寄付受付開始日:2021/12/01
更新日:2021/12/01
今年も、12月1日(水)から、地域歳末たすけあい運動がスタートします。
スローガンは、「つながり ささえあう みんなの地域づくり」。
この運動は、赤い羽根の共同募金運動の一環として、地域住民やボランティア・NPO団体、民生委員・児童委員、社会福祉施設、社会福祉協議会などの関係機関・団体が協力のもと、生活に困窮している方や社会的孤立状態にあり支援を必要としている方をはじめとし、地域で暮らす誰しもが安心して年末の時期を過ごすことができるように、住民の参加や理解を得て多様な福祉活動を展開するものです。
生活困窮や社会的孤立の課題は、パンデミックによる社会的・経済的影響を大きく受けており、この1・2年で課題が複雑化・深刻化しています。
この社会課題に向き合うべく、全国各地で地域歳末たすけあい運動を通じ、さまざまな取り組みを実施しています。この趣旨をご理解のうえ、地域歳末たすけあい運動にぜひご協力をお願いいたします。
地域歳末たすけあい運動の概要はこちらをご覧ください。
全国各地の生活困窮や社会的孤立の課題解決に取り組む活動などのために活用させていただきます。
(1)地域の福祉ニーズをもつ方(世帯)への支援の実施
コロナ禍により新たに顕在化している地域生活課題や社会的孤立、経済的困窮などの今日的な課題に着目し、地域住民、ボランティア・NPO団体、民生委員児童委員協議会、社会福祉法人、社会福祉協議会などにより、制度の狭間(はざま)にある生活課題の把握をすすめ、福祉課題・生活課題をもつ方(世帯)への支援を行い、相談や見守り、訪問活動、居場所づくりなどの個別支援の充実を図っています。
(2)年末や新年を機会とする地域の幅広い人々が参加する地域福祉活動の実施
年末や新年を機会とし、幅広い地域住民や関係者がともに、障害の有無や年齢などに関わりなく誰もが地域社会の一員として参加・交流できる活動について、感染防止策を講じながら実施方法を工夫し実施することにより、地域生活課題やさまざまな支援活動への関心を高める機会をつくり、地域づくりへの理解や参加を広げていきます。
(3)生活困窮者などに対する支援の仕組みづくり
コロナ禍により新たに顕在化している生活困窮者やホームレス、広域避難者を含め災害で被害を受けた人や世帯などへの当座の小口の資金給付、衣食や居所の提供など、制度では対応が難しい緊急的かつ柔軟な生活支援活動を、民生委員・児童委員活動、社会福祉法人・NPO・ボランティア団体などによる地域の各種の相談支援活動(事業)と連携して事業化するなど、地域のたすけあいによるセーフティーネットの仕組みづくりを推進しています。
更新日:2021/12/01
福祉課と連携をし、地域歳末たすけあい募金を活用し、生活困窮世帯を対象に緊急的かつ一時的に食糧や少額の現金給付をしています。
生活困窮者自立支援の相談窓口では「仕事が決まったが、職場まで通勤する自転車が壊れている」などのケースが寄せられることがあり、修理代などに使わせていただいています。
交通手段の他にも、生活困窮者は借金やローンの支払いに追われている場合も少なくないので、持病があっても通院せず病状が悪化し、体調を崩し働けなくなってしまうパターンもあります。その際も受診料などを一時的にみることで生活改善につなげています。
年末年始は暦により仕事の休みが多く、日給、週給で働く方たちは経済的に厳しくなる傾向あるため、1週間程度の食糧を提供する取組みをしています。緊急的な支援には、小口資金の貸付により対応もできますが、一時的な支援で解決の糸口が見える場合は、食糧などの現物支給をした方が、支援対象者への負担が軽減できます。
東浦町社会福祉協議会(以下、東浦町社協)では、パンデミック以前は緊急小口資金の相談件数は月に1・2件程度でしたが、令和2年の緊急事態宣言後、相談件数は急増して月に30件超になりました。
本来であれば、緊急小口資金の貸付は、対象者の自立に向けた相談に重点を置き支援をしていきますが、想定を超える相談・貸付件数となり、貸付後のフォローができない状態でした。
そのような中、東浦町社協では地域歳末たすけあい募金を活用し、緊急小口貸付世帯を対象にした年末年始応援パック「Smile」の配布事業を実施することにしました。
昨年は令和2年3月~同年11月までに貸付をした全世帯約260件に郵送でSmileの案内を送付し、希望者の58世帯に配布をしました。事前に希望者と取り決めた日に東浦町社協まで直接取りに来てもらうようにし、その際に担当者から、最近の暮らしぶりや経済的状況を伺うようにしました。そうすることで、新たな生活課題を把握し、必要な場合は次の支援を紹介することにもつながりました。
東浦町社協の担当者は、「これまで社協と関わりがなかった方や自営業の方も多く、感染症下で補償がない方がたくさんいると感じた。また、外国にルーツを持つご家庭が多くいるので、案内を行政に協力してもらい英語とポルトガル語に翻訳して送った。配布したSmileの約7割が外国にルーツがある世帯だった。」と言います。
感染症下の影響は、今もなお大きく、生活困窮の課題は引きも切れません。東浦町社協では、今年も引き続き、Smile配布事業を実施します。
美浜町社会福祉協議会(以下、美浜町社協)では歳末たすけあい運動の取り組みとして、孤立対策のための見守り・訪問活動を行っています。対象者世帯は75歳以上の一人暮らし高齢者および夫婦世帯で、例年11月頃に民生委員が中心となり訪問をしています。
そのなかで、生活の様子や困りごとを伺い、体調や生活習慣などが気になった方に対しては、12月の歳末たすけあいの活動の一環として、再度見守り訪問を実施しています。
昨年は感染症拡大防止のため、75歳以上の方への一律訪問は、かないませんでしたが、長年、訪問事業を通じて、食事に困っているということがあれば、配食サービスの支援につなげ、移動手段がなくスーパーに買い物に行けないということがあれば、買い物サロン(スーパーの送迎サービス)を紹介するなどしてきました。
地域歳末たすけあいを通じ、地域の困りごとに気づき、適切なサービスにつなげることは社会的孤立対策の一助となります。今年は社会状況を見ながらも、例年どおりの訪問活動を実施する予定です。
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中央共同募金会は、1947年から続く日本最大の募金運動である「赤い羽根共同募金」を推進する組織です。
赤い羽根共同募金は、毎年全国で約5万件の助成を実施し、高齢者、子ども、障がい者、困難を抱える方たちの支援など地域の課題を解決する活動をサポートしており、「地域歳末たすけあい運動」は赤い羽根共同募金の一環として実施しています。
また、災害発生時には、全国的な組織力と、地域の団体や組織とのつながりを生かし、被災地での支援活動を応援する「支援金」として「災害ボランティア・NPO活動サポート募金(ボラサポ)」などを募り、被災者や被災地での活動を支えています。
さらに新型コロナウイルス感染拡大の影響により、さまざまな困りごとを抱えた方たちへの支援活動を支える募金にも取り組んでいます。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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