【パキスタン】2024年洪水被害緊急支援(AAR Japan)

寄付受付開始日:2024/09/13

  • 領収書なし
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パキスタンでの洪水による被災者支援にご協力ください(パキスタン・ハイバル・パフトゥンハー州 2024年9月11日)

認定NPO法人 難民を助ける会

プロジェクト概要

更新日:2025/03/11

パキスタンで2024年に発生した洪水の被害に遭われた人々を支援します

パキスタンでは、2024年7月から続いたモンスーンによる大雨により、国内の各地で大規模な洪水が発生しました。

土砂崩れや鉄砲水、土石流により多くの被害が生じ、368人が死亡、668人が負傷、58,000棟以上の家屋が全・半壊の被害を受けました。加えて、道路や橋、多くの学校も被害を受けています。

AARは2024年9月に被害の大きかった郡政府や現地NGOへの被災状況に関する聞き取り調査を開始し、ハイバル・パフトゥンハー州のマヌール渓谷地域とモハンダリ地区に支援調査チームを派遣しました。

被災地では道路や水力発電所と水道の復旧、学校の修繕などさまざまなニーズがありますが、山岳地域で支援も届きにくいうえ、資金が足りていません。AARでは、村の住民と協議を重ね、小型水力発電の復旧をすることに決定しました。

パキスタンでは、2022年夏にも大洪水によって全土が甚大な被害を受けました。その復旧・復興の途上での洪水による被害でしたが、被災地の皆さんは、度重なる災害にもくじけることなく、自らの力で復興に取り組もうとしています。どうか皆さまの温かい支援をお願います。

被災地の状況の聞き取り調査を行うAAR職員(パキスタン・ハイバル・パフトゥンハー州 2024年9月11日)
決壊した堤防の緊急復旧工事に従事する人々(パキスタン・ハイバル・パフトゥンハー州 2024年9月11日)
復旧工事の予算や進め方について話し合うマンセラ郡モハンダリ地区の住民とAAR職員(右:赤い上着の男性)(パキスタン・ハイバル・パフトゥンハー州 2025年1月28日)
寸断された道路の補修工事。(パキスタン・ハイバル・パフトゥンハー州 2025年1月28日)

<寄付受付期間延長のお知らせ>
2024年夏の洪水発生から9カ月を経ようとする被災地では復興に向けた懸命の努力が続いていますが、山岳地帯で支援が十分に届いておらず、また復興のための資金も足りていません。
被災者への支援を続けていく必要があるため、寄付受付期間を延長いたします。(2025年3月11日更新)

寄付金の使いみち

2024年に発生した洪水により被害を受けたパキスタンの被災者への緊急支援活動に活用させていただきます。

<想定している使い道・支援活動の例>
・食料、飲料水、衛生用品などの物資配布
・貧困世帯や障がい者など特に支援が必要とされる世帯への支援
・現地調査など支援調整費

※調査の上、支援現場で必要とされることに基づき、支援を届けていきます。
※指定された緊急支援活動に必要な資金を上回るご協力をいただいた場合は、次なる緊急支援などに活用します。
※約5%を支援を届けるための管理運営費に活用させていただきます。

最新の活動情報は随時AAR公式ウェブサイト、SNSをご覧ください。

活動情報

更新日:2025/04/24

停電の村に光を―水力発電の復旧工事が本格化(2025年4月24日更新)

AARは、2024年7月の大雨による洪水の被災地支援をパキスタン北東部のハイバル・パフトゥンハー州のマヌール渓谷地域で行っています。住民との協議を重ねて決定した水力発電および水路の復旧工事が本格的に始まりました。現地からの報告です。

マヌール渓谷の住民と協議するAAR職員(赤い上着の男性)(ハイバル・パフトゥンハー州 2025年1月29日)

2025年1月、パキスタン北部での水力発電装置復旧工事に向けて、AAR職員と現地住民がミーティングを行い、工事における役割分担や必要資材(砂利・石材など)について話し合い、住民主体でスケジュールや予算を含む計画を確認しました。

しかし、計画を進めようと思った矢先に、水力発電設備の設置のために利用を予定していた水路が再度地すべりの被害に遭いました。この水路を修復してもまた地すべりに遭う可能性が高く、修繕費用もかかるため、別の場所にある水路を利用することになりました。

水力発電装置につなぐパイプを設置するために岩を動かす地域住民(ハイバル・パフトゥンハー州 2025年4月7日)

住民たちは、以前使用していた故障中の発電装置を修理し、わずかに電力を確保している状態ですが、稼働時間は1日数時間程度で、村全体に十分な電力が行き渡っていません。夜間も照明を使わずに過ごすなど、非常に厳しい生活が続いています。

早急な工事が求められていましたが、この地域は積雪が多く、雪崩のリスクも高いため、すぐに着手することができませんでした。加えて、都市から遠く離れた山間部に位置していることから、建築資材の入手も困難で、必要な資材がなかなか手に入らない状況が続いていました。

地域住民が資材を扱うお店を一軒ずつ訪ね歩き、探索範囲を広げながら粘り強く探し続けた結果、ようやく必要な建築資材を購入できるお店を見つけることができました。3月下旬に入り気温が上昇し、資材を調達することができたことで、本格的に工事を開始できました。

水力発電装置を設置する小屋を建設(ハイバル・パフトゥンハー州 2025年4月14日)

2025年4月に入り工事はさらに本格化し、発電装置を設置するための小屋の建設とパイプの設置を進めています。岩が多い地形での作業は重労働ですが、現地の男性住民たちが力を合わせて取り組んでいます。

今後は、工事の進捗(しんちょく)を見守りつつ、住民団体が発電装置の維持管理を担えるよう、ワークショップなどの支援活動も実施していく予定です。村の人々が一日も早く安定した電力を手にできるよう、引き続き支援を続けてまいります。

電気も水もなく……支援を待つ山村の人々(2024年11月18日更新)

パキスタンでは2024年7月から続いた大雨によって、国内各地で大規模な洪水が発生しました。とりわけ山岳地帯が多い北部では土砂崩れや土石流が起こり、電気や給水、道路などの生活インフラが甚大な被害を受けています。寒さの厳しい冬を控え、復旧が進まないまま困難な状況にある被災地の人々の現状を報告します。

洪水被害を免れた水力発電の小屋(左)と内部の設備(右)(ハイバル・パフトゥンハー州 2024年10月29日)

AARが活動するハイバル・パフトゥンハー州のマヌール渓谷地域では、大雨で土砂崩れが発生し、発電施設や給水設備、公立学校、診療所、村々をつなぐ橋など生活基盤が被害を受けました。この地域では、8カ所ある水力発電施設が土砂崩れの被害を受けて稼働できなくなり、人々は電気のない生活を余儀なくされています。

水くみの苦労を訴えるハッサンザリさんと家族(ハイバル・パフトゥンハー州 2024年10月29日)

パキスタンの山岳地域では井戸は普及しておらず、谷川や泉からパイプで引いてコンクリート製タンクなどにためた水を使っています。こうした給水施設も損壊し、地域の人々は山の上にある泉まで水をくみに行かざるを得なくりました。主婦のハッサンザリさんは「大変な作業です。飲み水だけでなく、洗濯に使う水もくみに行かなければなりません。泉の水をそのまま飲むのは、衛生上不安ですが、他にどうしようもないのです」と話します。

AARは現在、水力発電施設と給水設備、生活道路の復旧に向けた支援の準備を進めています。AARのパキスタン洪水被災者支援へのご協力をよろしくお願い申し上げます。

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山地に降り注いだ大量の雨が濁流となって……(2024年9月18日更新)

重機を使った復旧作業が続けられている(パキスタン・ハイバル・パフトゥンハー州 2024年9月12日)

AARは、特に被害の大きかった同国北部のハイバル・パフトゥンハー州に4名の現地職員を派遣しています。同州は山岳地帯に位置しており、山地に降り注いだ大量の雨が濁流となって各地で土砂崩れや土石流を引き起こしています。山あいに設置された生活用水を引くための設備や、小規模な水力発電の施設が流されたほか、道路や橋、家屋なども濁流に飲み込まれ、地域全体に深刻な被害が広がっています。

地域の人々に聞き取り調査を行うAARスタッフ(右の2人)(パキスタン・ハイバル・パフトゥンハ―州 2024年9月12日)

AARのスタッフが訪問した学校でも甚大な被害がありました。川沿いに建てられた学校には氾濫した川から濁流が教室に流れ込みました。他の学校でも、敷地の周りに設置された壁が破壊されたり、校舎の隣に建てられたトイレや校庭に置かれた遊具が流されたりするなどの被害が発生しています。

AARは、2022年夏のパキスタン洪水の際も学校への支援を行っており、今回の洪水においても、学校の建物やトイレなどの衛生施設の修復支援を検討しています。

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プロジェクトオーナー

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認定NPO法人 難民を助ける会

AAR Japan[難民を助ける会]は1979年に日本で発足した国際NGOです。
自然災害などでの緊急支援、難民支援や、障がい者支援、地雷対策などを、世界17カ国で実施しています。

特に困難な状況にある方たちに迅速に支援を届けることをモットーとしています。世界各国での緊急支援の経験を生かし、いち早く現場に駆け付け活動しています。

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