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【ネパールの少女たちの未来を築く】教育と衛生の支援活動

寄付受付開始日:2025/05/16

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[【ネパールの少女たちの未来を築く】教育と衛生の支援活動]の画像
学校に通う少女(ネパール 2023年6月10日)

公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパン

プロジェクト概要

更新日:2025/05/14

- 地震に脆弱(ぜいじゃく)な地域の少女たちに、学びと衛生の力を - ご支援をお願いします。

地震に弱いネパールのなかでも、カルナリ州ジャージャルコート群は災害脆弱(ぜいじゃく)性が高く、2023年に発生した同郡を震源とする地震では、子ども81人を含む154人の命が奪われました。

この地震により、898棟の校舎が損壊し(全壊294棟、一部損壊604棟)、およそ13万4,000人もの学齢期の子どもたちの教育に影響を及ぼしました。未だ復興途上にあることから、多くの子どもたちは、屋外で授業を受けるなど、学習を継続するうえで困難に直面しています。

その影響は、社会文化的な要因とも絡み合い、特に女子に広範囲に及んでいます。適切な保健衛生施設などのインフラ不足、ジェンダーの不平等、月経に対するタブーや偏見、カースト差別、早期婚などの社会的構造に深く根ざしたこれらの問題が女子の就学率の低さにつながっています。

<具体的な活動内容>
継続的な学びを確保するための建設活動

耐震性の高い2部屋の学習施設を建設するとともに、ジェンダーに配慮した水と衛生設備を改修することにより、 特に女子が継続的に教育を受けられる環境を整えます。

建設に携わる女性作業員(ネパール 北西部 カルナリ州 ジャージャルコート群ナルガード 2025年3月21日)

保健衛生や社会文化的な課題にかかる、生徒会メンバーの意識向上のための啓発活動

5年生以上の思春期にあたる生徒で構成される生徒会メンバーに対し、水と衛生と、月経期における衛生管理のオリエンテーションを行います。さらに、正しい手洗いの6つの手順のデモンストレーションや月経にまつわる 社会的慣習や古い言い伝えを変えるための課外活動や女子に対する暴力と差別をなくすための、ジェンダーに基づく暴力(GBV)に関する研修も行います。

思春期の女子生徒(5~10年生)に対しては、リプロダクティブ・ヘルスと月経衛生管理に関するオリエンテーションも行います。

生理中の女性や女子を隔離するヒンドゥー教の慣習「チャウパディ」

生理小屋(ネパール西部 2013年5月10日)

ヒンドゥー教を信じる一部の地域では、生理は不浄なものとされ、生理中の女性や女子にはさまざまな制限があります。その一つが家の母屋からの隔離です。

牛小屋などへの隔離は違法であるものの、本事業を行っている地域では、現地メディア*によると、いまだに91パーセントの女性や女子が生理中に何らかの制限を受けています。感染症、蛇にかまれる、一酸化炭素中毒、凍死などによって、いわゆる「生理小屋」で命を失う女性の数は少なくないのが現状です。

*2023年1月7日付け英字ニュース「ザ・ライジング・ネパール」

CAREを知る「ジェンダー平等」

寄付金の使いみち

皆さまからいただいたご寄付は、「ネパール被災地における女子教育および保健衛生改善事業」の活動費として使用させていただきます。

・耐震性の高い2部屋の学習施設を建設するとともに、ジェンダーに配慮した水と衛生設備を改修することにより、 特に女子が継続的に教育を受けられる環境を整えます。
・保健衛生や社会文化的な課題にかかる、生徒会メンバーの意識向上のための啓発活動を行います。

活動報告

更新日:2025/12/24

「被災地における女子教育および保健衛生改善事業」終了:継続的な学びを確保し、手洗いなど保健衛生や月経や早期婚など社会文化的な習慣を変容するために取り組みました

学校手洗い実演に参加する子どもたち(ネパール 2025年5月)

今般、ネパールにおいて、地震に弱い地域の女子の継続的な学びの場を確保し、保健衛生や社会文化的な習慣を変容するための事業が終了しました。

この事業は、2025年2月から同年10月まで、地震に弱いネパールのなかでも、災害脆弱性(ぜいじゃくせい)が高いカルナリ州ジャージャルコート郡のインドラダヌシュ小学校を対象にしたものです。2023年11月の地震で被災した同校は、当財団の支援が入るまで、どの団体からも地震からの再建に向けた支援を受けることができず、学校設備の状態が悪いため、生徒たちは野外で授業を受けていました。

さらに、未就学クラスと1年生の子どもたちは一緒に授業を受け、同様に、2年生と3年生のクラスも一緒に教えられていました。生徒たちはグラウンドで授業を受け、冬が近づくにつれ、寒さのなかで勉強を続けるのは難しくなり、このことは子どもたちの健康問題にもつながっていました。

当財団の支援をうけ、CAREネパールはパートナー団体であるHRDC(Hilly Region Development Campaign)と連携し、「被災地における女子教育および保健衛生改善事業」を実施しました。

本事業では、インドラダヌシュ小学校に、2つの教室を備えた耐震性の高い学習施設を建設しました。さらに、生徒会メンバーを対象に、健康や衛生習慣、安全対策に対する知識を深めるためのさまざまな地域密着型の啓発活動を実施し、子どもたちがより安全で継続的に学習できる機会を支援しました。

成果1:継続的な学びの場の確保
耐震性の高い校舎の建設、ジェンダーに配慮した水と衛生設備の改修とトイレの新設により、地震で被災した子どもたちが継続的に学習する機会が確保されました。

耐震性の高い校舎の建設:
安全な学習環境を整備するため、本事業では、自治体・学校・HRDCの三者間での基本合意書を作成し、耐震性の高い校舎の建設を実現しました。工事は学校運営委員会が主導する学校建設委員会と、CAREの訓練を受けた12名の技術者によって実施されました。

その結果、80名の生徒(男子45名、女子35名)が4名の教師の指導のもと安全な学習環境で学んでいます。災害に強い学校づくりは、子どもたちの学ぶ権利の保障につながったのみならず、安全が確保された教室が整備されたことで、生徒と教師の意欲が高まり、出席率と学習進度の向上も期待されています。

ジェンダーに配慮した水と衛生設備の改修とトイレの新設:
衛生設備においては、古い施設の単なる修繕にとどまらず、恒久的なスラブ(床面)の設置と水洗設備を備えた、新たな2室トイレを新設。これにより生徒や教師が適切なトイレ設備を利用できるようになりました。

小学校のトイレ設営(ネパール 2025年10月中間報告書より)

成果2:被災した子どもたちの健康・衛生習慣に関する意識の向上
適切な手洗いなどの保健衛生、とりわけ月経衛生管理にかかる知識を得て、健康維持と継続的な授業参加、ひいては地域全体の健康向上にも貢献できる力を身につけました。

本事業では、月経衛生管理を含む安全な衛生習慣を広めるため、さまざまな啓発活動を実施しました。月経期における衛生管理と生殖の健康に関するセッションを実施し、77名の思春期にあたる女子生徒と4名の教員(女性3名、男性1名)が参加しました。これらのセッションは、自信の構築、偏見やタブー意識の軽減、学校への積極的な参加促進に寄与し、女子のエンパワメントとインクルージョンの重要性を強化しました。

学校・地域社会における思春期女子を対象とした生殖健康および月経衛生管理に関する啓発活動(ネパール 2025年5月)

また、55名の生徒と4名の教員を対象に、細菌を除去し感染を予防するための効果的な手洗いの6つの手順をテーマとした衛生意識向上セッションも開催しました。公共の場でのデモンストレーションと指導を通じ、参加者は下痢、新型コロナウイルス、そのほかの感染症リスクを低減させるスキルを習得しました。

さらに、これらの取り組みを補完するため、生徒たちは早期婚や安全な衛生習慣をテーマにした街頭劇を、学校通学区域内の3カ所で上演し、計169名の地域住民(女性121名、男性48名)に届けました。これらの複合的な取り組みにより、学校および周辺地域における健康・衛生・ジェンダー問題に関する知識や意識、実践の向上や改善が促進されました。

~日本の皆さまのご支援に感謝しています~

受益者たちの声(ネパール 2025年8月)
学校の引き渡し式(ネパール 2025年10月)

報告書の詳細は以下からご覧いただけます。
事業完了報告書(PDF)

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プロジェクトオーナー

公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパン

公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパンは、世界100カ国で人道支援活動を行う国際NGOケア・インターナショナルの一員です。災害時の緊急・復興支援や「女性と女子」の自立支援を通して、貧困のない社会を目指しています。

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