寄付受付開始日:2023/02/09
更新日:2023/09/28
数時間後、先の地震の震源地から約60マイル離れた場所で、2度目の大きな地震が発生し、トルコやシリアをはじめ、欧州や中東の各地で数十回の揺れと余震が発生しています。
最初の報告は悲惨なものでした。トルコとシリアの当局によって数千人以上の死亡が確認され、さらに多くの人々が負傷しています。これからさらに犠牲者が増えることが懸念されます。
住宅や公共インフラに甚大な被害が出ており、多くの建物が倒壊しているなか、倒壊の危機にさらされています。道路や通信網も影響を受けており、捜索や救助活動に支障をきたしています。
シリア国内で被災した人々の中には、12年続くシリアの紛争により故郷を追われ、攻撃で破壊された安全性の低い建物や、薄いシェルターやテントで生活している人々もいます。また、世界最大の難民受入国であるトルコでも、数千人の難民と、難民を長年手厚く受け入れてきたコミュニティーにも影響が及んでいます。
地震によって家屋や地域のインフラが破壊された被災地に、救援物資、避難所が必要です。また、厳しい冬の嵐がこの地域を襲っており、氷のような風、雪、雨から家族を守ることが急務です。
難民と受け入れコミュニティーの人々の命と生活を守るための緊急支援を展開しています。
<支援活動の内容>
・キッチンセット、就寝用マット、テントなどの緊急援助物資配布
・防寒援助物資の配布
・備蓄品のさらなる配備など
フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官の2023年2月6日ツイートより
「私たちUNHCRは、本日未明に発生した地震の被害を受けたトルコ、シリアの人々への連帯を示します。現場のチームを通じて、活動が可能な場所はどこでも、緊急援助を行う体制を整えています。」
皆様のご支援は、この度のトルコ・シリア大地震の被災者支援活動、そしてトルコ・シリアや周辺国での援助活動に充当させていただきます。
更新日:2023/09/28
地震発生からおよそ半年間(2023年2月6日から8月17日まで)に実施したUNHCRのトルコシリア大地震の援助活動を抜粋しご報告いたします。
• トルコの政府当局および各自治体による被災者ニーズへの対応をサポートするため、290万点の救援物資届けました。
• トルコでは1万5,950人の難民(大半がシリア国籍)が、UNHCRの判断によって包括的カウンセリングを受け、さらに3,000人が南東地域5県の法律相談所で法的カウンセリングを受けました。
• トルコでは2万3,890人がUNHCRの現金給付支援を受けました。
• UNHCRのトルコ地震に関する情報特設サイト「ヘルプ」へのアクセス数が8万1,000回に達しました。
• シリア全土で31万1,000人超が保護を受けました。
• UNHCRが「保護セクター」のリード機関となり、シリア北西部で11万7,000人超に心のケアを提供し、約10万7,000人に啓発セッションを行いました。
【写真特集】トルコ・シリア大地震 UNHCRの援助活動の現場から
UNHCRは今後も、最も脆弱(ぜいじゃく)な人々に命を守る人道支援を提供するため、あらゆる支援の手法通じたアクセスを働きかけていきます。
皆様からのご支援に感謝申し上げます。
私たちが支援をする人々、そしてすべてのUNHCR職員を代表して、トルコ・シリア大地震で被災された方々への皆様のご支援と連帯の気持ちに感謝申し上げます。皆様からのご支援により、この6カ月間、トルコ・シリア両国で、非常に多くの人々に命を守る支援、物資、保護を届けることができました。
トルコとシリアで避難を強いられている人が誰であれ、また、避難を強いられている状況がどのようなものであれ、皆様からのご協力とご支援が継続してそうした人々へ届くことを心より願っております。
皆様からのお力添えは今もなお、たいへん貴重です。皆様の寛大なご支援に心から御礼申し上げます。
フィリッポ・グランディ高等弁務官は、政府関係者を通じて配布されたUNHCRのテントに滞在しているハタイの地震被災者がいるキャンプを訪問しました。
UNHCRチームは、政府の緊急支援要請を受けて、トルコで難民と地元住民を同様に支援しており、シェルター資材、テント、マットレス、毛布、衛生用品、キッチン用品、ソーラーランプ、ヒーター、冬服の提供を行っています。
地震の影響を受けた人々にシェルターとCRIキットを追加送付しました。
2023年2月20日現在、トルコの被災地へテント1万5,100張、保湿性の高い毛布5万500枚、衛生キット2万9,000点、マット1万6,300枚などの救援物資の配送が完了しました。
加えて、シリア北西部においては、2023年2月18日現在、アレッポで8万3,000人以上を保護。集合シェルターでは子どもへのサポートなども進めています。アレッポ、ハマ、ラタキアなどへは3万200点の救援物資を手配済です。さらに、冬用のジャケット2万6,800着、防寒着キット1万1,900点の輸送、集合シェルターでは心理社会的サポートも進めており、両国で難民と受け入れコミュニティの人々の命と生活を守るための緊急支援を展開しています。
テント、毛布、衛生用品などの緊急援助物資を調達し、備蓄品のさらなる配備も進めています。
UNHCRの活動 - シリア
UNHCRの現地スタッフは引き続き、アレッポ、ハマ、ラタキア/タルトゥスでのシェルター支援について、他の国連機関とともに現地のニーズを確認しながら全面的に取り組んでいます。UNHCRはダマスカスに19,900張りのテントを在庫しており、必要かつ要請があれば被災地に派遣することが可能です。
これまでUNHCRは、夜間の救援活動を支援するため、投光機付きの発電機2台を提供しました。シリア北西部のUNHCRパートナーの在庫にある882張りのテントは、地震発生から48時間以内に配布されました。今後数日間で、UNHCRはさらに1,000張りのテントと2,000個の中核的な救援物資キットを輸送する予定です。
UNHCRはまた、一時的なシェルターなど、私たちの緊急支援全体に保護への配慮が反映されるようにしています。UNHCRは、コミュニティセンターで働くスタッフに対し、ガイダンスを作成・共有し、そこでは地震への対応に焦点を当てた活動が展開されています。
UNHCRの活動 - トルコ
トルコは8年連続で世界最大の難民人口を抱え、約400万人の難民・保護希望者が一時的・国際的な保護下にあり、そのうち370万人がシリア人です。トルコにおけるUNHCRの主な活動分野は、保護、保護サービスへのアクセス強化、社会的結束の促進などです。
1960年以来、UNHCRは亡命・難民問題に関してトルコと緊密な協力関係を築いています。現在、UNHCRは他の国連機関とともに、トルコ当局が要求する支援物資を提供しており、トルコ国民や難民を同様に救出するトルコ当局の主導的な努力を補完できるようになっています。
テント、毛布、衛生用品などの緊急援助物資を調達し、備蓄品のさらなる配備も進めています。
2023年2月7日現在、UNHCR はトルコとシリアの拠点で、下記のような必要に応じた援助を開始しています。
トルコ
・地震の影響を大きく受けた州は、難民が多く住んでいる州でもあります。
・UNHCRは現在、トルコ当局や他の国連機関と協力し、キッチンセット、就寝用マット、テントなど、難民とホストコミュニティーの双方に対して緊急に要請された援助に対応すると同時に、支援規模の拡大に備えた準備を行っています。
シリア
・UNHCRはシリアのパートナー団体との対応を調整し、緊急支援を実施しています。
・UNHCRがアレッポ、ホムス、タルトゥスに備蓄していた18,100セットの緊急援助物資をパートナー団体に提供し、被災者への配布を開始しました。
・さらに上記3拠点に3万セットの緊急援助物資を追加補充し、配布準備を完了しました。緊急援助物資には、保温性の高い毛布、就寝用マット、キッチンセット、プラスチックシートなどが含まれます。この3拠点では、冬用衣類キットとその他の救命物資の補充・配布も進めています。
・ダマスカスには19,900張のテントの在庫があり、大型集合テント19張とともに必要に応じて24時間以内に発送可能な体制を整えています。
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国連UNHCR協会は、国連の難民支援機関であるUNHCRユーエヌエイチシーアール(国連難民高等弁務官事務所)の活動を支える日本の公式支援窓口です。
UNHCRは、世界中で家を追われた難民・国内避難民への水や食糧・毛布などの物資の配布や、難民キャンプなど避難場所の提供、保護者を失った子どもの保護や心のケアなど、最前線で難民支援に尽力しています。1991年から10年間、緒方貞子さんが国連難民高等弁務官を務めました。
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