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合計で146,644円のご支援をいただきました。多くのご支援、ありがとうございました。

【国際NGO CARE】
タイの青少年にリーダーシップ育成とビジネス起業体験を!

寄付受付開始日:2020/08/13

  • 領収書なし
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子どもたちへ自己分析や職業理解を促し、マーケティング知識などの研修後、小規模ビジネス起業体験活動を行います。

公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパン

プロジェクト概要

更新日:2023/07/07

タイの中学生・高校生に、自分らしく生きるためのリーダーシップ育成とキャリア教育を提供したい

タイでは、高校進学において職業教育課程に進む生徒数の増加を促進しており、中学・高校における職業活動を積極的に推進しています。

しかし、多くの学校では、十分な予算がなく、職業活動に関する知識や技術を有する教師も不足しています。さらに、特に、カンボジアなどからの移民の子どもたちの学習環境は厳しく、中学・高校を卒業した後の職業選択も非常に限定され、貧困に陥りやすいことが指摘されています。
中学・高校在学中に、社会人としての人生を歩むために必要なリーダーシップやマーケティングスキル、そしてライフスキルなどを身につける機会が求められています。

そこで、私たちは、タイ、サムットプラカーン県、アユタヤ県およびラヨーン県の中高生(特に女子)に対し、ワークショップなどを通じてリーダーシップや職業的技能を高めることにより、社会性・自律性の高い人材を育成する活動を行っています。

1.青少年(特に女子)を対象とした研修と職業活動の実施
新規支援校8校の中学・高校生1,200人を対象に、以下の研修を実施します。

・リーダーシップ研修(ジェンダー研修やチームビルディングを含む)

リーダーシップ育成キャンプ。ゲームやロールプレイを通じてチームワークやリーダシップの習得を行います。

・理数系教育の強化、キャリア教育
職業についての基本的な知識と技能を習得します。

マーケティング研修や理数系学習を経て、グループで小規模ビジネスの起業プランを作ります。

・小規模ビジネス起業研修
1グループあたり3千~5千バーツ程度(約1~1.5万円相当、2020年4月17日現在)の資金を元手に、実際に起業体験と事後評価を行う学習活動

小規模ビジネス起業体験で企画する商品は、お菓子や料理のほか、農業、お土産物など多種多様です。
販売戦略、収支計画も自らで練り、校内のイベントや地域のマーケットなどで販売します。

また、2017年4月~2020年3月で既に本事業を行っている既存支援校8校から、中心的に活動に関わった生徒400人を対象にフォローアップ研修を実施するとともに、新規支援校の生徒と合同での活動などを行うことで、相互の学びを促進します。

2.教師を対象とする研修の実施
上記1.の活動を教師が推進できるように対象校の教師120人を対象に、養成者訓練(TOT:Training of Trainers)を実施します。また、既存支援校と新規支援校との相互訪問を行うことで、学校を超えた教員間のネットワークを構築します。

【現地の人々からのメッセージ】
経済的な事由から、中学卒業後の就職を考えている15歳のアラニャちゃん。
「この1年間でたくさんの失敗と成功を繰り返して、とても自信がつきました。これからは『経理』の勉強をしてみたいです。後輩たちにも、リーダーシップと責任感を身につけることができるCAREのプログラムへの参加を薦めたいと思います! 必ずや誰もが専門的な知識や経験を得ることができると思います」

【寄付によってできること】
5,000円で……1人の生徒が2日間のキャンプに参加し、グループ討論やゲーム、ロールプレイを通じてリーダーシップを学ぶ事ができます。
15,000円で……1グループ(生徒6人程度)にベーカリーや工芸品、園芸、機械業やサービス業などの、小規模ビジネス起業体験を行うことができます。

寄付金の使いみち

タイにおいて実施している「理数系(STEM*)教育を通じたリーダーシップ育成事業(第2期)」の活動費として使用させていただきます。

*「STEM(ステム)」とはScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字をとった言葉。

活動情報

更新日:2023/07/07

【終了報告】温かいご支援、誠にありがとうございました!

2017年4月から2期にわたり、サムットプラカーン県など3県において実施してきた本事業が、2023年6月末をもって終了いたしました。ご支援くださった皆さまに、心より御礼を申し上げます。最終年度の活動内容について、以下にてご報告させていただきます。

■STEM[*]キャンプを通じた環境理解学習

人体に影響を与える確率は? PM2.5粉じん量によるさまざまな影響を算出するための実験中

複数の学校が合同で参加する形で、タイで深刻な環境問題の1つ「大気汚染」について考える参加型キャンプを開催。地球規模の課題への理解を深める全体セッションを行った後、生徒たちは小グループに分かれて、PM2.5除去を目的とした集じん装置制作のワークショップに参加しました。さまざまな種類のフィルターを試して最善の素材を選び、実際に簡易的な装置を制作。最後にグループごとに自作装置の集じん機能を試す実験を行いました。

[*]STEMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字をとった言葉です。

■電気自動車を通じた革新的取り組みを“体験”

緊張気味にタイ日産社員の方のお話を聞く生徒たち。充電完了後には、電気自動車への試乗体験も!

2022年11月には、タイ日産が運営する「Nissan Experience Center (体験施設)」への訪問が実現。生徒たちは、STEMが実社会で活かされている現場を視察しました。

社員の皆さまから、同社の環境負荷低減に向けたミッションのほか、石油消費を減らし気候変動や大気汚染問題に対処するカギとなる電気自動車の仕組みや製品開発のお話などを直接うかがう貴重な機会となりました。交通手段としてだけではなく、蓄電池としての利用もでき、家庭での消費電力を賄うと同時に、災害時などライフラインが途絶えた際には電源供給源にもなるという説明を聞き、身近な生活や未来を変える技術の力に、目を輝かせました。

■起業体験活動を支える教師向けに新規研修を実施

実際にマーケットに赴き、土産物の撮影をする教師

本事業の活動の柱は、さまざまな研修受講後に集大成として行われる起業体験活動です。2023年度も15校の生徒たちが、グループごとに商品企画から製造、販売まで一連の活動を実践しています。

これらの活動には、CAREからのノウハウや資金的な支援のほか、各校の教師らのサポートが不可欠です。続くコロナ禍で重要性が増すオンラインを活用した商品販促・PRについて習得すべく、今年は教師向け研修としてメディア・プロダクション研修を初開催。3県から35名が参加しました。座学と実践の2日間に及ぶ研修では、タイ日産社員によるマーケティング研修ほか映像制作についても学び、実際に5つの商品プロモーションビデオの制作を行いました。

【最後に】
タイでは、隣国からの移民が多い地域の子どもたちの学習環境は厳しく、中学・高校を卒業した後の職業選択も極めて限定され、貧困に陥りやすい状況です。このプロジェクトを通した起業体験活動や職能訓練などのさまざまな研修、さらには、現代社会を生き抜くために必要なジェンダー意識や身近な社会課題への理解と対応スキルの習得は、子どもたちの未来の可能性を広げることにつながります。

このプロジェクトの実現にお力添えいただいた皆さまに、重ねて感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

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プロジェクトオーナー

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公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパン

公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパンは、世界100カ国で人道支援活動を行う国際NGOケア・インターナショナルの一員です。
災害時の緊急・復興支援や「女性と女子」の自立支援を通して、貧困のない社会を目指しています。

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