【ベトナム】2024年台風11号被災者緊急支援(AAR Japan)

寄付受付開始日:2024/09/12

  • 領収書なし
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台風による洪水で孤立した村の被害状況を語る被災者。右はAAR職員の岡山典靖(ベトナム北部チュオンミー県イェンティン村、2024年9月15日)

認定NPO法人 難民を助ける会

プロジェクト概要

更新日:2024/11/07

ベトナムに上陸した台風11号への緊急支援を開始します

2024年9月7日、大型台風11号「ヤギ」がベトナム北部に上陸し、2024年9月20日までに290人を超える死傷者が確認されています。台風は2024年9月8日に熱帯低気圧に変わったものの、その後も大雨が続き、特に同国北部で土砂崩れなど大きな被害をもたらしています。台風11号は過去30年にベトナムに上陸した台風の中で最も勢力の強いものとされており、被害の拡大が懸念されています。

AAR Japan[難民を助ける会]は、ベトナムの台風被災者への緊急支援を実施しています。日本人職員3名を被災地に派遣し、被災状況の調査のうえ、必要とされる物資の配布を行う予定です。

AARは、2024年4月の台湾東部地震や2023年9月のラオス豪雨など、アジア地域で大規模な自然災害が発生した際にも緊急支援を実施してきました。今回のベトナム台風においても迅速に支援を届けてまいります。AARの緊急支援にご協力くださいますよう、心よりお願い申し上げます。

寄付金の使いみち

2024年に発生した台風11号により被害を受けたベトナムの被災者への緊急支援活動に活用させていただきます。

<想定している使い道・支援活動の例>
・食料、飲料水、衛生用品などの物資配布
・貧困世帯や障がい者など特に支援が必要とされる世帯への支援
・現地調査など支援調整費

※調査の上、支援現場で必要とされることに基づき、支援を届けていきます。
※指定された緊急支援活動に必要な資金を上回るご協力をいただいた場合は、次なる緊急支援などに活用します。
※約5%を支援を届けるための管理運営費に活用させていただきます。

最新の活動情報は随時AAR公式ウェブサイト、SNSをご覧ください。

活動情報

更新日:2024/11/07

「障がい者が働く作業所の再開目指して」(2024年10月8日更新)

福祉施設「チャイティン・ハム」のガー代表(左)から被災状況を聞き取るAAR職員(ベトナム北部ソクソン県カーフェ村、2024年9月18日)

AARは、台風11号(ヤギ)に被災した、ベトナム北部首都ハノイ近郊での障がい者福祉作業所に対して、支援を開始しました。

ソクソン県カーフェ村は一帯が水没し、この村にある福祉施設「チャイティン・ハム」も浸水し、木工作業の機械が水没して使えなくなってしまいました。ディン・クィン・ガー代表は、特別支援学校の教員として働きながら、同作業所を運営しています。

「ここで障がい者10人が働いていますが、被災後は作業を停止しており、給与を支払うことができません。一刻も早く木工機械を修理したいのですが、費用のめどが立ちません」と話します。
自身も足に障がいにあるガー代表は、作業所の再開を実現し、その後数カ月をめどに、作業する人々のためにも、より安全な場所に移転する必要があると考えています。

食品乾燥機が故障した福祉施設「タムー・ゴッグ」のトゥワン代表とAAR職員(ソクソン県ベン村、2024年9月18日)

ソクソン県ベン村では、畑が水没して特産品のお茶がほぼ全滅し、果物も大きな被害を受けました。福祉施設「タムー・ゴッグ」は地元の農作物を使って、茶葉やドライフルーツを製造していましたが、作業所が浸水して製造機械が故障しました。チャンティ・トゥワン代表は「機械を早く修理して、作業所を再開しなくては、作業所で働く障がい者に給与が払えず、彼らがますます困窮してしまいます」と話します。

障がいのある方が支援から取り残されないよう、AARは国内・海外を問わず、災害発生時に被災した障がい福祉施設を優先して支援しています。AARのベトナム台風被災者支援へのご協力をよろしくお願い申し上げます。

レポートはこちらこちら

「養殖魚はすべて流され、アヒル1千羽も全滅……」(2024年9月20日更新)

AAR職員の長野峻典(左)から現金を受け取る被災者(ベトナム北部チュオンミー県イェンティン村、2024年9月17日)

AARは、首都ハノイ近郊のチュオンミー県で被災者の避難生活を支えるための現金給付を開始しました。同県イェンティン村は一帯が水没。被災した村人の多くが高台にある親族の家などに避難しています。支援物資が不足し、食料や飲料水を購入できない被災者が多くいます。
2024年9月17日、AARは村長や村の人々と連携して、村人に同村の集会所に集まってもらい、当面の生活費に困っている被災者154世帯に現金を支給しました。

現地コーディネーター(右)に被災状況について話すモー・バンチェエン副村長(ベトナム北部チュオンミー県イェンティン村、2024年9月17日)

副村長のモー・バンチェエンさん(37歳)は、「自宅は一階部分が水につかったままですが、避難せずに二階で何とか生活しています。今年の収穫は絶望的で、養殖していた魚はすべて流されてしまい、アヒル約1,000羽も全滅しました」と嘆きます。

「日本の皆さん、ありがとう」と話すゴ・ティオアンさん(ベトナム北部チュオンミー県イェンティン村、2024年9月17日)

レポートはこちら

「来てくれてありがとう」ベトナム台風被災地に入りました(2024年9月18日更新)

AAR緊急支援チーム3人は2024年9月15日、被災地の村に入りました。
「首まで水につかって、とても怖かったです。こんなに強い台風は今までに経験したことがありません」。首都ハノイから南西に車で1時間、チュオンミー県イェンティン村で暮らす農家のチャンティン・トウェンさん(34歳)は話しました。同村では幸い死者は出ていませんが、多くの住民が被災しました。

イェンティン村の低い場所にある平屋建ての家の多くは一階が浸水し、住めなくなっています。避難所は設けられておらず、住まいを失った人々は高台の知り合いの家などに身を寄せています。汚れた水で食器を洗うなど衛生状態は非常に悪く、感染症の発生も懸念されます。備蓄していたコメや野菜も乏しくなり、インスタント麺だけを何日も食べている家庭もあり、被災者の健康状態も心配です。

一階部分が浸水した民家(ベトナム北部チュオンミー県イェンティン村、2024年9月15日)

現地では多くの被災者が支援を待っています。AARのベトナム台風被災者支援へのご協力をよろしくお願い申し上げます。

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プロジェクトオーナー

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認定NPO法人 難民を助ける会

AAR Japan[難民を助ける会]は1979年に日本で発足した国際NGOです。
自然災害などでの緊急支援、難民支援や、障がい者支援、地雷対策などを、世界17カ国で実施しています。

特に困難な状況にある方たちに迅速に支援を届けることをモットーとしています。世界各国での緊急支援の経験を生かし、いち早く現場に駆け付け活動しています。

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