寄付受付開始日:2023/06/27
更新日:2024/04/17
ラオス北部の山岳地域にあるウドムサイ県では、貧困率の高さに加え、安全な水を利用できないことが大きな課題となっています。特にラー郡とナモー郡では、多くの学校に子どもたちが安心して使える給水・衛生設備が備わっていません。子どもたちは清潔な水を飲むことや、安心して手洗いや用を足すことが困難な状況です。また、月経に対処するための設備や、月経衛生管理について学ぶ機会も限られています。
このプロジェクトでは、小中学校における水へのアクセスの改善、男女別・バリアフリートイレなどの衛生設備の建設や修繕、保健衛生や月経衛生管理に関する啓発活動を通して、子どもたち、特に女の子たちが正しい衛生習慣や身体の変化などへの理解を深め、健康に関する課題に対応できるようになることを目指します。
ラオスでの「女の子の衛生改善」プロジェクトの活動のために大切に活用させていただきます。
活動内容(支援策)
・小中学校における給水システムの設置、衛生設備(男女別トイレ、バリアフリートイレ、手洗い場)の建設および修理
・月経衛生管理に関する生徒クラブの活動
・教師や郡職員を対象とした衛生改善や月経衛生管理、「包括的性教育」に関する研修
・村落教育開発委員会および政府関係者を対象とした衛生管理に関する啓発活動
対象者
・小中学校に在籍する児童・生徒(約9,000人)
・小中学校教師(約350人)
・コミュニティ住民(約2,700人)
・政府職員(約100人)
※「包括的性教育」とは:
包括的性教育とは、妊娠、避妊、性感染症という限定的な生殖教育だけでなく、人間の尊厳や他人を尊重すること、ジェンダー、セクシュアリティ、人権などを網羅的に学習するための教育を指します。
更新日:2024/04/17
ラオスの山岳地域が抱えるSRHRに関する課題
プロジェクトの対象地域では、多くの学校が年間を通して十分な水を確保することができません。女子生徒が生理のとき、学校にトイレがないために生理ナプキンを替えられなかったり、トイレに水やゴミ箱がないので適切な対処ができなかったり、貧困で生理ナプキンを十分に買えず、経血漏れが心配で学校を休んでしまったりする状況です。
また、望まない妊娠は早すぎる結婚(児童婚)や中途退学の要因のひとつですが、学校では避妊や性感染症に対する正しい知識を教えておらず、避妊具は限られた人しか入手することができません。
プロジェクトの一環として行ったSRHRに関する意識調査では、例えば「女の子は生理中でも学校に行くことができるべき」、「避妊は女の子だけの責任だ」、「妻がセックスをしたくないときは拒否する権利がある」という質問への回答を通して、特に男の子の意識改善が必要なことが分かりました。
トレーニングを通してSRHRを学ぶ教師たち
プロジェクトでは教員研修も行いました。ユネスコが提唱しラオス政府が実施の方針を掲げている「包括的性教育」に基づき、プラン・インターナショナルとUNFPA(国際連合人口基金)などが共同開発した教員用マニュアルのほか、プランが開発した生徒クラブ向けの教材を用いました。
思春期の子どもたちの健康を守るために
子どもたちは自分の身体や、自分を守る方法について知る権利があり、大人には子どもに知識を伝え、環境を整える責任があります。特に思春期の子どもたちは身体や心の変化が大きいため、より一層、正しい知識を身につけ、子ども同士で学び合うことができ、相談できる大人のいる安全な環境が必要です。
プロジェクトの1年目の活動は土台づくりが主でした。2年目も、衛生環境の改善や啓発活動を通して、特に女の子のSRHRを取り巻く環境を向上させるために、引き続き関係者の能力強化、子どものエンパワーメントや持続可能な活動を目指していきます。
なお、現地で研修を受けた教育局の職員ブーシーさん、生徒クラブリーダーのノイさんの声を、プラン公式ウェブサイトでご紹介しています。ぜひお読みください。
※当募金ページに記載の内容については、プロジェクトオーナーが責任を負っており、LINEヤフー株式会社が責任を負うものではありません。詳しくは免責事項をご覧ください。
※本ページの「プロジェクト概要」「活動情報」「寄付金の使いみち」に掲載のリンクは、外部サイトに移動します。
※寄付をするには Yahoo! JAPAN IDの取得(無料)が必要です。
プラン・インターナショナルは、女の子が本来持つ力を引き出すことで地域社会に前向きな変化をもたらし、世界が直面している課題の解決に取り組む国際NGOです。世界75カ国以上で活動。世界規模のネットワークと長年の経験に基づく豊富な知見で、弱い立場に置かれがちな女の子が尊重され、自分の人生を主体的に選択することができる世界の実現に取り組んでいます。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
Facebookコメントで寄付先への応援をお願いします
記入された応援のコメントは、寄付先団体およびYahoo!ネット募金の広報・宣伝活動(記者会見やプレスリリースでのご紹介等を含む)に 使用させていただく場合がございます。
ご了承の上、コメントを記載いただきますようお願いいたします。(2020年9月23日追記)
※本コメント機能はMeta Platforms Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対してLINEヤフー株式会社は一切の責任を負いません。