました。
■緊急的な食の支援・相談貸付業務の強化
(茨城県坂東市社会福祉協議会)
茨城県坂東市社会福祉協議会では、緊急的に支援を必要としている世帯へ、食材や日用品の配布、コロナ禍で潜在的な生活支援ニーズを抱える方への貸付相談業務の強化を行いました。
社会福祉協議会での対面相談のほか、民生委員や児童委員による見守り活動と連携し、要支援者の把握、情報共有を図りました。また、ひとり親家庭支援事業などのイベントに参加いただいた方などにも声をかけ、必要により貸付相談や食材などの配布事業につなげていきました。
相談者からは、「コロナ禍になってから、マスクや消毒液などの出費が増えているので、こうした支援を受けられるのはありがたい」といった声や、「今、大変だから余計なものは買えないよ……と口癖のように言ってしまう日々ですが、心が折れる前にいただいたものを食べ、また明日から頑張ってみようと思えました。落ち着くまでは少しお世話になることもあるかと思います。」といった声もいただきました。
社会福祉協議会では、生活上の困難を抱える方々がひとりでも多く笑顔になれるよう支援しています。今後も緊急的に支援を必要としている方々に、広く支援が行き渡るよう取り組んでいきます。
■玄関前除雪支援事業
(新潟県燕市社会福祉協議会)
新潟県燕市社会福祉協議会では「玄関前除雪支援事業」を実施しており、高齢者または障がい者のみの世帯などを対象に、積雪により日常生活に支障をきたしている場合の除雪支援を行っています。
昨年の積雪量は例年に比べ少なめでしたが、自治会の方で緊急的に除雪支援が必要な世帯をまとめ希望者を募ったところ、市内で140世帯への支援につながりました。
除雪作業には自治会、シルバー人材センターの方にご協力いただき、除雪を通し、安否確認も兼ねて声かけを行うなど、孤立防止にもつながるよう実施しています。
実際に活動いただいた方からは「自分も地域の役に立てるのは嬉しい。除雪活動を通して、車イスの方が住んでいるのが分かった。災害が起こった時には安否確認をしたい。」といった声もいただいており、新たなつながりや支え合いを作るきっかけになっています。
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中央共同募金会は、1947年から続く日本最大の募金運動である「赤い羽根共同募金」を推進する組織です。
赤い羽根共同募金は、毎年全国で4万6千件以上の助成を実施し、高齢者、子ども、障がい者、困難を抱える方たちの支援など地域の課題を解決する活動をサポートしており、「地域歳末たすけあい運動」は赤い羽根共同募金の一環として実施しています。
また、災害発生時には、全国的な組織力と、地域の団体や組織とのつながりを生かし、被災地での支援活動を応援する「支援金」として「災害ボランティア・NPO活動サポート募金(ボラサポ)」などを募り、被災者や被災地での活動を支えています。
さらに新型コロナウイルス感染拡大の影響により、さまざまな困りごとを抱えた方たちへの支援活動を支える募金にも取り組んでいます。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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