寄付受付開始日:2023/11/07
更新日:2023/11/07
死に至ることもある有害な行為「女性性器切除」
アフリカと中東地域の約30カ国で、約2000年前から続くと言われる「女性性器切除」(Female Genital Mutilation,以下FGM)。大人の女性になるための通過儀礼・結婚の条件として、幼児期から15歳ごろまでの女の子の性器の一部を切除するものです。不衛生な環境で麻酔なしで行われることも多く、激痛と出血をともない、命を落とす女の子もいます。死に至らなくとも、感染症や出産への悪影響を引き起こし、強い恐怖が心の傷として残る場合もあります。
FGMを禁ずる国際条約を批准し、法律で禁止する国も多いなか、ソマリアはFGMが合法である数少ない国の一つで、15歳から49歳の女性のうち99%が施術されています[*1]。
スーダンではFGMが刑法で禁止されていますが、法の執行が不十分であるため、今も水面下で広く続けられており、15歳から49歳の女性のち86.6%が施術されています[*2]。
FGMが女の子や女性におよぼす負の影響について知られつつありますが、大人の女性になるために必要なこと、女の子が良い結婚をするための条件などという考えが根強く、やめるという決断を下すことが難しいのです。
このプロジェクトでは、ソマリアとスーダンでFGMの被害を受けた女の子の心身のケアと同時に、家族や地域住民、行政にむけてFGMの根絶を働きかけます。
[*1]Female Genital Mutilation/Cutting: A Global Concern(UNICEF, 2016)
[*2]Female Genital Mutilation in Sudan Factsheet New (UNICEF, 2023)
※このプロジェクトは2017年7月よりエチオピアのサウス・エチオピア活動地域シェベディーノ郡に続き、アムハラ活動地域アファール州で実施。2020年7月よりスーダンのホワイト・ナイル活動地域白ナイル州で実施しました。この経験とノウハウを生かして、スーダンで施術率が高く、ニーズの高いガダーレフ州にプロジェクト実施地域を移します。また、新たに、施術率が高いソマリアでも2023年1月よりプロジェクトを開始しました。
ソマリア・スーダンでの「女性性器切除から女の子を守る」プロジェクトの活動のために大切に活用させていただきます。
実施地域
ソマリア:トグデール州、ヌール州、マローディ・ジェーハ州
スーダン:ガダーレフ州
活動内容(支援策)
・巡回診療によるFGMを施術された女の子・女性を対象とした医療サービスの提供および乳幼児と妊産婦を対象とした母子保健サービスの提供
・保健・医療従事者を対象としたFGM合併症を含む医療サービス・母子保健サービス提供にむけた能力強化
・女の子や男の子、若者を対象としたジェンダー平等促進およびFGM根絶にむけた対話、アドボカシースキルの能力強化
・地域住民を対象とした「FGM根絶キャンペーン」、「女性性器切除(FGM)の根絶ための国際デー」(2月6日)等の啓発イベント
・行政や地域リーダーを対象としたFGMを禁止する法律の遵守のための能力強化
・地域住民や行政によるFGM防止にむけた子どもの保護メカニズムの構築
対象者
・FGMの対象年齢である17歳までの高リスクグループの女の子
・18歳~24歳までの若者
・5歳までの乳幼児と子ども、妊産婦
・保健・医療従事者、行政職員、地域リーダー、保護者、地域住民など
「女性性器切除から女の子を守る」プロジェクト
※当募金ページに記載の内容については、プロジェクトオーナーが責任を負っており、LINEヤフー株式会社が責任を負うものではありません。詳しくは免責事項をご覧ください。
※本ページの「プロジェクト概要」「活動情報」「寄付金の使いみち」に掲載のリンクは、外部サイトに移動します。
※寄付をするには Yahoo! JAPAN IDの取得(無料)が必要です。
プラン・インターナショナルは、女の子が本来持つ力を引き出すことで地域社会に前向きな変化をもたらし、世界が直面している課題の解決に取り組む国際NGOです。世界75カ国以上で活動。世界規模のネットワークと長年の経験に基づく豊富な知見で、弱い立場に置かれがちな女の子が尊重され、自分の人生を主体的に選択することができる世界の実現に取り組んでいます。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
Facebookコメントで寄付先への応援をお願いします
記入された応援のコメントは、寄付先団体およびYahoo!ネット募金の広報・宣伝活動(記者会見やプレスリリースでのご紹介等を含む)に 使用させていただく場合がございます。
ご了承の上、コメントを記載いただきますようお願いいたします。(2020年9月23日追記)
※本コメント機能はMeta Platforms Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してLINEヤフー株式会社は一切の責任を負いません。