寄付受付開始日:2023/07/12
更新日:2023/12/22
九州北部で2023年7月10日の明け方以降、線状降水帯が相次いで発生、記録的な大雨となり各地で被害が出ています。被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
福岡県久留米市では大雨の影響で土石流などの被害があり、現在も被害が出た家や施設の復旧が追い付いていません。
AAR Japan[難民を助ける会]は福岡県久留米市で炊き出しを実施し、1週間で2,000食を提供しました。また、障がい者施設への物資配布などの緊急支援を継続して行っています。
AARの大雨被災地緊急支援へのご協力をよろしくお願い申し上げます。
皆さまからのご寄付は、九州北部大雨で被災された方への炊き出しをはじめとした支援活動に活用させていただきます。
<想定している使いみち・支援活動の例>
・現地調査など支援調整費
・炊き出し
・衛生用品、浸水した床を乾かすための業務用扇風機、掃除用具、栄養補給品など
※支援地域の状況・ニーズに合わせて、支援活動を実施いたします。
※指定された緊急支援活動に必要な資金を上回るご協力をいただいた場合は、次なる緊急支援などに活用いたします。
※約5%を支援を届けるための管理運営費に活用させていただきます。
最新の活動情報は随時AAR公式ウェブサイトで更新してまいります。ぜひご覧ください。
更新日:2023/12/22
AAR緊急支援チームは2023年7月12日に現地入りして以降、特に甚大な被害を受けた福岡県久留米市において、避難所での炊き出しや障がい福祉施設への緊急支援物資の配布、家屋の浸水被害を受けた在宅被災者の生活再建支援を実施してきました。
被害の大きかった久留米市田主丸町・大橋町・草野町の地域では、多くの家屋が浸水被害・土砂災害の被害を受け、家屋の復旧や家具・家電の買い替えができず、生活を立て直していくことに苦労されている人が少なくありませんでした。そこで、AARは久留米市社会福祉協議会やくるめ災害支援ネット「ハッシュ#」と連携し、生活再建の遅れが懸念される高齢者世帯や障がい者世帯を中心に個別訪問調査を実施しました。
調査を通じて、被災により自営業の仕事を失った方、土砂が家の中まで流入したことで住むことができない状態となり公営住宅への転居を余儀なくされた方など、被災された方々はそれぞれに深刻な事情を抱えておられることがわかりました。また、政府・自治体により被災者を支援するためのさまざまな制度が用意されていますが、制度を知らなかったために必要な支援を受けられていない状況が確認されました。
そのため、AARは日常生活を営む上で必要となる家電・家具を提供したことに加えて、公的支援制度などの被災者支援情報を周知し、被災者一人ひとりに合わせた支援を行いました。さらに、厳しい冬を迎えたことから、久留米市役所やNPO法人YNFと連携し、電気ファンヒーターや電気毛布などの暖房器具を配布し、計49世帯に支援物資をお届けしました。
物資を受け取った被災者からは、「先立つものがなく、生活するうえで真っ先に必要となる冷蔵庫や洗濯機を支援いただき本当に助かりました」「どんな支援制度が使えるのか、情報を知ることができてよかったです。使える制度は活用していきたいと思います。また一から生活をスタートしていきます」と感謝の言葉をいただきました。
福岡県での支援活動は年内をもって一区切りとなりますが、引き続き地域の災害支援団体と連携し支援から取り残されている被災者への支援活動を行っていきます。
AAR Japan緊急支援チームは、2023年7月12日より現地入りし被害調査および物資支援を行っています。私たちAARは災害時、より支援の届きにくい高齢者、障がい者、難病患者、外国人などの特に配慮を必要とする「要配慮者」への支援も災害支援活動の柱としています。
2023年7月14日には社会福祉法人「拓く」とともに、障がいのある方が週末に一時帰宅する自宅を訪問し、お話を伺いました。自宅は床上浸水してしまい、私たちが訪問した際はご家族が自力で自宅の片付けをされていたので、浸水した畳を運び出す作業を「拓く」のスタッフととともにお手伝いしました。
水につかってしまった畳はとても重く、AAR緊急支援チームの女性職員が一人で持ち上げようとしてもびくともしませんでした。また、一度水を吸ってしまうと使うことができません。畳を運び出した後は、畳の下の床板を外し、床下の泥をかき出して洗い、消毒し、乾燥させる必要があります。
現地では「初めて被災した世帯で床下浸水だと自宅の見た目が変わらないため、そのまま暮らしているケースがある」、「浸水した家屋をそのままにしておくと、感染症の恐れがある」との懸念の声も聞かれました。そのため当会が在宅被災者世帯を訪問する際は、「震災がつなぐ全国ネットワーク」が作成した浸水被害からの生活再建の手引き「水害にあったときに」もお渡ししています。
今回連携した社会福祉法人「拓く」は、障がいのある人やその家族の相談窓口である久留米市障害者基幹相談支援センターの業務を受託しています。今後も自宅が被災した障がい者世帯の情報集約と支援を担っていくことから、当会は「拓く」に対して扇風機や延長コードを提供しました。引き続き、社会福祉法人「拓く」や久留米市障害者基幹相談支援センターなどと協働し、在宅被災障がい者の生活再建に向けて活動していきます。
認定NPO法人ピースプロジェクトと協働で2023年7月13日より開始した福岡県久留米市竹野小学校での炊き出しは、2023年7月19日まで継続しました。
福岡県久留米市田主丸町は、大雨によって大規模な土石流と巨瀬川の氾濫が起き、甚大な被害を受けました。避難所で生活する方だけでなく、在宅避難の方、また浸水被害で調理場が使えなくなった障がい者施設「一麦寮」の職員・利用者の方にも提供し、1週間で計2,000食を提供しました。
最終日の夕食には「うな丼」を提供。準備をしていると、「うな丼は何時から配りますか?」と質問が来るほど期待されており、20世帯40名が避難している体育館に持っていくと、即座になくなるほど人気でした。
被災地では猛暑が続き、水道、電気、ガスのインフラの復旧も進んでいない地域もあります。AARは今後も支援を継続してまいります。引き続きのご支援をよろしくお願いします。
巨瀬川の氾濫で甚大な浸水被害を受けた障がい者施設「田主丸一麦寮」(福岡県久留米市)では、施設内や周辺に汚泥が流れ込み、乾燥した汚泥が風で舞い上がっています。汚泥の影響で衛生環境の面から感染症にかかる危険性が指摘されており、AARはマスクや掃除用のバケツや雑巾など感染症対策に必要な物資を届けました。
また、避難所での炊き出しでは、2023年7月17日までに1,350食を提供しました。被災地では、電気、水道、ガスなどが復旧していない世帯も多く、厳しい暑さの中で、掃除や復旧作業で疲れている方々に大変喜ばれています。
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久留米市の障がい者施設「田主丸一麦寮」は、大雨により複数の建物の1階部分が浸水する被害を受けました。AAR緊急支援チームは2023年7月12日に施設を訪問して衛生用品や飲料水などをお渡ししました。
施設の職員の方は連日の猛暑の中、泥で汚れた床や設備の清掃に追われています。AARは清掃に使うための高圧洗浄機2台(貸出)と吸水絞りワイパー4個を2023年7月13日に届けました。職員の方からは「床の掃除に必要な清掃用具がまったく足りていなかったのでとても助かりました。ありがとうございます」と感謝の言葉が寄せられました。
また、認定NPO法人ピースプロジェクトとともに、避難所となっている久留米市竹野小学校で炊き出し支援を2023年7月13日から開始しました。この日の夕食では豚汁180人分を用意し、小学校に避難している方や在宅避難を続ける方に届けました。また、炊事場に浸水被害があった田主丸一麦寮にも利用者や職員100人分の食事を届けました。
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「施設の隣を流れる巨瀬(こせ)川があふれ、施設のほとんどが70センチほど浸水してしまいました」
今回、特に被害の大きかった福岡県久留米市の社会福祉法人八千代会が運営する「田主丸一麦寮」は、広大な敷地に複数の入所施設がある障がい者施設です。大雨により巨瀬川が氾濫し、土砂災害と浸水被害を受けました。被災当時、入所者や職員は建物の2階に避難し皆さん無事でしたが、全建物の1階部分が浸水し、甚大な被害を受けています。
うだるような暑さのなか、職員のみなさんが掃除にあたっており、理事長の郷原和彦さんは「1日も早く生活している皆さんの生活環境を取り戻さないといけない。少しでも支援いただけると助かります」と話されました。支援物資として、飲料水、アルコール消毒液、ウェットティッシュ、マスクなどの衛生用品をお渡ししました。
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AAR Japan[難民を助ける会]は1979年に日本で発足した国際NGOです。
災害支援、難民支援、障がい者支援、地雷対策などを、国内外あわせて16カ国で実施しています。
特に困難な状況にある方たちに迅速に支援を届けることをモットーとしています。世界各国での緊急支援の経験を生かし、いち早く現場に駆け付け活動しています。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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