• 家や農地を失い、避難するモザンビークの人々

被災者の多くは農民、育てた作物に打撃……農業再開支援が急務です

2019年3月中旬に南部アフリカを直撃したサイクロン「イダイ」。
国連・世界食料計画(WFP)が、その規模と緊急度を、紛争下のシリアや南スーダンと同じ「レベル3」と認定するほど、非常に甚大な被害がでています。
約200万人の被災者の9割以上がモザンビークの住民と言われています。

水害の中を生き延び、避難先で暮らす人々

農業を主要な産業とするモザンビーク。今回の災害は収穫期直前に発生しました。
作物が表土ごと流されたり、種子や農具を失うなど、農業生産に対するダメージが非常に大きく、中長期にわたる食料・栄養不足が懸念されています。

本来であれば収穫期の直前で、緑がいっぱいの豊かな景色が広がっているはずの時期だったが、洪水のダメージを受け、作物が水に流され枯れ果ててしまった

6月には乾期が始まり、農業ができなくなる時期が到来します。
人々が生活を再建するために、避難先から自宅に戻った人々がすぐに農業を再開できるよう、JVCは「種子と農具」の緊急支援を行っています。

最も生活の困難を抱える200世帯の小規模農家に対し、耕作準備のための農具や、生育の早い在来品種の作物の種を配布、畑作りのサポートを実施していますが、いまも支援を必要とする人々へさらなる支援を届けるため、Yahoo!ネット募金での支援呼びかけを開始しました。

5月16日に野菜の種と鍬(くわ)を配布したときの様子。乾期が始まる前にできるだけ多くの農家に農業支援を届けたい

緊急事態の際には、たとえ善意であったとしても、支援にまぎれ込む物資により、現地に悪影響が及ぶ恐れがあります。たとえば生活になじまない食料が大量に持ち込まれたり、人々が本来守りたい種子とは異なる「F1種子」などが入ったりすることで、その後の人々の暮らしは望まない形に変えられてしまうこともあります。

JVCはこれまでの活動で何度も現地に足を運び、農民の声に耳を傾けてきた

JVCは、これまで現地の農民たちの「支援と言うならば、まず何が必要かを私たちに聞いてほしい」という声を社会に届けるために彼らと協働してきました。
今回の支援においても現地の人々の声に耳を傾け、栄養価の高い在来種の野菜種子や農具、畑づくりへのサポートを行い、人々が元の暮らしを取り戻せるように支えてまいります。

ご支援をお願いいたします。

多くの家が倒されて人々が死傷し、収穫中のトウモロコシも流されてしまい、「本当に深刻な状況」と訴える

寄付金の使いみち

・農具(くわ)の購入
・在来品種の種子の購入(メイズ(トウモロコシ)やトマトなどの野菜類)
・活動実施、モニタリングに必要な旅費交通費など

日本国際ボランティアセンター(JVC)モザンビーク復興支援サイト

#アフリカ南東部サイクロン緊急災害支援募金