【ウクライナ難民緊急支援】難民となった人々を支えるために
(AAR Japan)
寄付受付開始日:2022/03/01
寄付受付開始日:2022/03/01
更新日:2023/10/05
【ウクライナの方々へ日本から支援を】
ロシアによるウクライナ軍事侵攻が始まってから2023年2月で1年がたちました。国境を越えた人は1,700万人を突破し、ウクライナ国内では推定600万人が避難生活を送っています。
AAR Japan[難民を助ける会]は、ウクライナ国内、隣国モルドバ、日本で難民・避難民のニーズに合わせた支援を行っています。
1.ウクライナでの活動
■国内避難民支援~緊急物資を輸送
避難民が身を寄せるウクライナ西部の修道院へ、食料や医薬品、衛生用品など支援。一帯にはさらに数千人の避難民がおり、支援物資は近隣でも配布しています。また、子どもたちがオンライン授業で使用するパソコンなども支援。修道院には診療室や地下シェルターも整備しました。
■障がい者支援~最も深刻な影響を受ける障がい者
ウクライナの障がい当事者団体と協働して、国内にとどまる障がい者への支援を行っています。避難所の整備やケアワーカーの派遣、現金給付など、一人ひとりのニーズにあった支援を提供しています。また、越冬支援として停電に備え発電機・ソーラーパネルを支援しました。
■地雷・不発弾対策~地雷の除去を開始
軍事行動の一環としてロシア軍が道路沿いや農作地に地雷を埋設したことにより、多くの国民が危険にさらされています。AARは地雷除去を専門とする団体と協働して、地雷除去支援を開始しました。
2.モルドバでの活動
■緊急支援物資を配布~食料・衛生用品を届ける
避難所で、温かい食事や食材、衛生用品や日用品などを提供し、7万人以上の方々に支援を届けてきました。持病を抱えながら生活を送る方々のために、医薬品や血圧測定器などを届けています。
■心のケアを~不安を抱える子どもたち
戦禍から逃れてきた母親や子どもたちの心のケアを目的として、安心できる場所や遊び場を提供しています。難民とモルドバの子どもたちが交流できるコミュニティーセンターも支援しています。
3.日本での活動
■来日ウクライナ避難民支援
ウクライナから2,000人以上の方が日本に避難しています。言葉や就労、教育など多様化する避難民のニーズに対応するために、サポートを続けています。姉妹団体である社会福祉法人さぽうと21と協働で実施しています。
【これまでの難民支援】
1979年に設立したAARは、政治・思想・宗教に偏らずに活動することを基本理念として40年以上にわたり活動しています。これまでにインドシナ難民やチェチェン難民、近年ではロヒンギャ難民やアフガニスタン避難民への支援を実施。食料や物資の配布などの緊急支援を行ってきました。今回の支援においても、難民支援の経験のある緊急支援チームが活動にあたります。困難な状況下にある人々の中でも、特に弱い立場にある方々へ、長期的な視点をもって支援していくことを重視して活動しています。
<寄付受付期間延長のお知らせ>
ロシアによるウクライナ軍事侵攻がはじまってから1年以上がたちましたが、この人道危機が解決する見通しはたっていません。今後も難民・避難民への支援や、地雷の除去活動などを続けていく必要があるため、寄付受付期間を延長いたします。(2023年7月26日更新)
ウクライナ難民への緊急支援活動に、大切に活用させていただきます。支援現場で必要とされるものを届けていきます。
最新の情報は随時当会ホームページ、SNSなどをご覧ください。
認定NPO法人 難民を助ける会 公式サイト
“#ウクライナ緊急支援”
更新日:2023/10/05
AAR Japanが資金援助を続けるウクライナ中部ヴィンニツァ州に拠点を置く知的障がい者の親の会オープン・ハーツ。AAR職員が2023年9月下旬に訪ねると、知的障がいのある子どもたちがゲームを楽しんでいました。
ここで実施されているのは、「レスパイト・ケア」(障がい者と介護者が一時的に離れて過ごすことで「ひと休み」する支援)と呼ばれるプログラム。1グループあたり8人の障がい児が12日間滞在し、ソーシャルワーカーのケアを受けながら、木工細工や料理、ダンス、屋外活動などさまざまなアクティビティに取り組みます。
介護者(多くの場合は母親)はその間に介護を離れて休息を取ったり、普段はできない用事を済ませたりします。障がいのある10歳の娘を持つヴィクトリアさんは、「オープン・ハーツのレスパイト・ケアに娘を預けて、普段なかなか作れない自分の時間を持つことができました。娘も同年齢の仲間と一緒で楽しかったようです」と笑顔で話しました。
AARは同団体が運営する施設の2階部分に6つの居室と倉庫、会議スペースを整備するのを支援し、国内避難民や障がい者を最大74人まで受け入れることが可能になりました。居室にはレスパイト・ケアの参加者が滞在し、会議スペースは障がい児のアクティビティや保護者向けのセミナーなどに活用されています。
AARとオープン・ハーツの協働事業はヴィンニツァ州政府からも高い評価を得ています。ナターリャ・ザボロトナ第一副知事は「多くの人道支援団体がヴィンニツァ州を支援してくれていますが、障がい者支援はほとんどありません。私たちは日本からの支援に感謝しています」と話してくれました。
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首都キシナウに新たなコミュニティーセンターを開設し、誰もが安心して過ごせる場所を提供しました。
AARは軍事侵攻が始まった直後の2022年3月、モルドバ国内でウクライナ難民支援を開始しました。継続的な取り組みを通じて、経済的に決して豊かではないモルドバの地元住民の中にも支援を必要とする人々が多数存在することを認識し、現在は難民と地元住民の双方に対して支援を行っています。
このセンターは、利用者登録をすれば、ウクライナ人もモルドバ人も、いつでも誰でも訪れることができます。ほっと一息ついて利用者同士で交流したり、子どもたちは本の読み聞かせや図画工作、大人は読書やガーデニング、アウトドアなど興味のあるアクティビティに参加したりすることもできます。
さらに、ここではさまざまな問題を抱える利用者に対して、必要に応じた個別支援を提供します。職員が面談をして、その人が直面する健康あるいは心の問題、経済的な問題などを把握し、継続的にサポートしていくこともセンターの重要な役割です。支援を必要とする人を特定した場合は、協力団体の医師・心理療法士と連携して、より専門的なサービスを受けられるようにします。
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AARは現地協力団体と連携し、女性と子どもを中心とする難民の人々が医療・教育などの公的サービスを受けながら生活環境を整え、子どもの将来を描くことができる支援を実施しています。そのひとつとして、キシナウ市内に開設したコミュニティーセンターでは、ウクライナ難民とモルドバ住民双方の母子家庭や障がい者世帯など、特に困窮する人々が必要不可欠なサポートを受けられるように支援しています。
相談窓口には難民や住民から「収入が乏しく生活が苦しい」「持病の治療を受けたいが、どこに行けばいいか」などの相談が持ち込まれ、カウンセリングにあたる社会福祉士が一人ひとりの生活状況やニーズを把握して、食料・生活用品を提供したり、行政や支援団体による医療サービスにつないだりします。AARは現地協力団体を通じてコミュニティーセンターの運営を支えています。
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AARは知的障がい者の親の会2団体、車いす利用者の1団体を支援しています。キーウ州内にある知的障がい者の親の会ジェレラの活動施設を訪ねました。
ここでは「レスパイト・ケア」と呼ばれるプログラムがAARの資金援助で実施されています。レスパイト(Respite)とは「息抜き」「ひと休み」という意味です。障がい者の家族(その多くは母親)は、長期間あるいは一生を通して介護を続けなければなりません。レスパイト・ケアは介護者と障がい当事者が一時的に離れて過ごすことによって、介護者が自身の心と身体を労る時間を設ける手法です。また、障がい者自身も落ち着いた環境で仲間たちと過ごすことができます。
施設にいる参加者の中には、一見すると知的障がい者に見えない人もいます。精神保健福祉士のタマラさんによると、「例えばダウン症のアーニャは、ここでの活動をプログラムへの参加を通じてコミュニケーションの取り方が上手になりました」「自閉症のボーバは強いこだわりがありますが、彼が興奮した時の対処法が分かっているので、彼を落ち着かせて共同生活を続けることができます」。
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ロシアの軍事侵攻が続くウクライナでは、地雷・不発弾の存在が深刻な問題になっています。AARは英国の地雷除去専門NGOヘイロー・トラストを通じて、ウクライナの地雷除去をサポートしています。
首都キーウから北東に約30キロ、主要幹線道路沿いの村ザリーシャ。何の変哲もない小さな村で、地雷除去作業が行われていました。なぜ、ここに地雷原があるのか。それは侵攻初期、キーウ包囲を企図したロシア軍が陣地を設けていたためです。
ザリーシャ村の地雷原は幹線道路沿いの松林の中にあり、人々は地雷原と隣り合わせで暮らしています。松林の中にロシア軍の塹壕(ざんごう)の跡があって、反撃を受けて慌てて撤退したらしく、運動靴などさまざまなものが散乱していました。
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「明日、私の夫は35回目の誕生日を迎えるはずだったんです。もう彼はいませんけれど……」。ぽつりとつぶやいたのは、29歳のカテリーナさん。東部ハルキウ州から4人の子どもと義母を連れて避難してきました。カテリーナさんたちが出発した3日後、夫のニコライさんもバスで避難してくるはずでした。ところが、ニコライさんはロシア軍に撃たれ、帰らぬ人となりました。「長男と次男は父親が亡くなったことを理解していますが、下の2人はまだ分かっていません。どう説明したらよいものか……」。
そう話すカテリーナさんの横で無邪気にはしゃぐ末っ子のエマちゃんは、先月3歳の誕生日を迎えたばかりです。まだ幼く、お父さんを亡くしたことを理解できないのも無理はありません。平和で穏やかな日々が突如として奪われ、ニコライさんもさぞ無念だったに違いありません。
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「雪が降って寒い日もあったけど、みんなで学校に通ったり、部屋で遊んだりして楽しかったよ!」――。
静かな田舎町のはずれにあるヤズローヴィツ修道院には、軍事侵攻が始まって間もなく、攻撃にさらされた東部や南部地域から多数の国内避難民が逃れて来ました。その大多数はシングルマザーを含む若い母親と幼い子どもたち、それにお年寄りでした。一時は100人を超える人々が身を寄せたこともあります。
AARはこの1年間、ポーランドから越境して食料や衛生用品、子ども服などを輸送したほか、オンラインによる小学生の遠隔授業のためのパソコン、幼い子どもたちが遊ぶ屋外の遊具を提供しました。修道院側も建物の中に保育所を仮設したり、学習が途切れないよう個別授業を行ったり、子どもたちを支える取り組みを続けました。ポーランドからやって来るボランティアも大きな役割を果たしています。
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ロシアの軍事侵攻は、私たちと同じように普通に暮らしていた人々の生活を壊しました。そして、命からがら逃れて来たモルドバでも、それぞれの生活、人生、未来は大きく歪(ゆが)められたままです。
ウクライナ南部から逃れて来たドミトリーさん・アントニナさん夫婦は、娘のイヴァンナさん、ヴァレリアさんとバルティ市内の公営団地で生活しています。モルドバ出身のドミトリーさんは約20年間ウクライナで暮らし、夫婦で縫製業を営んでいました。「資金を準備してようやく開業したばかりでした。ところが、戦争が始まって店も家も失い、大切なミシンなどの設備はすべて盗まれてしまいました」。
「戦争が終わってもウクライナに帰ることはないでしょう。このままモルドバで事業を再開したいのですが、何もかも失った私たちには担保になる財産がなく、銀行からの借り入れもできません」とドミトリーさんは嘆きます。AARは現地協力団体を通じて暖房器具や寝具を提供したほか、視力に問題があるヴァレリナさんの治療をサポートしています。
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モルドバに避難しているマリア・シリストラさんは、ウクライナ南部の都市ミコライウから避難して来ました。娘のサブリナさん、ソフィアさんと一緒です。マリアさんは「亡くなった母がファレシュティ生まれで、義理の姉妹たちがここに住んでいるので、戦争が始まる前からよく訪れていました。この町のことはよく知っていましたし、戦争が始まるとすぐ姉妹たちが避難して来るように言ってくれました」。
マリアさんは現在、市内の玩具工場で働いていますが、給料が安くて生活は大変です。マリアさんは「モルドバの人たちがとても親切にしてくれるだけでなく、遠い日本からも支援が届いています。私たちを支えてくれる日本の人々に心からありがとうと伝えたいですね」。サブリナさんは「いつか日本の人たちに会って友だちになりたいな」と付け加えました。
モルドバで出会ったウクライナ難民の大多数は母親と子どもです。母親たちは戦火と暴力から子どもたちを守るために、モルドバの地で必死に生活しています。
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ウクライナ国内では、ふだんから生活に困難を抱える障がい者と家族がとりわけ厳しい状況に置かれています。
AARは同国の知的障がい者の親の会2団体、車いす利用者の1団体に対し、越冬対策の発電機やソーラーパネルの提供、現金給付などを通じた支援に取り組んでいます。厳冬期の2023年1月、キーウ州内にある知的障がい者の親の会ジェレラの活動施設をAARスタッフが訪ねました。
この施設で実施されているのは、「レスパイト・ケア」と呼ばれる10日間のプログラムです。レスパイトとは「息抜き」「ひと休み」という意味で、家族(実際にはほぼ母親)が日々の介護や世話の心労から一時的に解放され、その間、障がい当事者は自然豊かな環境で合宿生活をします。
2022年12月に始まったプログラムは毎回8人程度、計7回実施され、セラピーの一環として楽器の演奏、絵画や工作、演劇、ダンスのほか、野外の散歩や地域住民との交流を楽しんでいます。皆で一緒に食事を作ったり、自分の身の回りの片付けをしたりするのも大事な取り組みです。
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ウクライナでは、発電所などインフラ施設への攻撃を受けて各地で停電が相次ぎ、厳しい冬場を迎えて暖房設備が使えない事態が発生しています。AAR Japanは、これまで支援してきた現地の障がい者団体・施設に発電機11台、ソーラーパネル1基を提供しました。
発電機11台は、障がいのある国内避難民などが身を寄せる州内の高齢者施設、障がい者福祉施設で利用されます。現地では頻繁な停電のためにメールのやりとりも難しい状況ですが、リーダー代表、ヴァレンティーナ・ドブリディナさんは「届けられた発電機を見て涙が出ました。各施設の担当者に『発電機が届くよ』と知らせたら、彼らも同じように泣きました。日本の皆さんの温かい支援に心から感謝しています」とのメッセージを送ってくれました。
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難民の中には高齢者をはじめ、高血圧や糖尿病などの慢性疾患を抱えたまま、長引く避難生活を強いられている人々がいます。AARはモルドバの首都キシナウの大学寮に滞在する難民に対して、市販の医薬品や血圧測定器、血糖値測定器のほか、健康維持に欠かせない食材などを提供しています。
AARは当初から温かい食事や食材を提供してきましたが、糖尿病患者は特に食事に気を付ける必要があるため、新鮮な野菜やフルーツ、たんぱく源などバランスにも気を配っています。また、難民の方々の要望に応えて、健康管理のための測定器や医薬品を届けました。他にも婦人科系の疾患を抱える女性など、避難先で十分な医療サービスにアクセスできずにいる人々から相談を受けて、できる限り対応しています。
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AAR Japan[難民を助ける会]は1979年に日本で発足した国際NGOです。
現在、シリア難民をはじめ、ロヒンギャ難民やコンゴ難民などの難民支援や、障がい者支援、地雷対策などを、世界16カ国で実施しています。
特に困難な状況にある方たちに迅速に支援を届けることをモットーとしています。世界各国での緊急支援の経験を生かし、いち早く現場に駆け付け活動しています。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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