寄付受付開始日:2024/08/06
更新日:2025/02/04
インドでは、レイプ、性的虐待、ドメスティック・バイオレンス(DV)などのジェンダーに基づく暴力が頻発しています。被害を受けた女の子たちは自身に非があったかのように不当な差別やさらなる暴力を受けたり、警察や病院でさえも人権を軽視した扱いを受けるなど、社会的に根深い問題となっています。
なかでも性暴力に関する専門知識が不足しているため、ジェンダーに基づく暴力犯罪の有罪判決がわずか19%[*1]であるなど、捜査から裁判の過程にも多くの欠陥が見られます。
被害を受けた女の子や女性の多くは、司法制度へアクセスする知識もなく、経済的困窮から有能な弁護士を雇用することもできません。また、加害者の男性が「結婚」することで罪を逃れようとし、家族が世間体を気にして結婚を認めてしまう場合もあります。
このプロジェクトでは、被害を受けた女の子や女性が適切な裁判を受けるためのサポートやカウンセリングを行うことで、彼女たちが心身の健康を回復して社会に復帰し、自らの権利を実現できる人生を歩めるよう支援します。
[*1]National Crime Record Bureau 2018(Government of India)
※このプロジェクトは2020年7月~2023年12月マハラシュートラ州 ムンバイおよびナビ・ムンバイ地区においてプロジェクトを実施しました。2024年1月よりテランガーナ州 メダック県、オーディシャー州 コルダ県にて地域を移して活動を継続します。
「暴力の被害にあった女の子を守る」プロジェクト(インド)
インドでの「暴力の被害にあった女の子を守る」プロジェクトに大切に使わせていただきます。
活動実施地域
テランガーナ州 メダック県、オーディシャー州 コルダ県
活動内容(支援策)
・心理カウンセリング実施
・コミュニティーや学校における、ジェンダーに基づく暴力についての意識啓発
・予防キャンペーン
・司法機関や警察関係者の能力強化支援
対象者
・ジェンダーに基づく暴力の被害を受けた女の子や女性(約1,200人)
・意識啓発、予防キャンペーンへの参加者(大人、子どもあわせて地域住民約20万人)
更新日:2025/02/04
さまざまなステークホルダーと協働でサバイバー支援と子ども保護を強化
新しい活動地域でのプロジェクトでは、2023年まで実施したプロジェクトの経験や学びを活かし、より効果的な取り組みができるように検討しました。具体的には、サバイバーへの心理社会的サポート、警察・司法の能力強化に加え、既存の子ども保護制度や子ども・若者やコミュニティーへの啓発活動を以前より強化することです。
また、サバイバーが回復のために生活の基盤を整える必要があるため、補償金を早く受け取れるように裁判のプロセスを加速させる取り組みも行うようにしました。プロジェクト開始にあたって、プランは県法務局、子ども保護課、社会福祉課、警察・検察などの多くの関係者と調整を行い、連携が可能となりました。
法務局とともに子どもの性的虐待ケースに直接対応
このプロジェクトの活動のひとつに、法務局とプランが連携して、暴力の被害のケースに直接対応することがあります。2024年10月までに、11件の子どもへの性的虐待のケースを支援しました。プロジェクトチームは、性的虐待を受けた子どもとその家族を訪問し、カウンセリングや必要な支援を提供しました。支援ニーズには、就学支援、社会保護制度への加入支援、そのためのカースト証明書や住民票の作成支援などがあり、これらの情報は子ども保護課にも共有されました。
支援の結果として、サバイバー全員に法務局からの法的サポートと継続的なカウンセリングが提供され、6人に17,000ルピー(約3万円)の補償金が支給されました。また1人の子どもが復学を果たしました。性暴力被害は心理的トラウマを残し、回復には非常に長い年月がかかることが少なくありません。そのため、サバイバーとその家族が中長期的に公的支援を受けられ、支援の過程で人権と尊厳が守られることが非常に重要です。
14歳のサバイバー Aさんのストーリーを、公式ウェブサイトに掲載しています。ぜひお読みください。
今後も、暴力の被害にあった女の子と女性たちの権利と尊厳が守られ、彼女たちが安心して人生を歩めるよう支援活動を続けてまいります。引き続き温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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国際NGOプラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な世界を実現するために、子どもや若者、さまざまなステークホルダーとともに世界80カ国以上で活動しています。子どもや女の子たちが直面している不平等を生む原因を明らかにし、その解決にむけ取り組んでいます。子どもたちが生まれてから大人になるまで寄り添い、自らの力で困難や逆境を乗り越えることができるよう支援します。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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