【パキスタン】2024年洪水被害緊急支援(AAR Japan)

寄付受付開始日:2024/09/13

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パキスタンでの洪水による被災者支援にご協力ください(パキスタン・ハイバル・パフトゥンハー州 2024年9月11日)

認定NPO法人 難民を助ける会

プロジェクト概要

更新日:2024/11/18

パキスタンで2024年に発生した洪水の被害に遭われた人々を支援します

パキスタンでは、2024年7月から続いたモンスーンによる大雨により、国内の各地で大規模な洪水が発生しています。

山岳地帯が多い北部では土砂崩れや鉄砲水、土石流により多くの被害が生じており、2024年9月11日時点で101人が死亡、144人が負傷、974棟が全・半壊の被害があります。
道路や橋、多くの学校も被害を受けています。

AARは2024年9月10日に郡政府や現地NGOへの被災状況に関する聞き取り調査を行い、11日には被害の大きいハイバル・パフトゥンハー州のマヌール村とモハンダリ村に支援調査チームを派遣しました。

パキスタンでは、2022年夏にも大洪水によって全土が甚大な被害を受け、AAR Japan[難民を助ける会]は食料配布や給水支援などの緊急支援を行いました。

大洪水の被害からようやく立ち直ろうとしている人々に追い打ちをかけるように、さらなる災害が襲っています。AARは、イスラマバード事務所の職員を被災地に派遣し、被害状況の調査を開始しています。
必要な支援を迅速に届けてまいります。AARの緊急支援にご協力を心よりお願い申し上げます。

被災地の状況の聞き取り調査を行うAAR職員(パキスタン・ハイバル・パフトゥンハー州 2024年9月11日)
決壊した堤防の緊急復旧工事に従事する人々(パキスタン・ハイバル・パフトゥンハー州 2024年9月11日)

寄付金の使いみち

2024年に発生した洪水により被害を受けたパキスタンの被災者への緊急支援活動に活用させていただきます。

<想定している使い道・支援活動の例>
・食料、飲料水、衛生用品などの物資配布
・貧困世帯や障がい者など特に支援が必要とされる世帯への支援
・現地調査など支援調整費

※調査の上、支援現場で必要とされることに基づき、支援を届けていきます。
※指定された緊急支援活動に必要な資金を上回るご協力をいただいた場合は、次なる緊急支援などに活用します。
※約5%を支援を届けるための管理運営費に活用させていただきます。

最新の活動情報は随時AAR公式ウェブサイト、SNSをご覧ください。

活動情報

更新日:2024/11/18

電気も水もなく……支援を待つ山村の人々(2024年11月18日更新)

パキスタンでは2024年7月から続いた大雨によって、国内各地で大規模な洪水が発生しました。とりわけ山岳地帯が多い北部では土砂崩れや土石流が起こり、電気や給水、道路などの生活インフラが甚大な被害を受けています。寒さの厳しい冬を控え、復旧が進まないまま困難な状況にある被災地の人々の現状を報告します。

洪水被害を免れた水力発電の小屋(左)と内部の設備(右)(ハイバル・パフトゥンハー州 2024年10月29日)

AARが活動するハイバル・パフトゥンハー州のマヌール渓谷地域では、大雨で土砂崩れが発生し、発電施設や給水設備、公立学校、診療所、村々をつなぐ橋など生活基盤が被害を受けました。この地域では、8カ所ある水力発電施設が土砂崩れの被害を受けて稼働できなくなり、人々は電気のない生活を余儀なくされています。

水くみの苦労を訴えるハッサンザリさんと家族(ハイバル・パフトゥンハー州 2024年10月29日)

パキスタンの山岳地域では井戸は普及しておらず、谷川や泉からパイプで引いてコンクリート製タンクなどにためた水を使っています。こうした給水施設も損壊し、地域の人々は山の上にある泉まで水をくみに行かざるを得なくりました。主婦のハッサンザリさんは「大変な作業です。飲み水だけでなく、洗濯に使う水もくみに行かなければなりません。泉の水をそのまま飲むのは、衛生上不安ですが、他にどうしようもないのです」と話します。

AARは現在、水力発電施設と給水設備、生活道路の復旧に向けた支援の準備を進めています。AARのパキスタン洪水被災者支援へのご協力をよろしくお願い申し上げます。

レポートはこちら

山地に降り注いだ大量の雨が濁流となって……(2024年9月18日更新)

重機を使った復旧作業が続けられている(パキスタン・ハイバル・パフトゥンハー州 2024年9月12日)

AARは、特に被害の大きかった同国北部のハイバル・パフトゥンハー州に4名の現地職員を派遣しています。同州は山岳地帯に位置しており、山地に降り注いだ大量の雨が濁流となって各地で土砂崩れや土石流を引き起こしています。山あいに設置された生活用水を引くための設備や、小規模な水力発電の施設が流されたほか、道路や橋、家屋なども濁流に飲み込まれ、地域全体に深刻な被害が広がっています。

地域の人々に聞き取り調査を行うAARスタッフ(右の2人)(パキスタン・ハイバル・パフトゥンハ―州 2024年9月12日)

AARのスタッフが訪問した学校でも甚大な被害がありました。川沿いに建てられた学校には氾濫した川から濁流が教室に流れ込みました。他の学校でも、敷地の周りに設置された壁が破壊されたり、校舎の隣に建てられたトイレや校庭に置かれた遊具が流されたりするなどの被害が発生しています。

AARは、2022年夏のパキスタン洪水の際も学校への支援を行っており、今回の洪水においても、学校の建物やトイレなどの衛生施設の修復支援を検討しています。

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認定NPO法人 難民を助ける会

AAR Japan[難民を助ける会]は1979年に日本で発足した国際NGOです。
自然災害などでの緊急支援、難民支援や、障がい者支援、地雷対策などを、世界17カ国で実施しています。

特に困難な状況にある方たちに迅速に支援を届けることをモットーとしています。世界各国での緊急支援の経験を生かし、いち早く現場に駆け付け活動しています。

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