「女の子のための居場所・相談」プロジェクト
寄付受付開始日:2023/10/13
寄付受付開始日:2023/10/13
更新日:2023/11/02
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック以降、これまで潜在的にありながらも見過ごされていたジェンダーに関するさまざまな課題が顕在化。雇用情勢の悪化による経済的困窮や、ドメスティック・バイオレンス(DV)、若年妊娠など、日本の女の子や若年女性たちが直面するリスクは多岐にわたっています。なかでも、周囲に自身の悩みや問題を相談できずにいる女の子たちはさらに深刻な状況に置かれています。
このプロジェクトでは、女の子の権利推進とエンパワーメントに注力してきたプランの豊富な知見を活かし、社会や家庭から孤立し生きづらさを抱えている日本の女の子と若年女性を支援します。
女の子のための居場所「わたカフェ」(東京都豊島区池袋)の提供や全国からアクセスできるチャット相談を通じ、専門知識を備えた社会福祉士・精神保健福祉士、臨床心理士、助産師が彼女たち一人ひとりの声に耳を傾け寄り添いながら、前向きな人生を歩めるよう後押しします。また、行政や市民社会への啓発活動も行い、女の子や若年女性を取り巻く現状や課題についての理解と環境整備を促進します。
「女の子のための居場所・相談」プロジェクトの活動のために大切に活用させていただきます。
活動内容
・東京都豊島区池袋での女の子のための居場所「わたカフェ」の運営・有資格者※による専門相談
・「わたカフェ」利用者を対象とした生理用品や食料などの物資支給・情報提供
・有資格者によるチャット相談の提供
・東京都豊島区および周辺市区の行政、市民への啓発活動
※有資格者:社会福祉士・精神保健福祉士、臨床心理士、助産師
対象者
日本国内の15歳から24歳までの女の子と若年女性、行政、市民など
「女の子のための居場所・相談」プロジェクト
「わたカフェ」
更新日:2023/11/02
パイロット期間を経てプロジェクトが本格稼働した今期は、居場所や心のよりどころを必要としている女の子たちに「わたカフェ」や「チャット相談」の存在を知ってもらい、利用につなげる取り組みに注力しました。2022年7月から2023年6月までの1年間で、「わたカフェ」を1,457人、「チャット相談」を1,462人が利用し、半数以上が複数回利用するなど、女の子たちの「安心できる居場所」として定着しつつあります。
利用者のなかにはスタッフに自身の悩みを吐露する女の子もいます。ひとり一人の声に耳を傾け、できることを一緒に考え、寄り添うことを中心にした支援を続けています。
利用者の声:Aさん(25歳、「わたカフェ」の利用者)
「わたカフェを知る前は、図書館とファミレスが居場所でした。家にいると病んで落ち込むので外に出ますが、図書館やファミレスでいると寝てしまうことが多く、男の人も出入りする場所なのでいつも緊張していました。わたカフェは、変な言い方ですが安心して寝ていられる場所。わたカフェにきてコンディションを整えるのがこの一年のルーティンでした。この場所がなければ、これから進む道も開かれなかったと思います。
一番役に立ったのは、助産師講座を受けたとき、生理の話ができたこと。自分の生理のことを改めて話す機会なんてなかったけれど、立ち止まって話してみることで大切さを実感しました。婦人科受診をすすめてもらって漢方を飲むようになり、とても楽になりました」
活動の成果(2022年7月から2023年6月までの1年間)
■15歳から24歳の女の子が安心して過ごせる居場所の提供
・利用者数(1,457人)
・軽食の提供(690食)
・生活応援品の提供(285セット)
■有資格者による専門相談の提供
・「わたカフェ」での専門相談利用数(741回)
・女の子のためのチャット相談利用数(1,462回)
■東京都豊島区および周辺市区の行政、市民への啓発活動
・支援団体・行政職員の視察受入れ(42名)
・支援者・市民向け講座の実施(22名)
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プラン・インターナショナルは、女の子が本来持つ力を引き出すことで地域社会に前向きな変化をもたらし、世界が直面している課題の解決に取り組む国際NGOです。世界75カ国以上で活動。世界規模のネットワークと長年の経験に基づく豊富な知見で、弱い立場に置かれがちな女の子が尊重され、自分の人生を主体的に選択することができる世界の実現に取り組んでいます。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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