多発する自然災害の脅威から身を守る
「学校とコミュニティの防災」プロジェクト募金

寄付受付開始日:2021/12/14

  • 領収書なし
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「学校とコミュニティの防災」プロジェクトへのご協力をお願いします。

公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン

プロジェクト概要

更新日:2023/11/21

多発する自然災害の脅威から身を守る「学校とコミュニティの防災」プロジェクトにご寄付をお願いします。

気候変動の影響による災害リスクが世界中で高まる中、人口も多く、災害に脆弱(ぜいじゃく)な地域が密集するアジアでは、毎年多くの子どもたちが自然災害の被害を受けます。

水害リスクの高い土地に設置された学校(ネパール)

自然災害が子どもや若者に与える影響は、ジェンダーの違いによっても大きく異なります。たとえば、自然災害によって亡くなるのは女性の方が多いことが多数の地域で報告されています(※)。また、災害発生後には、子どもたちの権利を脅かす、早すぎる結婚、人身取引、児童労働などの問題が増加するため、子どもたちのジェンダーや文化的背景を考慮した対策が求められます。

※出典:Annals of the Association of American Geographers

ユースクラブの集まり(バングラデシュ)

このプロジェクトでは、アジアの中でも特に災害リスクの高いバングラデシュとネパールの2カ国において、行政や地域の人々と協力しながら学校を中心とした防災活動を推し進め、子どもや若者たちがジェンダーの違いにかかわらず、災害や災害に起因するさまざまな脅威から身を守るスキルを高められるよう支援します。

寄付金の使いみち

●支援策
・学校施設の整備・修繕
・学校防災委員会の立ち上げと学校防災計画の作成
・防災教育・訓練の実施
・アジア地域内での災害管理タスクフォースの形成および能力強化
・自然災害が女の子と男の子に与える影響の調査研究および自治体への働きかけ

●支援対象者
(バングラデシュ)対象校4校の生徒、教師および地域住民を含む2,947人
(ネパール)対象校8校の生徒、教師、および地域住民を含む6,980人

●目指す成果
ジェンダー平等の視点に立って、学校施設の改修、防災リスク管理体制の強化、防災教育の実施を行い、女の子と男の子が安心して過ごすことのできる安全な学習環境を整備すること。学校、コミュニティ、行政が連携し、自然災害発生時に迅速に対応できる体制を整えること。早すぎる結婚や児童労働といった、災害が子どもたちに与える負の影響に関する理解を高め、適切な対応策を導入すること。
加えて、ジェンダーの視点を取り入れた防災支援のアジア諸国への普及を目指します。

活動情報

更新日:2023/11/21

バングラデシュとネパールで2021年7月にスタートした「学校とコミュニティの防災」プロジェクトのこれまでの活動をご報告します。(2023年11月21日更新)

■バングラデシュ
洪水・地震・火災を想定した総合防災訓練で災害への実践的な備えを

総合防災訓練を主導する防災タスクフォースの女の子(バングラデシュ)
一軒ずつ訪問し世帯別防災計画をシミュレーションする女の子(バングラデシュ)

プロジェクト2年目となる今期は、対象4校で、洪水、地震、火災を想定した総合防災訓練を実施。学校運営委員会が進行役を務め、消防士の協力のもと、生徒、教師、保護者ら計3,453人が参加しました。障害のある人のために、視聴覚教材を用いてメッセージを伝える工夫もしました。

訓練から得られる最も重要な教訓として「緊急時に誰も置き去りにしないこと」、そのためには、避難計画の策定、女性や年配者、障害者などの災害弱者に配慮した対応計画策定など事前の備えが大切であることが確認されました。訓練の成果として、緊急時ダイヤルの番号999や災害緊急時に家族一人ひとりが何をすべきかの認識を共有することができました。

主な活動地域:バングラデシュ(クリグラム活動地域)
主な支援内容と対象
<学校>
・学校施設の整備・修繕(4校、2,376人うち女性836人)
・学校運営委員会の能力強化トレーニングの実施(20人、うち女性3人)
・防災タスクフォースの能力強化トレーニングの実施(120人、うち女性79人)
・防災訓練の実施(3,453人、うち女性1,346人)

<コミュニティ>
・世帯別防災計画の作成とシミュレーション(2,847世帯)
・防災訓練の実施(1,030人、うち女性493人)

<行政>
・行政官向け学校防災視察イベントの実施(3人、うち女性1人)
・防災啓発イベントへの地方行政官の参加(23人、うち女性11人)

■ネパール
災害時の心のケア 研修を通じてスキルと知識が向上

プロジェクトで設置を支援した水飲み場を使う女の子たち(ネパール)
防災啓発のために戸別訪問キャンペーンを行う子どもたち(ネパール)

災害時のストレスに対応するための「心理的応急処置(サイコロジカル・ファーストエイド:PFA)」に関する研修を開催し、各学校の防災委員を務める教師、保護者、生徒を含む、合計17名(うち女性9名)が参加しました。

この研修の目的は、PFAカウンセラーになるために必要なスキルと知識を習得することです。トレーニングでは、PFAの概念とその重要性、災害時のストレスが精神衛生に与える影響、適切なコミュニケーションの方法、教師のためのセルフケア戦略などのテーマを包括的に取り上げました。PFAに関する研修参加者の知識の変化を測定するために事前・事後テストを実施したところ、平均正答率が15.28%から75.23%にまで改善しました。

このように教師や保護者の能力強化を通じて、子どもたちの災害時のストレスを効果的に緩和する仕組みを整えることができました。

心理的応急処置の研修を受ける教師(ネパール)

主な活動地域:ネパール(シンズリ活動地域)
主な支援内容と対象
<学校>
・学校施設の整備・修繕(4校、570人うち女性284人)
・緊急時対応計画の作成(8校)
・学校運営委員会、PTA、生徒向け能力強化トレーニングの実施(233人、うち女性116人)
・生徒向け防災能力強化トレーニングの実施(532人、うち女性279人)
・防災についての課外活動の実施(2,144人、うち女性1,089人)
・防災訓練の実施(684人、うち女性348人)

<コミュニティ>
・世帯別防災計画の作成とシミュレーション(720世帯)
・防災委員会の能力強化トレーニングの実施(56人、うち女性45人)
・保護者・住民向け学校防災意識啓発イベントの実施(189人、うち女性118人)

<行政>
・防災委員会の能力強化トレーニングの実施(32人、うち女性4人)

現地からの声も複数届いています。ぜひリンク先をご覧ください。

【経過報告】バングラデシュ・ネパール「学校とコミュニティの防災」プロジェクト

ジェンダー平等の視点に立ち、すべての子どもや若者たちが性別にかかわらず災害の脅威から身を守るスキルを高められるよう、子ども主体の防災活動を支援しています。(2023年6月30日更新)

■バングラデシュ
生徒による防災に関する情報発信
対象4校で、生徒や教師たちが防災や災害時の対処法、ジェンダー平等などに関する情報を掲示できる「壁新聞」スペースを設置。詩や絵など親しみやすく分かりやすい形での情報提供が可能になりました。

壁新聞の記事について説明する生徒たち

各世帯で「防災計画」を策定
防災対応強化のため、家族が担う防災の役割や、消防・警察の電話番号などがまとめられた「防災計画」を世帯ごとに策定し、家庭内の見やすい場所に掲示しました。2023年3月開催の「防災計画」活用促進イベントには合計3,000人以上が参加し、理解を深めました。

防災計画を発表するユースグループ

■ネパール
学校の手洗い場が完成
対象校では、高さを2段階に分けた手洗い場が完成。衛生習慣の促進につながりました。別の対象校では手洗い場の新設とともに浄水フィルターの支給を完了し、学校で安全な飲み水を得られるようになりました。

新設した手洗い場

楽しく防災を学ぶ生徒たち
生徒たちが防災を楽しく学べる52枚で構成されたカードを500セット作成し、学校に配布しました。気候変動、地震、洪水、落雷、火事のテーマ別に、前兆や発生時の対応などがイラストで分かりやすく描かれており、今後はコミュニティでの啓発活動にも活用予定です。

クラスで防災の絵の説明をする生徒

防災委員会による調査と実施計画への取り組み
防災委員会メンバーを対象にトレーニングを行い、災害脆弱性(ぜいじゃくせい)調査の手法やコミュニティでの気候変動および防災対策計画の策定手順などを学びました。続いて脆弱性(ぜいじゃくせい)の調査を実施し、報告書を作成。今後は気候変動と防災対策の戦略づくりとともに、実施計画の策定を進めます。

グループで話し合う防災委員会メンバーたち

防災対策の強化を目指して
両国の子どもたちは、学校での活動を通して防災の正しい知識を学んでいます。学んだ内容を家族に伝えることで、各世帯での防災対策の強化にもつながっています。また、地域の防災対応力を高めるために、ユースグループや防災委員会による啓発活動や調査にも取り組んでいます。引き続き行政とも連携しながら活動を進め、地域全体の防災を促進していきます。

【経過報告】バングラデシュとネパールにおける子ども主体の防災活動~学校とコミュニティの防災プロジェクト~

ジェンダー平等の視点で活動を促進(2022年7月8日更新)

自然災害の脅威は誰にでも降りかかるものですが、実際どのように自然災害を経験するかはジェンダーの違いによって異なります。そのため、プランの活動では、ジェンダー平等と女の子のエンパワーメントの視点も取り入れ、子どもや若者たちが災害や災害に起因するさまざまな脅威から自分たちの身を守るスキルを高められるよう支援しています。

防災計画に取り組む女の子(ネパール)

■バングラデシュ
学校で女の子中心の「防災タスクフォース」を結成
教師と生徒の災害リスクへの対応能力の強化を目指し、学校において女子生徒が中心となる「防災タスクフォース」を結成しました。生徒や教師、保護者や行政職員たちが参加し、グループワークや話し合いを通じ、気候変動や災害リスク、ジェンダー平等と包摂(インクルージョン)、女の子のリーダーシップの重要性などについて学びました。

グループワークの様子

地域の防災に女性の声を
地域ごとに「防災委員会」を結成し、災害対応能力の強化とジェンダー平等の推進を図るためのトレーニングを実施しました。「防災委員会」の役割は、地域の防災計画づくりや、学校や地域の災害に対する脆弱(ぜいじゃく)性の特定、救急セットや担架といった防災用品の準備など、広範囲に及びます。

トレーニングの様子

■ネパール
家庭の防災計画づくりを女の子・女性が主導
学校とコミュニティの防災活動の中核を担う「ガールズ・セーフティー・チャンピオン(女の子の防災リーダー)」の育成に取り組んでいます。その一環として、女の子や女性が、家庭における防災計画づくりを主導できるようになることを目指し、トレーニングを実施しました。災害一般の知識、世帯ごとの防災計画づくりのポイント、各家庭の災害への脆弱(ぜいじゃく)性をチェックする方法などを学びました。

【経過報告】ジェンダー平等の視点で活動を促進~学校とコミュニティの防災プロジェクト~

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寄付人数
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プロジェクトオーナー

公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン

プラン・インターナショナルは、女の子が本来持つ力を引き出すことで地域社会に前向きな変化をもたらし、世界が直面している課題の解決に取り組む国際NGOです。世界75カ国以上で活動。世界規模のネットワークと長年の経験に基づく豊富な知見で、弱い立場に置かれがちな女の子が尊重され、自分の人生を主体的に選択することができる世界の実現に取り組んでいます。

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領収書発行について

このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。

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