寄付受付開始日:2025/04/23
更新日:2025/04/22
2025年3月28日、ミャンマー中部のマンダレー近郊でマグニチュード7.7の強力な地震が発生。ミャンマー国内に留まらず、タイのバンコクでも建設中のビルが倒壊し多数の死傷者が出るなど、広範囲にわたり、甚大な被害を及ぼしました。
UNOCHAによると、2025年4月1日現在で1,700人以上が死亡、3,400人以上が負傷、200人以上が行方不明となっています。すでに地震発生から72時間以上が経過し、今後さらに犠牲者の数は増えると予想されます。
CAREは、発災後直ちに被害状況の把握に努め、すでに現地パートナーとともに、いくつかの避難所で緊急医療キットを配布するなど、ミャンマーでの緊急支援活動を開始しています。
【CAREによる緊急対応】
・初動緊急対応として、地震の影響を受けた50万人に支援を行う予定です。
・CAREミャンマーは、直接またはパートナーを通じて、現金支援、必要不可欠な保健・医療サービス、安全な水、緊急食料品、尊厳と衛生キットの提供を計画しています。
【アリフ・ヌール現地事務所長からのメッセージ】
金曜日の地震の壊滅的な影響は、時間とともに明らかになりつつあります。これは、すでに人道的状況が深刻なミャンマーにとって、さらに危機が重なったような状況です。救助隊は、がれきの下に閉じ込められた人々の救出作業を今も続けており、病院はパンク状態です。この大惨事による身体的、精神的ダメージは、今後何十年も続くでしょう。
この大惨事は、すでに脆弱(ぜいじゃく)なコミュニティーを屈服させました。地震でトラウマを負った人々は、きれいな水も食べ物もなく、暑さから逃れる場所もなく、路上で眠っています。彼ら、彼女らはどこに頼ればよいのか、どこに安全があるのかをまったく知りません。
私たちの緊急救援チームは、行く先々で完全な破壊を目撃しています。それに加えて、4月初旬にサイクロンの発生が予報されており、この危機が悪化する可能性も懸念しています。
【緊急募金へのご協力のお願い】
地震の影響の全容は依然として不明であり、地震発生前から紛争やサイクロン、大洪水などにより憂慮すべき人道危機に直面していた人々を、さらに苦しめています。そして、今も、夏のピークの猛暑に耐えながら、多くの被災者が電気も水道もない屋外で野宿している状況です。彼らに支援を待つ余裕はありません。
現地では、コレラなど感染症の流行も懸念されています。今後、危機をさらに悪化させる恐れのあるモンスーンシーズンが来る前に、十分な緊急支援を提供する必要に迫られています。どうか、皆さまのあたたかいご支援をお願いします。
「ミャンマー地震被災者緊急支援事業」の活動費として使用させていただきます。
現金支援、必要不可欠な保健・医療サービス、安全な水、緊急食料品、尊厳と衛生キットの提供など。
更新日:2025/04/30
CAREの最新のニーズアセスメントによると、女性と女子が地震後最も影響を受け、最も危険にさらされていることが判明
マグニチュード7.7の壊滅的な地震がミャンマーを襲ってから1カ月が経過。人道的ニーズは依然として満たされておらず、女性と女子が最も危険にさらされています。3,700人近くが死亡、4,800人が負傷し、数百人が行方不明となっています。
CAREと現地のパートナーが、最も被害の大きかったマンダレー、南シャン、サガインの3つの地域で実施したニーズ調査によると、調査対象となったコミュニティーでは、被災者の大半が女性であることが判明。この調査結果は、女性や子どもたち、その他の脆弱(ぜいじゃく)なグループにとっての課題が山積していることも浮き彫りにしています。
コミュニティーはすでに重複する人道危機に直面しており、モンスーンの季節が近づくなか、健康リスクや生活環境の悪化とともに、さらなる避難など新たな脅威がもたらされます。
「暴力、虐待、搾取などの保護リスクは、特に女性、女子、社会的弱者に対するものですが、危機的な状況において増加し、追跡することが難しくなっている」とし、CAREミャンマー事務所のアリフ・ヌール所長は、次のように訴えます。
「マンダレーでは、私たちが話を聞いた人の6割近くが、女性や女子に対する暴力やハラスメントについて耳にしています。しかし、助けを求める方法や場所を知っている人は、わずか4分の1でした。
専門的な支援へのアクセスは依然として限られており、特に障がいを持つ人々にとってはなおさらです。復興とは単に家を再建することではありません。私たちは、最も危険にさらされている人々、特に避難している女性と女子の安全、尊厳、保護を回復する必要があります」
28の地震被災地で、6,500以上の家屋と4,300以上のトイレが被害を受けました。深刻な住宅不足のなか、避難した家族は、空き地のある過密な避難所で親戚らと生活しています。CAREミャンマーのスタッフの報告によると、多くの避難所には壁や仕切りがなく、生理用ナプキンを交換するような基本的な活動でさえ非常に困難であるといいます。
食料、安全な水、保護が不足しています。多くの子どもたちが家族から引き離され、一人ぼっちであり、その65パーセントは女子です。最も多く報告されている保護リスクは、家庭内暴力、早期婚、児童労働である。マンダレーでは、回答者の70パーセントが避難先では安全だと感じないと答えています。
「女性は安心できません。避難所は風や雨を防いでくれませんし、大家族や小さな子どもにとっては特に大変です。ベッドも枕も電気もない野宿で、天候や余震を心配しています。私たちは何もかもおいてきました。夜、トイレを探すのは危険で、水を求めて2時間歩かなければならないこともあります。入浴も難しいです。女性にとって、それはとても大変なことです」とミヤ・セイン(仮名)は訴えます。
CARE、モンスーンを前に対応を強化
ニーズが高まり続けるなか、CAREは人道的対応を拡大しています。CAREは現地のパートナーとともに、今後9~12カ月の間に10万人を支援することを目指しています。これまでに、シェルター資材、食料、現金、保健サービス、安全な水、保護など、命を救う支援を提供し、地震で最も大きな被害を受けたコミュニティーを支援しています。
しかし、多くの家族は、安全なシェルター、蚊帳、食料、安全な飲料水へのアクセスとともに、緊急のニーズを満たすための資金がまだ不足しています。
「全国から集まった人々が私たちとともに立ち上がり、地元のリーダーたちとともに活動していることに感謝しています。しかし、危機が深まるにつれて、緊急支援だけでなく、長期的な復興のための資金が不可欠です」
モンスーンの季節が近づくにつれ、洪水、水系感染症、状況悪化のリスクは高まるばかりです。2024年には、マンダレーやサガインなどの地域で大雨による鉄砲水が発生し、家屋や道路、農場に被害が出ました。これらの同じ地域は今、地震の余波で新たな脅威に直面しています。CAREは、マンダレーに現地事務所を開設し、物資の事前配備、避難所の強化、安全な水へのアクセスの改善を行っています。
しかし、アクセスが遮断される前に、最も危険なコミュニティーに到達するためには、さらなる支援が緊急に必要です。その中には、危機に最も近く、迅速に対応できる地元のグループや女性主導のグループに対する資金援助も含まれています。
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公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパンは、世界100カ国で人道支援活動を行う国際NGOケア・インターナショナルの一員です。災害時の緊急・復興支援や「女性と女子」の自立支援を通して、貧困のない社会を目指しています。
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