• ミャンマー・ラカイン州から逃れてきたロヒンギャの人々

  • 概要
  • 活動情報 2017年10月20日 更新

ロヒンギャの人々から叫び声があがっています バングラデシュ国境で何が起きているのでしょう?

「私の夫は村で撃たれました」
泥まみれになった脚でキャンプにたどりついたディアラは訴えます。
「村から逃げだして3日間、ぬれた山では滑り落ち、時に身を隠しながら歩き続けました。」
ミャンマーのラカイン州北部で起きた暴力行為により、隣国バングラデシュに逃れるロヒンギャ(ミャンマーのイスラム系少数民族)の人々が急増しています。
その数は8月25日から約52万人*にのぼり、10月9日には1日だけで1万1,000人以上が安全を求めて逃れてきました。その大半が徒歩でジャングルに隠れながら山や川、海を渡り、人々は水も食糧もなく、体調を崩し弱り切った身体で国境を越えています。
また、モンスーンによる連日の豪雨で避難場所が洪水となり、難民をさらに苦しめています。水も不足し衛生環境が悪化する中、コレラなど感染症の発生が懸念されています。(* 10月10日現在)

隣国バングラディシュに逃れるロヒンギャの人々のため、より多くの避難所が必要です

すでに多くの難民がバングラデシュにあるクトゥパロンやナヤパラ・キャンプに避難しましたが、何万人単位で押し寄せる難民の数にキャンプはすでに限界にきています。

UNHCR報道官ヴィヴィアン・タンは語ります。
「この状況は、私が難民支援に従事してきた15年の中で、最も絶望的で、悲惨なものです。まるで1980年代のベトナムのボートピープルを思わせます。でも、あれからもう30年もたっているのです。いったいなぜ、今こんなことが再び起こっているのでしょうか?」

陸路のみならず海を越えて避難する人々もいます。漁船でのベンガル湾の航海は、5時間もかかることがあります

UNHCRは現地の協力機関とともに、着の身着のままで逃げ出さざるをえなかった人々のため、服や寝るためのマットなどとり急ぎ必要な物資の供給を行っていますが、難民を受け入れる場所も、物資も足りなくなっています。
私たちの住むアジアの一角で、今まさにこの悲劇が起きています。
ロヒンギャの人々を救うためぜひご支援をお願いいたします。

豪雨による洪水で、難民はさらに苦境におちいっています

ロヒンギャ危機における状況

私たちの難民援助活動は、日本をはじめ世界中の人々によって支えられています

2016年、国連UNHCR協会にお寄せいただいたご寄付は、総額28億4603万2789円に達しました。そのうち実に87%は、個人の皆さまからのご寄付です。

国連UNHCR協会 活動・会計報告

クトゥパロン難民キャンプにて、洪水で増水した川を渡る手助けをするUNHCR職員

UNHCRは現地の協力機関とともに、着の身着のままで逃げ出さざるをえなかったロヒンギャの人々のため、必要な物資の供給を行っています。

難民キャンプでは、難民の安全を守るシェルターの設置が急ピッチで進んでいます

9月12日から10月上旬の間に計5回、UNHCRのチャーター機による救援物資の空輸を行い、
・1,671張の家族用テント
・3万1,670枚の防水用ビニールシート
・4万5,140枚の毛布
・5万2,500枚の就寝用マット
・1万500家族分の調理器具セットとソーラーランタン
等が到着しました。

UNHCR現地職員とともに、援助物資を開けるロヒンギャ難民

現在も物資はトラックで急ピッチで難民キャンプへ物資が送られており、今後さらに空輸が予定されていますが、難民を受け入れる場所も、物資も依然大幅に不足しています。水や衛生設備の確保も急務です。

人々に早急な援助を届けられるよう、これからもどうぞ温かいお力添えをお願いいたします。

現地で援助活動に尽力する日本人職員、UNHCRバングラデシュ事務所 久保眞治代表からのメッセージ

国連UNHCR協会では、難民問題解決のための署名活動も行っております。「#WithRefugees #難民とともに」キャンペーンにぜひ参加してください。

寄付金の使いみち

皆様からのご寄付は、UNHCR本部(スイス・ジュネーブ)へ送金され、世界各国で実施される難民援助活動に役立てられます。
皆様からお寄せいただいたご支援は、難民が我が家を追われた日から始まる長い避難生活の間、水・食糧の支給から住居、医療そして教育にいたるまで、すべてにわたり彼らを支えます。

参考:国連UNHCR協会・皆様のご寄付でできること