• バングラデシュに逃れた80万人以上のロヒンギャ難民たちが過ごす難民キャンプで、地域保健員に手を引かれるルマナちゃん[2才](C)UNICEF/UN0219085/MODOLA

  • 概要
  • 活動情報 2018年8月17日 更新

難民危機に巻き込まれ、命がけで隣国のキャンプにたどり着いたロヒンギャの子どもたち。水も食料も不足する劣悪な環境におかれた70万人以上の幼い命に、今すぐ支援の手を! 

2017年の夏にミャンマーで激化した暴力から逃れるために、少数民族のロヒンギャの人々が隣国のバングラデシュに逃れています。

ミャンマーから船でバングラデシュにたどり着いたロヒンギャ難民(C)UNICEF/UN0119963/Brown

バングラデシュのコックスバザール南部には、すでに地元住民の人口を上回る難民が押し寄せ、過密するキャンプや仮設居住区で避難生活を送っています。この難民危機により子ども70万人以上を含む130万人もの人々が、命と安全を守るための緊急の人道支援を必要としています。多くの人々が何日もかけて悪路を歩きつづけ、粗末な筏(いかだ)やボートなどで国境を渡ってきています。バングラデシュにたどり着いても彼らの戦いは終わったわけではなく、十分な住居スペースがなく雨風にさらされる人もいれば、トラウマや忘れられない傷を抱えた人、疲弊していたり、病気や飢えに苦しんだり、と多くの人たちがケアを必要としています。

ミャンマーから船でバングラデシュにたどり着いたロヒンギャ難民(C)UNICEF/UN0136202/LeMoyne

水もトイレも不足する難民キャンプや仮設居住区では、子どもの8割以上が栄養不足の状態にあり、最大で4割の子どもが下痢性疾患に、6割の子どもが呼吸器感染症にかかっています。さらに、3月からはサイクロンによる降雨量が増え、斜面の多いキャンプでの土砂崩れや汚水の氾濫が懸念されています。劣悪な衛生環境のもと、コレラなどの感染症が広がれば、数千人の命が脅かされる恐れがあります 。

堤防からあふれる水をせき止めようとする子どもたち(C)UNICEF/UN0216986/LeMoyne

ユニセフは危機の発生以来、現地スタッフを大幅に増員し、予防接種や栄養治療、給水支援、トイレの建設、巡回診療など、持てる力のすべてを投じて子どもたちの命を守り続けています。しかし、慢性的な食料不足や不衛生な生活環境は、確実に子どもたちの体力を奪いつつあり、このままでは年内に数万人の乳幼児が重度栄養不良に陥り、感染症などに命を奪われかねません。

ユニセフが支援する保健センターで栄養不良の検査を受けるアティカちゃん[10カ月](C)UNICEF/UN0148012/Knowles-Coursin

ユニセフは、バングラデシュ南部に逃れたロヒンギャ難民の子どもを含む、支援を必要とする72万人の子どもへ緊急支援活動を行うための資金として、1億4,978万米ドル(163億2,602万円 ※1米ドル=109円で計算)を国際社会に要請しています。ユニセフは子どもたちに必要な支援を迅速に提供するために国際社会に支援を呼びかけていますが、一刻を争う現地の状況に対し、必要な活動資金は圧倒的に不足しています。最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるために、ロヒンギャ難民緊急募金にご協力をお願いいたします。

ロヒンギャ難民の子どもたちを癒やす「心のケア」/日本ユニセフ協会

ロヒンギャ危機/バングラデシュ モンスーンの豪雨と強風が難民キャンプ直撃 すでに1万人近くの難民に被害 コレラや下痢症の発生増加を懸念

モンスーン期に入り最初の大型の嵐がバングラデシュ南東部に到来したことで、何千人もの子どもの健康と安全を脅かしています。

豪雨と強風が難民キャンプ直撃

豪雨は洪水と土砂災害を引き起こし、強風は数百戸の仮設住居を損傷・損壊し、弱い立場にある家族はこの嵐から身を守ることができずにいます。
「雨が降り続き、何千人もの子どもたちとその家族が暮らす仮設住居が建つ丘陵地帯は、その砂質土壌を支える木や岩、低木もなく、地面は泥と化しています」とユニセフ(国連児童基金)バングラデシュ事務所代表エドゥアルド・ベイグベデルは述べました。「このような最も脆弱(ぜいじゃく)な土地に暮らす難民たちが、より安全な場所に移動することが必要不可欠ですが、過去数カ月に何度も激変を経験してきた多くの家族は、仮設住居を離れることを躊躇(ちゅうちょ)しています」
ユニセフとパートナー団体は、20万人のロヒンギャ難民(うち50%以上が子ども)が、洪水と土砂災害の両方の危険に直面しており、そのうち2万5,000人が最も高い危険にさらされていると推定しています。最近の豪雨後に実施した初期調査では、1万人近くの難民が直接的な被害を受けたことが明らかになっています。
さらに、これまでに分かっている範囲で、難民キャンプ内の仮設住居900戸近く、給水所15カ所、トイレ200基、ユニセフが支援する保健施設2棟、食糧配給所2カ所に損傷・損壊の被害が出ていると推定され、人々にさらなる苦難を強いています。現在、これらの施設の復旧作業が行われています。

モンスーンで地盤がゆるみ、地すべりの危険がある地域に乱立するシェルター(C)UNICEF/UN0219092/Modola

コレラや下痢症の発生増加を懸念

難民キャンプに続く道路のほとんどは浸水し、最大の仮設居住地区を横断する主要な軍事車両用道路は、医療用車両のみの通行が許されています。
ユニセフとパートナー団体が運営する「子どもと女性にやさしい空間」の数カ所は、悪天候のために一時閉鎖され、何千人もの女性と子どもたちに影響を与えています。モンスーンによる豪雨の到来は、難民キャンプ内の健康上のリスク、特に急性水様性下痢症やコレラなど、水に起因する病気にかかる危険性を高めています。
「モンスーンによる雨が激しくなるにつれ、子どもたちが直面する危険も増します。けがをしたり、家族と離ればなれになったり、土砂崩れや洪水によって命を落としたりする危険に加え、病気にかかったり、保健や教育を含む必要不可欠なサービスを受けられなくなるリスクもあります」とエドゥアルド・ベイグベデルは言います。「何千人もの子どもたちがさらなる大惨事に見舞われることを回避するためにも、緊急に支援が必要です」

雨の中、笑顔を見せるロヒンギャ難民の子どもたち(C)UNICEF/UN0219100/Modola

ユニセフとパートナー団体は、防水シートや波型鋼板(トタン板)などの人道支援物資を、必要に応じて供給できるように事前に備蓄することも含めて、モンスーンの雨がもたらす危険の緩和に向けた支援活動を行っています。

寄付金の使いみち

ユニセフは危機の発生以来現地スタッフを大幅に増員し、予防接種や栄養治療・給水支援・トイレの建設・巡回診療など、持てる力のすべてを投じて子どもたちの命を守り続けています。しかし、慢性的な食料不足や不衛生な生活環境は、確実に子どもたちの体力を奪いつつあり、このままでは年内に数万人の乳幼児が重度栄養不良に陥り、感染症などに命を奪われかねません。巨大なキャンプの中には、親を亡くした子どもや心に深い傷を抱えた子どもなど、今手を差し伸べないと未来まで奪われてしまう子どもたちも大勢います。
危機下にあるロヒンギャ難民の子どもたちと家族に、人道支援活動を届けるユニセフの活動を支えるため、みなさまのあたたかいご支援をお願い申しあげます。

■3,000円のご支援で子どもの免疫力を高めて病気にかかりにくくするビタミンA 1,500人(1年間)分に変わります。
■5,000円のご支援で袋から出してすぐに食べられる高カロリーの栄養治療食148袋に変わります。
■10,000円のご支援で3つの感染症(はしか・おたふく風邪・風疹)から子どもを守る予防接種ワクチン71回分に変わります。
■30,000円のご支援で5人家族が避難所などで1カ月間安全な水を利用できるための浄水剤133家族分に変わります。
■50,000円のご支援で緊急下でも授業が開けるよう生徒40人分の教材が入った「箱の中の学校」2セットに変わります。