寄付受付開始日:2018/12/05
更新日:2018/12/05
洪水やサイクロンの災害が頻発し、地理的にも社会的にも取り残された地域において、住民が主体となって集落全体で災害管理計画を作り、行政の対策にも反映されることをめざして、継続的な活動を行っています。
2017年5月サイクロン「モラ」がバングラデシュを襲いました。勢力を示すシグナルは事業地のバゲルハット県で10段階中8、チッタゴンでは10という非常に勢力の強いサイクロンです。
わたしたちの事業地でも行政、コミュニティー、NGOの防災関係者が互いに連携をとりながらいち早く初動活動を開始し、人的・物的被害を出さずに済みました。
現在ショロンコラ郡下の2つの町村でサイクロン防災プロジェクトを進めていますが、2016年にプロジェクトで設けた会議を機に再結成された防災ボランティア組織が目を見張る働きを見せてくれました。
モラが最接近した5月29日には24時間の監視体制を構築し、郡と町村の災害管理委員会との密な情報交換を行ったことで、タイムリーな早期警戒警報の発令と地域住民の避難誘導、サイクロンシェルター受入準備など、行政とコミュニティーが一体となって、水や非常食を携えた数千人の地域住民の自主避難をスムーズに行うことができました。
一方、ネパールでは防災事業の一環として、水害の多いチトワン郡マディ市を流れるバンダルムレ川で、インフラを増強する工事を行いました。
中流から下流にかけて約6kmにわたって土提が造成され、鉄線で編んだ箱状の籠に砕石を詰め込んだ蛇籠(じゃかご)も河川の護岸や斜面の補強のために設置しています。
バンダルムレ川流域に住む住民は、洪水に長年苦しめられてきました。4人家族であるマカジュ・ガネーシャさん(49歳)もその一人です。
2017年も例外ではなく8月に降り続いた大雨によって大洪水が発生しました。この時の洪水では、ネパール全土で140人以上が亡くなりました。マカジュさん自身も、この大洪水が自分たちの町の中に流れ込んでくるのを目撃したと言います。彼は非常持ち出し袋を持って、すぐに家族と共に安全な建物に避難すると同時に、近隣住民にも避難を呼びかけました。
また、早期警報システム(ハンドサイレン)によって、住民たちは洪水発生がすぐにわかり素早く安全な場所に避難することができました。
彼らの地域は1時間で0.5メートルも浸水し、家財道具などが水につかり、薪は流され、田植えをし終えていた田んぼも飲み込まれるという大きな被害を被ったものの、防災知識と早期警報システムのおかげで住民の生命は皆無事でした。
「現在行われている洪水の危険を減らす事業は、災害管理委員会のメンバーに防災トレーニングの機会を与えてくれ、洪水の発生とその危険性を住民に早期に周知するために役に立つハンドサイレンを支援してくれました。今は、効果的な早期警報システムがあります」とマカジュさんは話してくれました。
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