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シリア難民の子どもたちの未来を守るために

寄付受付開始日:2015/09/09

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[シリア難民の子どもたちの未来を守るために]の画像
トルコに避難するシリア難民370万のうち難民キャンプに滞在するのはごくわずかで、大多数は街中で生活しています

認定NPO法人 難民を助ける会

プロジェクト概要

更新日:2022/08/05

生きる力を取り戻すための支援にご協力ください

2011年3月にシリア紛争が勃発してから10年以上がたちますが、情勢が安定する見通しは立たっていません。シリアでは、今でも毎月のように空爆や砲撃、即席爆弾による犠牲者がでています。1,300 万人を超える難民・国内避難民は依然として困難な状況に置かれており、シリアの人口(2,200万人)の実に国民の半分以上が避難を強いられています。

AAR Japan[難民を助ける会] は、約370 万人のシリア難民が居住するトルコで、子どもの教育や障がい者支援、食料配布などを実施してきたほか、シリア国内に残る避難民の支援を続けています。

コミュニティーセンターでは長引く避難生活での孤立を防ぐとともに、シリア難民とトルコの人々が交流できるように、さまざまなイベントを開催してきました
難民へ食料を届けるスタッフ
難民世帯を一軒ずつ訪ねて回るAAR現地スタッフ
AARの理学療法士によるリハビリを受け、少しずつ歩けるようになったアフメドくん(仮名・5歳)

また、新型コロナウイルスの感染拡大は、もともと不安定な立場にある難民の生活をさらに不安定な状況にしました。失業や経済的困窮による栄養の不足、衛生用品が買えないなど、多くの方が影響を受けました。

AARは、適切な情報の提供や電子マネーの配布、オンラインでの親子サポートプログラムの実施、衛生用品の配布なども行いました。このように新たなニーズに応じた支援も行い、一人ひとりの生活をサポートしています。

難民の家族と電話で話すAARスタッフ。生活への不安やストレスを抱えている家庭に対し、オンラインでの心理社会的支援である「親子サポートプログラム」を実施しています。(2020年8月)

紛争により故郷を追われ、帰還のめどがまったく立たない中、子どもたちが将来に希望をもって安心して暮らせるよう、皆さまのご協力をお願いいたします。

寄付金の使いみち

例えば1万円で、1カ月分の生活手当を提供しながら親の就労促進などにより持続的な解決策を探し、シリア難民の子ども1人が学校に通えるようになります。

最新の活動情報は随時AAR公式ウェブサイトで更新してまいります。ぜひご覧ください。

シリア難民の方々のため、皆さまのご協力を心よりお願い申し上げます。

"#世界難民の日"

活動情報

更新日:2022/08/05

1万人に週6日パンを配布(2022年8月5日更新)

AARはシリアで2014年から小麦粉、食用油など食料配布を実施し、2022年からは避難民キャンプの約2000世帯(約1万人)にパンを届けています。多くの世帯が女性と子どもだけで暮らし、働き手もおらず、AARが調査した世帯の半数が満足に食べていない状況でした。

受け取ったパンを子どもと食べるオム・ラビさん

パンを受け取ったオム・ラビさんは、こう話してくれました。
「6歳から11歳の子ども5人を育てています。夫は6年前、空襲で亡くなりました。不自由のない暮らしだったのに、それからはとても苦労し、今は避難民キャンプで暮らしています。

これまでは食料が買えず苦しい日々でした。私しか稼ぎ手がいないのに、信じられないほどの値上がりで、パンさえ手に入れるのが難しくなりました。店も遠くて大変でした。

パンの配布のおかげで、1日に大きなパンを2つ、週に6日受け取っています。子どもたちにちゃんと食べさせ、必要な物を買うお金をとっておくこともできて、本当に助かります。AARの支援は私たちだけでなく、避難民キャンプにいるすべての家族を助けてくれています。」

ウクライナ危機の影響で小麦の価格が上がり、シリアでも食料危機のリスクが高まっています。AARは生活用水の支援、地元農家への小麦栽培支援、新型コロナ感染予防のための衛生用品の配布などを通じて、シリアの人々を支えています。

レポートはこちら

1人ひとりに寄り添い、サポートしています(2022年5月30日更新)

2021年の4月~7月、週に1度、11回に分けて、日々の食生活にさえ困窮する156人(26世帯)のシリア難民に食料を届けました。トルコでは、新型コロナウイルスの感染拡大により、飲食店(サービス業)に厳格な規制が敷かれ、そうした場所で働いていた多くの難民が収入源を失いました。そのため、十分な食料を得ることができずに、「市場に廃棄された野菜や果物を拾い集めてなんとかやりくりしている」、とシリア難民の窮状が聞かれたほどです。

市場に廃棄された野菜・果物をやむなく拾って食べている難民もおり、著しい健康被害がでている可能性があります

低収入と栄養や健康に関する知識の不足は、栄養の不足や偏りを生み、健康上のリスクを難民にもたらしています。
そのため、AARは管理栄養士が作成した栄養バランスの取れた食材リストを食料とともに配布。リスト上の食材を使ったレシピも手渡しました。

スタッフがシリア難民家族を一軒一軒訪問し、食料を配布

配布前と後に行った調査では、食生活と子どもの栄養状況に改善がみられました。2022年は、約300人(50世帯)を対象に、10回(約3カ月分)の食料配布を予定しています。

子どもが栄養について遊びながら学べる教材も配布。

「手に入りにくいものだから助かるよ」(2021年11月10日更新)

「こういうものは手に入りにくいから本当に助かるよ。ありがとう」。今年8月、シリアの国内避難民キャンプで感染症対策となる衛生用品セット(マスク、石けん、洗剤、ウェットティッシュなど)を配布しました。

石けん、洗剤、ウエットティシュなどの衛生用品セット

配布した衛生用品は1世帯当たり30日分に限られますが、支援を実施した地域では昨年来、コロナ禍による行動制限や物資の移動規制などの影響もあって、70万人以上が衛生用品を入手できずにいました。シリア国内では安全上の理由で日本人職員が活動できないため、現地協力団体と連携して物資の調達・配布を進めています。

受け取った衛生用品をテントに運ぶ避難民女性

シリアには、空爆などで負傷した人が多く、12歳以上の避難民の4割が何らかの障がいで苦しんでいます。コロナ感染拡大以降、彼らは公共交通機関の停止で通院ができなくなったり、NGOなどによる支援活動が中断されたりと、より一層厳しい生活を余儀なくされています。

こうした状況が長引くと、健康状態がさらに悪化し、生活の質を低下させる深刻なリスクを招きます。そのため、AARは医療サービスにサクセスできない障がい当事者へ、理学療法士やカウンセラーの戸別訪問によるリハビリテーションや心理カウンセリングを行い、障がい当事者とその家族の生活改善を図っています。

シリア国内では泥沼の紛争に加え、コロナ禍が最も弱い立場にある避難民や障がい者をますます追い詰めています。さまざまな制約がある中、AARはこうした人々を最優先して人道支援活動に取り組んでいます。引き続き、皆さまのご理解・ご支援をよろしくお願い申し上げます。

少年が失ったのは、右目だけではありません(2021年6月4日)

11歳のムハンマドくん(仮名)は、2017年にシリアで跳弾を受けて右目を失明、左目を負傷しました。シリアで右目の摘出手術を受け、家族でトルコに避難してきました。学校に通い始めましたが、目について何か言われるのが嫌で行かなくなり、外に出ることもほとんどなくなってしまいました。何の手立てもなく途方に暮れてた両親に、近所の人が、AARが運営するコミュニティーセンターの利用を勧めました。

シリア紛争により右目を失ったムハマドくん

ムハンマドくんの利用登録を受け、AARは個別支援を開始。当初、ムハンマドくんは常に悲しそうでした。まず、心理的支援が必要と判断し、10度にわたり専門スタッフによるカウンセリングを実施。そして、右目用の義眼と左目用の医療用眼鏡を提供し、通院を続けるための送迎と通訳も手配しました。

義眼を付けたことで、ムハンマドくんは学校に戻ることができ、友達も3人できました。授業はすべてトルコ語ですが、困ったときにはトルコ人の友だちが助けてくれるそうです。一緒に登校する母親に、「早く行こう!」と言って急かすようになったと、ムハンマドくんのお父さんが笑いながら教えてくれました。ムハンマドくんは、「最近は授業が楽しくて、少しずつトルコ語が分かるようになってきた」と話してくれました。将来は、学校の先生かお医者さんになりたいそうです。また、日本に行ってみたいと楽しそうに話してくれました。

AARスタッフに塗り絵を見せてくれるムハンマドくん

いまだにトルコに約361万9千人も暮らすシリア難民は、皆、ムハンマドくんのようにとても大事な何かを失っています。

危機勃発から9年がたっても、その傷が癒えずに苦しんでいたり、一見すると生活を取り戻せたような方たちであっても、多くの方が、母国にいればぶつからずに済んだ壁に日々直面しています。どう乗り越えられるのか、異国ではそれすらわかりません。AARは、難民の方のお宅を一軒一軒回って生活に必要な情報を伝えたり、ムハンマドくんのような方には個別の支援を提供してきました。

こうした支援に加え、難民の人たち同士をつなぐ活動にも力を入れています。私たち外部の支援者は、いずれトルコを去っていきます。その日に向けて、助け合える人間関係をつくり、異国にいながら自分たちの課題を自分たちで解決する方法を身に着けていきます。難民が集まる会合の場で、ある女性がこう声を上げました。「私たちはモノよりもこういう支援こそ必要としていたのよ!」

現在は、トルコ国内で新型コロナウイルスの影響が広がる中、言葉の壁による情報不足から大きな不安やストレスを抱え、また経済的にもひっ迫した生活をおくっているなど、難民の方たちはより一層困難な状況におかれています。電話やオンラインを含め多様な支援のあり方を模索しながら、日々変化するニーズに応じた個別の支援と、将来を見据えたコミュニティーづくりに引き続き力を入れ、人々の生活を支えていきます。

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プロジェクトオーナー

認定NPO法人 難民を助ける会

AAR Japan[難民を助ける会]は1979年に日本で発足した国際NGOです。
現在、シリア難民支援をはじめ、ロヒンギャ難民支援や南スーダン難民支援などの難民支援や、障がい者支援、地雷対策などを、世界16カ国で実施しています。

「困ったときはお互いさま」の精神で、特に困難な状況にある方たちに迅速に支援を届けることをモットーとしています。世界各国での緊急支援の経験を生かし、いち早く現場に駆け付け活動しています。

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