寄付受付開始日:2025/06/16
![[女の子たちの未来を奪う 「早すぎる結婚の防止」プロジェクト]の画像](https://donation-pctr.c.yimg.jp/dk/donation/projects/1749697993/2d6a7740-473b-11f0-9754-d198b51cc7c8.jpeg?q=75&w=1100)
更新日:2025/06/16
ベトナムの農村部では、特に少数民族の間で18歳未満での早すぎる結婚(児童婚)が依然として高い割合を占めています。

ベトナム北部のハザン省とライチャウ省では、18歳未満で結婚する女の子が全国平均の約2.5倍に達しています※1。さらに、同地域に多く暮らす少数民族のひとつであるモン族の女の子では、51.5%が18歳未満で結婚※2しており、問題の根深さが浮き彫りになっています。
幼い妻は家庭内での地位が低く発言権が与えられないうえ、未発達な身体での出産により健康が損なわれるなど、さまざまな困難に直面します。この問題を解決するためには大人による適切な指導が不可欠ですが、性と生殖に関する健康と権利について語ることは今もタブー視されています。

※1.児童婚の全国平均は1,000件あたり46件のところ、ハザン省およびライチャウ省では同115件、CEMA, UNW, Irish Aid: Policy Brief on Gender Issues of Ethnic Minority Groups in Vietnam, 2021
※2.Plan International Vietnam, Village Factsheet, 2020
このプロジェクトでは、小中学校に通う女の子と男の子、教師、保護者を対象にトレーニングや意識啓発活動の実施を支援することにより、早すぎる結婚の弊害に関する理解を深め、女の子が自らの意思で人生の選択ができるようになることを目指します。
「早すぎる結婚の防止」プロジェクト(ベトナム)
2021年から2024年にかけて、皆さまからの支援で実施したプロジェクトの、完了から1年を経ての視察のご報告についてはこちらをご覧ください。

皆さまからのご寄付はベトナムにおける「早すぎる結婚の防止」プロジェクトに大切に使わせていただきます。
活動の期間:2025年4月~2028年6月
実施地域:ハザン省メオバック郡、イェンミン郡、ライチャウ省シンホー郡
活動内容(支援策):
・寄宿舎の建設および修繕(6校)
・生徒主体型教育や包括的性教育、スクールカウンセリングに関する教師の能力強化トレーニング(教師約950人)
・小学生を対象とした包括的性教育の教材開発
・包括的性教育の実施(子ども2万3,418人)
・保護者を対象とした意識啓発イベント(大人約9,360人)
・生徒主体のイベントの実施や情報発信
対象者:子ども、教師、保護者、行政職員、地域住民など 約3万4,000人
目指す成果
ハザン省およびライチャウ省において少数民族を含むすべての子どもがジェンダー差別のない環境で質の高い教育を継続できるようになる。また、性と生殖に関する健康と権利についての正しい知識が普及し、子どもたちが自身の健康管理や性や結婚に関する自己決定ができるようになることを目指します。
※このプロジェクトは外務省の助成を受け、日本人職員が赴任し事業統括を行っています
更新日:2026/03/30
ベトナムでのプロジェクトの活動情報をブログスタイルでお伝えします。

シンチャオ!プログラム部の水上です。「早すぎる結婚の防止」プロジェクトの現地事業責任者として、ベトナムに赴任し、まもなく1年になります。
少数民族の暮らすベトナム北部の山間地域で、教師、保護者と子どもたちとともに「性、身体、心の変化」を尊重し合いながら、性と生殖に関する健康と権利(SRHR)について学ぶ包括的性教育を進めています。かつて話題にしづらかった思春期のテーマが、いま、学校・家庭・地域で少しずつ開かれようとしています。
都市部と地方の山岳部の大きな差
ハノイを拠点としながら、毎月北部の山岳地帯へ出張しています。経済発展著しいハノイでは、大気汚染が深刻な問題となっており、世界で最も汚染のひどい都市としてランキングに名が挙がることもあります。けれども、ベトナムにはたくましい人々が多く、大気汚染に負けじと皆ストリートフードを楽しんでいます。料理は優しい味付けで、何を食べても美味しいので驚きです。
首都から大体6~7時間ほど車に揺られると、北部の中心地に。そこで一泊し、さらに5時間ほどかけてプロジェクトの実施地にようやくたどり着きます。急峻(きゅうしゅん)な山の稜線(りょうせん)、息をのむほど美しい棚田、そしてベトナム人の同僚でさえ酔ってしまうほどの、ぐねぐねと続く山道が、少数民族が多く住む山岳部の特色です。
基本的なインフラがまだまだ整っていないほか、冬の厳しい寒さと濃霧に耐えながら、人々が暮らしています。山の上の方では、日々の水にも困る人たちがいて、首都との大きな差に驚きました。
小学生からだって早くない!包括的性教育の教材を開発中
ベトナムには、政府公認の中学生向け包括的性教育のカリキュラムと教材があります。けれども、思春期の身体と心の変化が始まる前に、正しい知識を身につけ、準備しておくことが大事です。そこで、プロジェクトでは小学生向けの教材を開発中。グローバルレベルの教材をベトナムの少数民族の文脈にどう落とし込むかは難しくもあり、面白くもあります。
2025年、小学校で生徒クラブを立ち上げたところ、先生たちから「教材開発中なのはわかるけれど、小学生向けに包括的性教育を今すぐ実施したい」という熱い声が。そこで、中学校の先生たちと協力し、パイロットとして小学校でも授業やイベントを実施することにしました。

ベトナムは、情熱にあふれ、創意工夫を惜しまない先生たちのおかげで、なんとプロジェクト開始から1年も満たないうちに、包括的性教育の授業を始めることができたのです。そんな先生たちの挑戦に呼応するように、授業でいきいきと発言する子どもたちの姿から、ベトナムの底知れぬ向上心を感じました。
タブーを乗り越えた保護者の変化

また、中学校で実施した包括的性教育のイベントには、約40名の母親・父親が参加しました。初参加の方のなかには「性教育は早すぎる」「話題にしたことがない」という声もありました。しかし、時間が進むにつれて、保護者たちは自らの経験や子どもへの思いを語り始め、聞き手としても互いに支え合う雰囲気が生まれました。
あるお母さんは、「初めて娘の体の変化について話せた」と目を輝かせ、「子どもの成長を見守る責任を以前より強く感じた」と語ってくれました。この活動前後での変化は、言葉だけではありません。多くの保護者がタブーと考えていた「思春期の心と身体の変化」は、「子どもと対話し、一歩踏み出して見守る姿勢」へと変わりつつあります。
支えに応え、次の飛躍へ

意欲溢れる先生たち、素直で元気いっぱいの子どもたち、タブーを打ち破る勇気を持つ保護者。そして、教材開発を一緒に進めてくれる専門家、濃霧と寒さのなか険しい山道を移動しながらプロジェクトの実施を進める県レベルのベトナム人スタッフ、そして近くで支えてくれるハノイ事務所のスタッフ。多くの仲間のおかげで、何とかベトナムでの駐在1年目を終えようとしています。
2025年の7月に行政区分が再編され、ベトナム政府は大変化の1年でしたが、2年次は行政とも連携をより深め、持続可能な変化を起こせるプロジェクトにしていければと思います。今後とも、プロジェクトへのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

※このプロジェクトは、外務省(NGO連携無償資金協力)の支援のもと実施します。日本人職員が現地に赴任し事業統括を行っています。
小学生からだって早くない!~ベトナム駐在員が感じた心と身体を守るSRHR教育の大切さ~
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公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン
国際NGOプラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な世界を実現するために、子どもや若者、さまざまなステークホルダーとともに世界80カ国以上で活動しています。子どもや女の子たちが直面している不平等を生む原因を明らかにし、その解決にむけ取り組んでいます。子どもたちが生まれてから大人になるまで寄り添い、自らの力で困難や逆境を乗り越えることができるよう支援します。
公式リンク(外部サイト)
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