故郷を追われた小さな命を救う
「食料危機下の子どもの栄養改善」プロジェクト

寄付受付開始日:2023/09/06

  • 領収書なし
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スーダン「食料危機下の子どもの栄養改善」プロジェクトへのご協力をお願いいたします。

公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン

プロジェクト概要

更新日:2024/11/12

故郷を追われた小さな命を救うために、寄付募集を開始しました。

2023年4月15日、スーダンの首都ハルツームで武力衝突が発生。紛争が激しさを増すなか、多くの人々が避難を余儀なくされました。そのなかには、以前から首都に暮らしていた19万人の南スーダン難民も含まれます。

スーダンでは紛争が激化する以前から1,580万人が人道支援を必要としていましたが、2023年5月にはその数は2,470万人に増加。害虫被害や天候不順、激しいインフレや肥料・燃料価格の高騰による穀物価格の上昇により、かねてから食料危機に陥っていたスーダンでは、特に現金収入が少ない貧困層の人々、難民や国内紛争の影響を受けた人々が、日々の食事もままならないほど困窮しています。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が2022年6月に行った調査では、白ナイル州の難民キャンプで暮らす5歳未満児の16.9%が急性栄養不良に陥っており、生後6~59カ月児の50%超が貧血であることが確認されました。乳幼児は体重の維持や成長するために多くのエネルギーを必要とするため、栄養不良に陥りやすいと言われています。

5歳未満の子どもの死亡原因の約45%は栄養不足に起因するとされており、食料不足への早急な対策が求められています。白ナイル州の難民キャンプはハルツームから再移動してきた南スーダン難民を多く受け入れており、支援の必要性が非常に高くなっています。

重度の栄養不良に陥る前の治療開始を目指し、家庭を訪問

このプロジェクトでは、スーダン白ナイル州の難民キャンプ、国内避難民キャンプおよび周辺地域において、子どもや妊娠中や授乳中の女性の栄養改善にむけた支援を行います。栄養ボランティアが家庭訪問を行い、「隠れた栄養不良児」を探し出し、栄養治療食の支給や診療所での治療につなげます。また、母親へのカウンセリングや栄養教育の提供、給水スタンドの設置など水・衛生環境を改善させる活動も行います。

重度の栄養不良児の治療にあたる看護師

<寄付受付期間延長のお知らせ>
2024年6月27日に発表された世界の食料不安を計測する「総合的食料安全保障レベル分類(IPC)」報告書によると、2024年6月から9月にかけて、スーダン全土では2,560万人が高レベルの急性食料不安(IPCフェーズ3以上)に見舞われる可能性が高いことが明らかになりました。さらに、同報告書は、スーダン国内10州14地域の75万5,000人が飢饉(ききん)の危機に直面すると予測しています。紛争の陰で世界最大の深刻な人道危機が進行していることに強い危惧の念を抱き、プランはスーダンでの活動の延長を決定したため、寄付受付期間を延長いたします。(2024年8月9日更新)

寄付金の使いみち

スーダンでの「食料危機下の子どもの栄養改善」プロジェクトの活動のために大切に活用させていただきます。

実施地域
白ナイル州 難民キャンプ、国内避難民キャンプと周辺地域

活動内容(支援策)
・栄養ボランティアの育成(80人)
・栄養ボランティアによる家庭訪問と栄養スクリーニング(子ども約2万人)
・母親への個別カウンセリング(延べ800人)
・母親グループへの支援(80グループ、800人)
・給水スタンドの設置(2カ所)
・家庭用トイレの設置(50世帯)
・給水容器や衛生用品の配布(500世帯)

対象者
・5歳未満児(2万840人)
・妊娠中や授乳中の女性(800人)
・新設された給水スタンドの利用者数(5,000人)

「食料危機下の子どもの栄養改善」プロジェクト

活動情報

更新日:2024/11/12

世界最大規模の人道危機とも言われるスーダンで、プランは活動期間を延期し、現地スタッフや地域ボランティアとともに多くの人たちを支えるために不断の努力を続けています(2024年11月12日更新)

衛生用品の配布

事業開始後、まずはキャンプ内を巡回する栄養ボランティア80人を採用し、研修を実施。研修を終えたボランティアは、キャンプ内のテントを一軒一軒訪問して身体測定を行い、急性栄養不良の疑いがあるのに治療や医療者による診察などを受けていない生後6~59カ月の乳幼児を、キャンプの栄養センターへと紹介しました。約4万5,000人もの子どもたちを測定し、1,689人の子どもたちを治療食支給などの栄養支援につなげました。

栄養ボランティアは急性栄養不良の子どものテントを定期的に訪問し、次回の治療食配布日時の確認や声かけなどのフォローアップに加え、栄養に関する情報提供なども実施。

国内避難民キャンプ内に急性栄養不良の治療を行うための外来センターを設置・運営
急性栄養不良かどうかの計測を受ける避難民の子ども

このような活動が功を奏し、栄養支援を受けた子ども1,689人のうち1,599人は無事に栄養状態が回復しました。また、キャンプ内に給水所やトイレを設置して汚染された水を起因とする下痢などの疾病予防にも取り組みました。

2024年度の主な活動内容
・栄養ボランティアの育成(80人)
・栄養ボランティアによる家庭訪問と栄養スクリーニング(子ども約4万5,000人)
・急性栄養不良と判定された子どもへの治療食の配布など(1,689人)
・母親グループを通じた栄養教育の実施(160グループ、1,600人)
・個別栄養カウンセリングを受けた母親と乳幼児(4,681人)
・2カ所の給水スタンドの設置(6,803人が利用)
・家庭用トイレの設置(40世帯、287人が利用)
・給水容器や衛生用品の配布(500世帯)

難民キャンプと国内避難民キャンプに設置された給水所
配布の待ち時間に衛生に関するセッションを並行開催

募金募集の最終日まで、引き続き温かいご支援をよろしくお願いいたします。

【経過報告】スーダン「食料危機下の子どもの栄養改善」プロジェクト

生命を維持するための支援を再開します! 温かいご寄付をお待ちしております(2024年8月9日更新)

2024年6月27日に発表された世界の食料不安を計測する「総合的食料安全保障レベル分類(IPC)」報告書によると、2024年6月から9月にかけて、スーダン全土では2,560万人が高レベルの急性食料不安(IPCフェーズ3以上)に見舞われる可能性が高いことが明らかになりました。さらに、同報告書は、スーダン国内10州14地域の75万5,000人が飢饉(ききん)の危機に直面すると予測しています。

プランは、2023年4月15日スーダンで大規模な武力衝突が発生してから1年以上が経過する中、紛争の陰で世界最大の深刻な人道危機が進行していることに強い危惧の念を抱き、スーダンでの活動の延長を決定しました。

実施する栄養指導講座に参加する母親たち

スーダンでは、紛争の拡大により、治安の悪化や移動の制限、経済活動と基本的サービスの混乱が引き起こされ、農業生産が過去5年間の平均を40%下回っている状況です。

紛争の影響を受けた州や地域では、スーダン避難民の20%に相当する53万4,000人の国内避難民が、危機的あるいは壊滅的なレベルの急性食料不安(IPCフェーズ4または5)に直面する可能性に陥っています。この食料安全保障の危機は、収穫高が減る6月から9月にかけての“lean season”に合致し、この間に適切な支援が行われなければ、さらに多くの人々、特に子どもたちが深刻な飢餓の危険に直面することになります。

母親グループによる栄養セッション

乗り越えることが難しい壁を前にして、プランをはじめ、現地NGO、コミュニティー組織、スーダン全土の援助関係者は、人々の命を救うために自らの命を危険にさらしながら必死の活動を続けています。一人でも多くの命を救うため、あらゆる形態の人道支援を今すぐ拡大しなければなりません。

スーダンの未来を担う子どもたちへの支援を継続するための募金再開に、引き続き温かいご寄付をいただけますと幸いです。

国際NGOプラン・インターナショナルが、飢饉(ききん)の瀬戸際にあるスーダンへの支援強化を求める声明を発表

2023年7月からスーダンで実施している「食料危機下の子どもの栄養改善」プロジェクト。現在までの活動をご報告します。(2024年4月3日更新)

「隠れた栄養不良児」を探すためボランティアが家庭訪問

スーダンでの武力衝突は、今もなお続いています。2024年2月までの11カ月間で少なくとも1万4,600人が亡くなり、2万6,000人が負傷したとの報告がありますが、実際の数字はもっと多いとも言われます。

深刻な栄養不良状態にある避難民の子ども(ご家族の同意を得て撮影)

プランはこれまでに、白ナイル州の難民キャンプ、国内避難民キャンプおよびその周辺地域において、延べ2万人超の5歳未満児に対する身体測定(上腕周囲径の計測)を実施し、栄養不良状態にある子ども1,000人以上を特定して、栄養治療食の支給や診療所や病院における治療へつなげることができました。栄養状態の悪化は、下痢や発熱といった症状に直結し、命取りになることもあります。紛争により医療物資の入手も困難となっているなか、栄養治療食の配布は子どもたちの生命維持に大きく貢献しています。

母親グループのリーダーを対象に研修を実施
計測などの活動に先だって栄養ボランティアを対象に研修を実施

紛争の激化に伴い、日本からスーダンへの渡航が難しくなったため、2024年2月、プロジェクトの現地スタッフ3人と日本のスタッフがケニアに集まり、事業の進捗(しんちょく)確認や今後の取り組みについて議論しました。

公式ウェブサイトにて、栄養担当スタッフのタワソル職員が、プロジェクトの円滑な実施にむけた工夫や、地域の人々と協力して進めてきた活動の進捗(しんちょく)をお伝えしています。

キーパーソンは「栄養ボランティア」。「栄養ボランティア」が家庭訪問を通じて、子どもの身体測定のほか、授乳や母子の栄養状況に関する聞き取りを行っています。「栄養ボランティア」の栄養不良の子どもたちを治療につなげる活動が、避難民・難民コミュニティーでも広く認知されてきています。

ぜひご一読ください。

雨期の悪路のなかロバ車で難民キャンプへ向かうタワソル職員

スーダンで女性の栄養ボランティアが活躍~「食料危機下の子どもの栄養改善」プロジェクト~

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寄付総額
712,213
残り日数
あと 39
2024/12/31 17:00 まで
寄付人数
624

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プロジェクトオーナー

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公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン

国際NGOプラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な世界を実現するために、子どもや若者、さまざまなステークホルダーとともに世界80カ国以上で活動しています。子どもや女の子たちが直面している不平等を生む原因を明らかにし、その解決にむけ取り組んでいます。子どもたちが生まれてから大人になるまで寄り添い、自らの力で困難や逆境を乗り越えることができるよう支援します。

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領収書発行について

このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。

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