寄付受付開始日:2021/09/10
更新日:2024/12/11
グアテマラでは、4人に1人の若者が学校に行けず、働くこともできない状況です※。
先住民族が多く住むアルタ・ベラパス県はより深刻で、若者の多くは就職できず、家族の農業を手伝ったり、日雇い労働をしています。そのため十分な収入を得ることができず、他の地域に一時的に季節労働に行くなどして現金収入を得ています。
また「マチスモ」という男性優位の考え方が強いため、女の子は就学や職業訓練の機会が少なく、特に先住民族の女性は経済的に自立することが困難です。
このプロジェクトでは、対象者の70%を女の子とし、地域の産業である農業での起業や小規模農業改善のためのトレーニングなどを行うことにより、収入を向上できるように支援します。
※出典:El Periódico 2017
●支援策
・若者を対象とする起業や小規模農業改善のためのトレーニング
(起業構想、事業計画策定、農業技術、事業管理、フォローアップなど)(1,350人)
・トレーニング参加者の保護者対象トレーニング(1,350人)
・販売促進支援(農産物購入者および生産者のネットワーク構築、農産物の認定証取得、登記支援など)
・農産物出荷センターの設立
●支援対象者
16~24歳の若者(うち70%が女の子)、保護者、コミュニティー住民(約3,000人)
●目指す成果
・先住民族の若者が、農業技術・販売技術向上のためのトレーニングに参加し、生計向上のための知識や技術を身につけること。
・若者が生産した農産物の販路が拡大するよう、購入者や生産者のネットワークを構築し、農産物の認定証取得や登記を行うこと。
・農産物出荷センターが設立され、出荷が行いやすい環境が整備されること。
これらを通じて、若者が、継続的に農業の生産性および収入を向上させていくことを目指します。
更新日:2024/12/11
先住民族の若い女性たちが農業の知識・技術を身につけ、自立の道へ
約3年間にわたるプロジェクトの最終年となった今期は、新たに起業クラブと小規模農業クラブを10コミュニティーで設立しました。約3年間で1,191人(約70%が女性)の若者が農業技術、事業管理、ジェンダー平等などの知識・スキルを身につけました。1年次から活動に参加している熱心なクラブでは、多いところで年3回の植え付け、収穫ができるほど農業技術が向上し、多様な農産物を生産する経験を積みました。
今期の1年間で、1~3年次に設立したクラブによる総収穫量は、主な農産物だけでもトマト約60トン、白唐辛子約2.7トン、スイカ4,850個に上り、収入の合計金額は日本円で約1,000万円となりました。今後もプロジェクトに参加した若者は農産物生産の経験を積み、さらなる収入向上ができるようになることが期待されます。
シルビアさん(21歳、起業クラブの参加者)の声
「最初の種まきの際は約6,000m2の土地に植え付けを行い、238箱のトマトを収穫しました。とてもうまくいったので、また栽培しようと思いました。最初の収穫で得た収益を使って必要な物を購入し、いまは1.5倍の約9,000m2の土地に植え付けを行っています。コミュニティーの若者を支援していただき、プランと日本の皆さまに感謝しています。
プランは、若者が人生を前に進められるように、プロジェクトに参加する機会を与えてくれ、自分たちのコミュニティーで働くことができると教えてくれました。仕事を求めて遠い国へ移住しないよう、他の若者にも伝えたいです。」
活動地域
アルタ・ベラパス県 チュクル市、ラ・ティンタ市
活動期間
3年4カ月(2021年3月~2024年6月)
活動の成果
・若者を対象とする起業や小規模農業改善のためのトレーニング(起業構想、事業計画策定、農業技術、事業管理、フォローアップなど)(1,191人)
・トレーニング参加者の保護者対象トレーニング(1,069人)
・販売促進支援(農産物購入者および生産者のネットワーク構築、農産物の認定証取得、登記支援など)
・農産物出荷センター2棟設立
【完了報告】グアテマラ「先住民族の女の子の収入向上」プロジェクト
温かいご寄付をありがとうございました。
このプロジェクトを開始する前、グアテマラのなかでも最も貧困率が高いアルタ・ベラパス県では、トマトやキュウリなど手をかけて育てる野菜の栽培がほとんど行われておらず、地域にあった栽培法を指導できる専門家も乏しい状況でした。そのようななか、プロジェクトに参加した若者たちは、試行錯誤を繰り返しながら、新たな収入源とする農産物の栽培・販売方法について実践を通して学びました。
“野菜の収穫や販売を通じて自信を持つことができました”
ジュリッサさん(17歳)
高校で学んでいるジュリッサさんは、同じコミュニティーに住む若者たち26人と一緒にプロジェクトに参加しました。
「小規模農業クラブを結成し、私たちのなかから、活動を進めるリーダー、会計などの役員を決めました。先日は、約130箱(約3トン)のトマトを収穫し、市のマーケットで販売したり、学校給食として小学校の子どもたちに配られる食材として売ったりしました。得られた収入は参加した皆で分け、私は家計を助けたり、学校の制服や学用品を買ったりするために使いました。
活動に参加してみて、『自分にはこんなことができる』と気づき、自信を持ちました。自分たちの土地を活用して収入を得ることを教えてくれたプラン、またプロジェクトを支援くださった日本の皆さんに、とても感謝しています。将来は学んだことを活用して、もっともっと収穫を増やしていきたいです。そして収穫した農産物を売って得た収入で、自分の車を持ち、市の外にある町にも商品を売りに行きたいです」
3年間にわたり実施してきたプロジェクトは、2024年6月に終了します。
皆さまのご支援によって実現した若者たちのこれまでの活動の成果の動画も、プランのウェブサイトでご紹介しています。ぜひご覧ください。
プロジェクト3年目は、起業クラブと小規模農業クラブを10コミュニティーで設立し、若者が農業技術や事業管理の知識を身につけられるよう支援しました。活動対象地では、比較的手のかからないトウモロコシなどの栽培は盛んでしたが、定期的な手入れが必要なトマト、キュウリ、チリなどはトレーニングで初めて栽培する参加者が多く、良い学びとなっています。
収穫した農産物の販売収入は、1年間で約536万円にのぼりました。小学校卒業以降、家事の手伝いをしていて、収入を得る経験をしたことが一度もなかった若い女性たちにとっては、働いて収入を得る初めての機会です。このことが彼女たちの自信につながっています。まだ安定した農産物の生産ができていないクラブが多いため、引き続きフォローアップに力をいれていきます。
2022年7月~2023年6月主な活動の成果
■活動地域:アルタ・ベラパス県 チュクル市、ラ・ティンタ市
■主な支援内容と対象
・若者を対象とする起業や小規模農業改善のためのトレーニング(事業計画策定、農業技術、事業管理、フォローアップ指導など)(500人)
・トレーニング参加者の保護者対象トレーニング(548人)
・販売促進支援(農産物イベントの開催、購入者・生産者とのネットワーク強化)
・チュクル市農産物出荷センター1棟の運営開始
・ラ・ティンタ市農産物出荷センター1棟の建設
現地の声
エルビラさん(24歳)とエドガルさん(24歳)、小規模農業クラブ参加者
「私たちは、生計を立てるための一助になればとの思いからプロジェクトに参加しました。プロジェクトではトマトの栽培方法を教えていただき、大変感謝しています。昨年、初めての栽培で収入を得て、3人の子どもたちのために食料を買うことができました。今年は、家のすぐ裏にある畑で2回目のトマトづくりに挑戦しています。
以前は家族を残して隣国メキシコの国境付近まで単身で仕事を探しに行っていましたが(エドガルさん)、いまは夫婦一緒に仕事をして収入を得ることができ嬉しく思っています。これからも、学んだ野菜栽培などの知識を活かして、頑張っていきたいです」
引き続き温かいご支援をお願いいたします。
【経過報告】グアテマラ「先住民族の女の子の収入向上」プロジェクト
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国際NGOプラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な世界を実現するために、子どもや若者、さまざまなステークホルダーとともに世界80カ国以上で活動しています。子どもや女の子たちが直面している不平等を生む原因を明らかにし、その解決にむけ取り組んでいます。子どもたちが生まれてから大人になるまで寄り添い、自らの力で困難や逆境を乗り越えることができるよう支援します。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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