寄付受付開始日:2011/06/15
更新日:2024/03/08
東北地方を中心に未曽有の被害をもたらした東日本大震災(2011年)から13年。被災地ではインフラが整備され、避難していた住民の帰還が進む一方、なお多くの課題が残されています。AAR Japan[難民を助ける会]は発生直後の緊急支援に始まり、現在も支援活動を続けています。
被災地では高齢化・過疎化が深刻な地域が少なくありません。住民が戻って来ない集落で生活再建を目指す人、故郷に戻れず避難先で新たな生活を始めた人…… さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響で交流の機会が減る中、AARは住民同士がつながり、支え合える関係を築くお手伝いとして、さまざまな交流イベントを開催しています。
このうち主に高齢者の方々を対象とした「地域みんなで元気になろう」プロジェクトは、2011年から現在まで1,000回以上実施しました。
福島県で2023年まで開催してきた「ワクワク子ども塾」は原発事故による放射線の影響で、外遊びの機会が減った主に福島県東部の子どもたちにのびのび過ごしてもらおうと、震災翌年の2012年に始まりました。その後、県内の地域交流や震災の風化を防ぐことを目的として、これまでに計35回、のべ1,052人の親子が参加しました。
※本プロジェクトは、2024年3月にプロジェクトタイトル後半の文言を変更しています。なお、以前から継続寄付を選択いただいている寄付者の皆さまには、2024年4月より後半の文言が変更されたプロジェクトタイトルにて寄付の決済がなされます。ご了承ください。
AARが福島県を中心に実施する復興支援活動に活用いたします。
被災された方々の孤立防止や交流を促進する活動を行います。地域交流の場を提供し、孤立防止、コミュニティーの維持・再構築、防災力強化などに取り組みます。
最新の活動情報はAAR公式ウェブサイトよりご覧いただけます。
どうか皆さまのご協力をお願いいたします。
更新日:2024/03/08
AARは発生直後の緊急支援から現在まで、その時々に合わせた支援を続けています。
AARが2023年12月9日~10日に福島県西会津町で開催した体験型イベント「ワクワク子ども塾」には、相馬市、浪江町、西会津町から31人の子どもと保護者が参加しました。防災学習では、大雨のときにごみ袋でポンチョや防水ズボンを作る方法を学んだり、停電時を想定したペットボトルを使った照明作りにチャレンジしました。
また、AARは広域避難者当事者団体も支援しています。その一つ埼玉県川越市を拠点に活動している特定非営利活動法人埼玉広域避難者支援センター(通称:ぽろろん)は、毎月1回の当事者間の交流会の開催や、フードバンク・製麺会社から支援を受けた食料を避難者に配布する活動を行っています。AARはこういった取り組みを支えるために費用面からサポートしたり、ぽろろんが広域避難者向けに行う講演会や説明会にスタッフとして参加したりしています。
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【被災地・福島県で、子どもたちのための体験型イベントを開催】
地域交流や震災被害の風化を防ぐことを目的に1泊2日で実施している「ワクワク子ども塾」。この夏に開催した際は、初日は西会津町と浪江町に住む子ども8人と保護者6人が参加して、浪江町の伝統工芸品「大堀相馬焼」手づくり体験、東日本大震災遺構「浪江町立請戸小学校」の見学を行い、夜はバーベキューや花火を楽しみました。
請戸小学校では、校舎の2階に張られた「津波浸水深ここまで」の表示に「こんなに高くまで海水が来んだ」と全員が息をのみました。1階のどの教室も、壁も天井も無残にはぎとられ、水道の栓は津波の力でアメのように折り曲がっていました。子どもたちは時折、保護者に寄り添うようにしながら、真剣なまなざしで見学していました。
2日目は相馬市の5家族14人も合流し、松川浦環境公園の「そうま・にしあいず交流花壇」で記念植樹をした後、市内にある伝承鎮魂祈念館を見学しました。同市では津波などで485人が命を落とし、名前を刻んだ慰霊碑も建てられています。
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ワクワク子ども塾は原発事故による放射線の影響で、外遊びの機会が減った主に福島県東部の子どもたちにのびのび過ごしてもらおうと、震災翌年の2012年に始まりました。現在は、地域交流や震災の風化を防ぐことを目的とし、毎年たくさんの親子が参加しています。
到着後、自己紹介をしてすぐにシャボン玉遊び。自分の体ほどもある大きなシャボン玉を一生懸命おいかけていました。
相馬市や浪江町では雪はあまり降らないため、雪遊びでは子どもたちが大はしゃぎ! 1日目に雪遊びを目いっぱいたのしみ、2日目の朝も起きるなり「雪遊びがしたい!」と元気いっぱい。すぐに雪合戦をはじめていました。
炊き出し体験では、カレーとポテトサラダを作りました。ガスボンベを使って調理したり、お皿にラップを敷いて料理を盛り、洗い物を少なくすることを学んだり。防災の知識を学びながら力を合わせて調理したご飯を味わいました。
防災学習プログラムでは、ダンボールを使ったベッドとトイレ作り。約60人が4チームに分かれて、大人が寝たり座っても崩れないように、アイデアを出しながら作りました。完成すると各チームから歓声があがりました!
子ども同士も仲良く話したり遊ぶ姿が見られ、防災についても学びながら、親子の笑顔あふれる2日間となりました。
いつもAARの活動を応援くださり、心より御礼申し上げます。支援事業部マネージャーの野際紗綾子です。
10年前、東日本大震災発生直後に被災地へ駆けつけ、2年間にわたり東北事務所長を務めました。当時、至るところに張られた「立入禁止」の規制線が暗闇の中で黄色く光り、鼻をつくような異臭が立ち込めていたあの情景を、今でも鮮明に思い出すことができます。
それから今日に至るまで、私たちは、障がいのある方や高齢者、子どもなど、特に支援が必要とされる人々に寄り添った活動を続けてきました。10年はひとつの区切りではありますが、地域の方々からは「まだ復興なんてしていない」という声も聞かれます。
AARにできることは限られていますが、まだまだやるべきことがあると感じています。「誰も取り残さない」ために、どうか私たちの活動を応援ください。
AARのこれまでと、現在の活動をお伝えします。
◆必要な支援を迅速に
震災3日後、仙台市内の避難所に食糧を届けたのを皮切りに、岩手、宮城、福島の各地に支援物資を配布。特に支援の届きにくい障がい者施設、高齢者施設、在宅避難者宅、自治体に登録されていない避難所などにお届けしました。
◆障がいのある方々の支援に注力
地震で建物の損壊被害を受けた障がい福祉施設の修繕支援、施設に必要な什器備品を提供。2012年からは障がい福祉事業所の商品開発や販路開拓の支援も開始。地元の特産品を取り入れた、AARと共同開発した商品がデパートで販売されるほどの人気商品になった事例もあります。
◆地域のつながりを取り戻す
2011年に宮城県と岩手県沿岸部の仮設住宅で、被災者の交流を促進する「地域みんなで元気になろう」プロジェクトを開始。福島県にも活動の場を広げ、被災者の孤立やストレス、体調不良を防ぐために、マッサージやリハビリ指導、傾聴活動、手工芸教室、菜園活動などの活動を実施しています。
新型コロナウイルスの影響を受けた今も、工夫をこらして開催しています。
◆子どもの成長を支える
障がい児施設や保育園などを対象に遊具の提供や図書室の拡充などの支援を実施。原発事故による放射線の影響により屋外でのびのび遊べなくなった福島県東部の子どもたちのための体験型イベント「西会津わくわく子ども塾」を開催。
AARは今後も地域の方々に寄り添う支援を続けてまいります。皆さまの温かいご支援をよろしくお願い申し上げます。
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AAR Japan[難民を助ける会]は1979年に日本で発足した国際NGOです。
「困ったときはお互いさま」を理念に、紛争や災害などによって困難に直面した人々へ、速やかに支援を届けるとともに、誰もが命や生活を脅かされることのない社会の実現を目指し、新しい人生を歩み始めるまでを支えます。
「災害支援」「緊急支援」「難民支援」「障がい者支援」「地雷・不発弾対策」「感染症対策」「国際理解教育」の活動に取り組み、世界16カ国で活動しています。
このプロジェクトでは領収書の発行をおこなっておりません。
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