パレスチナ・ガザ人道危機緊急支援
(日本国際ボランティアセンター)

寄付受付開始日:2023/10/11

  • 領収書なし
[パレスチナ・ガザ人道危機緊急支援 (日本国際ボランティアセンター)]の画像
過去のパレスチナ・ガザ地区での支援の様子(2020年1月23日撮影)

特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター(JVC)

プロジェクト概要

更新日:2024/04/12

人道危機は封鎖状態にあるガザの状況に拍車をかけています

イスラエルとパレスチナ・ガザ地区で2023年10月7日に始まったガザ側からのロケット弾と、イスラエル側からのミサイルの応酬によって、双方で1,000人以上が亡くなり、数千人もの人々が負傷しています(2023年10月8日時点)。

「天井のない監獄」と呼ばれるガザ地区は安全な場所に逃げる手段がなく、ガザ市民の置かれた状況は特に深刻です。貧困層も多く住む難民キャンプすらも空爆の対象となっています。国連人道問題調整事務所(OCHA)の報告では、2023年10月8日時点でガザでは120,000人を超える人々が国内避難民となり、7万3,538人が国連が運営する学校などより安全な建物への避難を余儀なくされていますが、それでもガザの人々の安全が確保されているわけではありません。

また、イスラエル側からガザ地区に供給されていた電力やガスの供給が停止されたことにより、電力の約8割をイスラエル側からの供給に頼っているガザでは、ただでさえ機材の老朽化などが深刻な病院などは機能不全に陥り、人々の日常生活にも大きな影響を与えています。さらに、イスラエル側は燃料や物資の供給を停止するとしており、今後、人々の生活はさらに困難なものとなることが予想されます。

こうした状況を受けて、エルサレムに駐在するスタッフを中心に現地との調整を行い、緊急支援を実施します。皆さまからのご寄付は、現地のニーズを調査の上、被害を受けた人々への食糧支援、医療支援などの緊急支援に活用します。

(2024年3月末追記)
停戦は未だされておらず、2024年3月末現在、ガザの死者は3万人を、死傷者は10万人を超えています。

言葉にならない惨状の中、支援と、停戦への働きかけを止める訳にはいかないと、必死の思いで活動を続けています。
活動を支えてくださっている皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。

当初、被害を受けた人々への食糧支援・医療支援などから活動を開始しましたが、状況の変化に伴い、現在は、医療支援に加えて、粉ミルクの支援や現金(モバイルマネー)給付の活動を行っています。

命をつなぐための支援を続けていますが、あまりにも甚大な被害の前に、まだまだ支援を必要とする状況が続いており、引き続き、ガザ緊急支援のための資金を募っています。

何が現地に必要なのかを見極めながら、停戦のための働きかけと並行して、現地での支援活動を続けてまいりますので、皆さまのあたたかいご支援をお願いいたします。

■活動の詳細はこちらよりご覧ください

■停戦のための働きかけや現状を伝える活動についてはこちらから

<寄付受付期間延長のお知らせ>
2024年3月末現在、依然として休戦がなされることはなく、当該地域での被害は拡大を続けております。2023年10月以降、現地での支援活動を続けていますが、あまりにも甚大な被害の前に支援は不足しており、引き続き支援活動を継続していくため、寄付受付期間を延長いたします。引き続きのご協力をよろしくお願いいたします。(2024年4月12日更新)

寄付金の使いみち

皆様からいただいたご寄付は、ガザ危機被災者支援活動に使用します。

・現地NGOまたは地域社会組織(CBO)を通じた空爆による被害を受けた世帯に対する食糧または生活用品の支援
・必要な食糧や生活用品購入のための現金(モバイルマネー)給付支援
・病院への医薬品や医療器具などの支援
・栄養状況の悪化する乳幼児への粉ミルク配布、健診実施などの支援
・被害を受けた人々への精神的ケア

支援の内容は、状況を注視しながら、現地の団体・組織との連携の可能性を探る中で決定していきます。

現地の状況は刻々と変わっており、予定している支援活動を拡大したり、新たな活動を検討したり、何が現地に必要なのかを見極めながらの活動となりますが、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

※ご寄付の一部は10%を上限に、現地に支援を届けるための管理運営費にも使わせていただきます。

活動情報

更新日:2024/04/12

ガザの状況と緊急支援の実施について(2024年4月12日更新)

【ガザの現在の状況】
停戦は未だされておらず、2024年3月19日現在、ガザの死者は3万人を、死傷者は10万人を超えています。また、食糧や水の供給が十分ではない中、住民たちの飢餓状態が深刻化しています。

【ガザの医療事情について】
JVCでは、当初実施した医療支援に加え、特に栄養状況の悪化の影響を大きく受ける乳幼児を対象とした粉ミルクの配布支援や、物資の搬入が難しい中で、それぞれが必要な食糧や生活用品を購入することができる現金(モバイルマネー)の給付などの活動も追加して実施しています。

モバイルマネーの給付は、ガザで長年活動をともにしてきた現地NGO・アルデルインサーン(AEI)と共に実施している支援活動です。

アルデルインサーン(AEI)のスタッフ自身がほぼ全員避難民であり、また、銀行窓口が閉鎖するなど給付までさまざまなハードルがありましたが、何とか皆様のお気持ちを給付金として、ガザに届けることができました。

今回の対象は100人で、1人200ドルを支援しており、2024年3月には実際に給付を受け取った方からのメッセージが少しずつ届いておりますので、ご紹介いたします。

以下は、支援対象者のお一人で、小さなお子さんを含む7人家族での避難生活を続けるHさんからのメッセージです。

「JVCの資金で、過去のボランティア(地域保健促進員)を対象に200ドルの資金援助をしてくれると聞いた時、本当に嬉しかったです。

今、家族7人で小さなテントで暮らしながら、水や食料の入手の難しさなど、多くの問題に直面しています。本当に助けが必要な状況でした。

現在の私たちはほとんどの場合、缶詰を食べています。時々援助を受けられた時、まずは野菜、米、パスタ、小麦粉、油、砂糖、そしてお金に余裕があれば肉を買おうと考えますが、値段が高騰しており、購入することはまずできません。
食料の値段は法外で、小麦粉は以前の何倍もの価格で売られています。

JVCの支援は、私の子どもたちに喜びを運んでくれました。本当にありがとう。
この5カ月間ずっと、食料が不足しています。今回の給付金で買ったジャガイモと卵で料理を作ってあげると、子どもたちがとても喜びました。

他に買いたいものもありましたが、高価で諦めざるを得ませんでした。
でも、本当にありがとう。感謝しています。」

今回の支援で購入された物品(2024年3月15日、ガザ地区)

2023年10月以降、JVCは現地とのネットワークを生かして、緊急支援を続けています。

医療支援、粉ミルク支援は苦戦していますが(常に現地で調整しています)、現金(モバイルマネー)支援は着実に現地の人々に届けることができています。嬉しい声をいただく皆に共通しているのが、第一に感謝の言葉と、残念ながら「足りない」という状況の報告です。
現地で起きていることを考えれば、支援はいくらあっても足りないのが実情でしょう。

今、ガザが抱える余りにも大きな傷から流れる血は、どんなに止血を試みても広がり続け、とどまることがないようにも感じられます。

流れる血を止めるためには何よりも根源を絶つ=停戦が必要ですが、それがなされない今は、できる治療を続けるしかありません。

状況は本当に深刻です。

ある意味で対症療法としての支援を続けるしかない現状が悔しいですが、この支援をやめる訳にはいきません。
皆様からお預かりしたご寄付のおかげでつながった命、生まれた笑顔、少しでも満たされた空腹感が、ガザにはたしかにあります。

今回の支援で購入された物品。オムツなど購入した人も(2024年3月15日、ガザ地区)

JVCは引き続き、ガザ緊急支援のための資金を募ります。

今予定している支援活動を拡大したり、新たな活動を検討したり、何が現地に必要なのかを見極めながら、停戦のための働きかけと並行して、現地での支援活動を続けていきます。

活動の詳細はこちら

ガザの状況と緊急支援の実施について(2023年10月24日更新)

【ガザの現在の状況】
現地時間2023年10月15日午後1:30現在、ガザでは2,329人が死亡、9,000人以上が負傷しています。51日間続いた2014年のガザ戦争時の被害者数を9日間で超え、まだ増加しています。

イスラエルは空だけでなく陸や海からも攻撃を実施すると予告し、36万人もの兵士をガザ周辺に配置しています。

また、2023年10月13日から引き続き、ガザの北部と中部からの強制的な退避勧告を出していますが、昨日、南に向かう退避中の人々を載せたトラック数台が空爆され、一瞬で70名が亡くなりました。

【緊急支援実施について:エル・ワファ病院を通じた医療支援】
「天井のない監獄」と呼ばれるガザ地区は安全な場所に逃げる手段がなく、ガザ市民の置かれた状況は特に深刻です。

現在、時の経過とともにどんどんと空爆による負傷者が増える一方で、医療物資の不足により患者を断らなければならない病院が出てきています。

過去にJVCが協働したことのあるエル・ワファ病院も、専門外の負傷者を受け入れざるをえない状況です。
JVCは病院スタッフと連絡を取り合い、現地の医療事情が非常に厳しいことを確認した上で、まずはエル・ワファ病院を通じて、最も必要とされている医薬品、医療用物品、燃料などの支援を開始いたします。

爆風で割れたドア(2023年10月11日 ガザ市のエル・ワファ病院の様子)
爆風で割れたガラス(2023年10月11日 ガザ市のエル・ワファ病院の様子)

【エル・ワファ病院スタッフの話】
爆風で病院内の窓ガラスが割れるなどの被害が出る中、診療を続けています。
空爆の負傷者も受け入れているため、もともと112名が収容人数の病院ですが、現在は満床時の150%以上となる160名前後を受け入れています。
薬・医療用品・食料などさまざまな資材も足りていない状態です。

【ガザの医療事情について(2023年10月11日時点)】
空爆が始まった後、ガザの8つの病院が医療物資や医薬品、燃料の不足を懸念し、医療サービスを制限しました。大規模な空爆によって負傷者の数が増え、多くの人々が病院に運ばれ、医薬品や医療用品の在庫が減少しています。2023年10月11日には、保健省がガザ内の8つの病院が患者を帰宅させ、閉鎖を余儀なくされたと発表しました。

エル・ワファ病院はもともとリハビリと、身寄りのないお年寄りや重度障害者のための病院で、救急救命に対応した病院ではありませんが、緊急事態の中で、空爆の負傷者も受け入れざるを得ません。
リハビリや回復のため入院、転院してきた負傷者の増加により、エル・ワファ病院でも医薬品や医療に必要な物品が少なくなっています。医療行為を継続するため、治療が必要な人を帰宅させたりする事態にならないために、支援を必要としています。

空爆の衝撃で落下した天井のパネルや通気口(2023年10月11日 ガザ市のエル・ワファ病院の様子)

皆さまから寄せていただくご支援が現地の力となります。
ガザへのご支援、どうぞよろしくお願いいたします。

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プロジェクトオーナー

特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター(JVC)

JVCは、1980年の設立以来、アジア、アフリカ、中東、日本で、その地に生きる人たちとともに活動を続けてきました。現地で当事者が発する声を大切に聴きながら、歩みを進めています。
目の前の課題を解決するだけでなく、上下や貧富をつくる社会構造をこの世界からなくすために、志を同じくする人々の力、思いを結束し活動しています。

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