寄付受付開始日:2024/10/28
更新日:2025/04/28
2024年9月以降に激化したイスラエルの空爆により、レバノン国内では多くの人々が避難を余儀なくされました。
AARは現在、支援が行き届いていない同国中部の山岳地域、山岳レバノン県およびその周辺地域において、情勢不安によって困窮している人々が身を寄せる避難所10施設を対象に、食料の配布を行っています。
これらの施設では、高齢者、障がい者、重度の精神疾患を抱える方々、障がいのある子どもたち、GBV(ジェンダーに基づく暴力)被害者の女性とその子どもたちなど、非常に高い脆弱性(ぜいじゃくせい)を抱える人々を支援しています。
山岳レバノン県は、歴史的にキリスト教徒の割合が高い地域で、これらの施設の多くは修道女のグループなど教会関係者によって運営されています。宗教や国籍を問わず、家族や制度に見放された人々を受け入れ続けていますが、2019年の経済危機以降、政府からの補助金が大幅に削減され、施設の運営と維持に深刻な課題を抱えています。
AARは2025年4月1日以降、これまで2,536人の方々に対して、合計32,689食の食事を提供することができました。配布しているのは、各施設で簡単に温かい食事を提供できるように調理された真空パックの食品で、衛生面や栄養面に配慮するとともに、高齢者や障がい者の方々が食べやすいよう工夫されています。
この活動は、引き続き現地の協力団体であるShareQとの連携のもとで実施しています。食料の調理およびパッケージングは、ShareQが運営する食品加工施設で行われており、配送に至るまで各施設の状況に応じたきめ細やかな対応が可能となっています。
現在では、多くの避難民が元の居住地へと帰還しており、現地の状況も大きく変化しています。AARはこうした状況の変化を踏まえ、さまざまな事情により避難先に留まらざるを得ない方々に加え、長期的な経済危機と制度のはざまで孤立している人々にも目を向け、支援活動を継続しています。
<寄付受付期間延長のお知らせ>
2025年4月現在、空爆により発生した避難民の多くが元の居住地へと帰還していますが、情勢不安によって人々の生活はより困窮しています。特に、高齢者、障がい者、重度の精神疾患を抱える方々などへの支援が減少しています。こうした方々へ支援を届けるため、寄付受付期間を延長いたします。(2025年4月28日更新)
レバノンの武力衝突における被災者への緊急支援活動に活用させていただきます。
<想定している使い道・支援活動の例>
・食料、飲料水、テント、衛生用品などの物資配布
・貧困世帯や障がい者など特に支援が必要とされる世帯への支援
・現地調査など支援調整費
※現場での調査を基に、必要とされている支援を届けていきます。
※指定された緊急支援活動に必要な資金を上回るご協力をいただいた場合は、次なる緊急支援などに活用します。
※約5%を支援を届けるための管理運営費に活用させていただきます。
最新の活動情報は随時AAR公式ウェブサイト、SNSをご覧ください。
更新日:2024/12/27
レバノンとイスラエルは2024年11月27日、停戦に合意しました。しかし、その後もイスラエルと武装組織ヒズボラによる空爆や攻撃が行われたほか、隣国シリアのアサド政権が崩壊するなど、先の見えない情勢が続いています。AARはレバノンの現地協力団体shareQと協力して、国内避難民を対象にした食料支援を引き続きおきなっており、2024年11月26日までに計2,176食を提供しました。
国連人道問題調整事務所(UNOCHA)の2024年12月17日のレポートによると、停戦によって、約83万人の国内避難民がもともと住んでいた土地へ帰還した一方、約16万5,000人がいまだに帰還できていません。また、シリアに逃れていた約9万人の難民がレバノンに再入国しています。故郷に帰っても水道や電気などのインフラが戦闘によって被害を受けていたり、食料や教育、医療へのアクセスが限られていたりするなど、多くの課題が残されています。また、停戦が今後続くのか不明です。
現地協力団体「Share Q」職員アンナ・マリア・テイルーズからのメッセージ
「この1年、レバノンは戦争の影響で多くの家族が避難を余儀なくされ、先の見通せない生活が続くなか、多くの人々が困難な状況に置かれています。私たちは最も喫緊の課題である食料不足に注力し、避難民に栄養価の高い食事を提供しています。この危機では、レバノンの人々の生きる力や団結力が試されています。復興の道は険しく、まだ先は長いかもしれませんが、持続的な支援と地域社会の力があれば、レバノンは再び強く立ち上がり、明るい未来を築けると信じています」
レポートはこちら
レバノンでは2023年10月以降、国内の民兵組織ヒズボラと隣国イスラエル軍の軍事衝突が続き、深刻な人道危機に陥っています。これまでに子どもを含む3,000人以上が死亡し、52万人超がシリアに避難するとともに、88万人超が国内避難民となっています。AARは2024年10月末、現地協力団体と連携して首都ベイルートで避難民への食料配布を開始しました。
AARとレバノンのケセルワン郡に本部を置くshareQは2024年10月28日以降、ベイルートにある障がい者施設「レバノン特殊教育協会(LASE)」で食事を毎日提供しています。この施設には現在、1~86歳の国内避難民184人が身を寄せています。
shareQは10年以上、障がい者を雇用しながら貧困家庭や国内避難民に食料を提供してきた経験豊富な人道支援団体です。今回の支援では、すぐに食べられる真空パック状態で食事を提供。人々の要望に応えて、中東地域で常食されるメニューに加えるなど、栄養バランスに配慮した食事がたいへん喜ばれています。
AARは協力団体のshareQとともに、レバノンで戦火を逃れた人々の命をつなぐ活動をおこないます。AARのレバノン緊急支援へのご協力をお願い申し上げます。
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AAR Japan[難民を助ける会]は1979年に日本で発足した国際NGOです。
自然災害などでの緊急支援、難民支援や、障がい者支援、地雷対策などを、世界17カ国で実施しています。
特に困難な状況にある方たちに迅速に支援を届けることをモットーとしています。世界各国での緊急支援の経験を生かし、いち早く現場に駆け付け活動しています。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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