• 子どもたちへ自己分析や職業理解を促し、小規模ビジネス起業に向けて、マーケティング知識などの研修を実施します。

タイ農村地域の中学生・高校生に、自分らしく生きるためのリーダーシップ育成とキャリア教育を提供したい

中所得国であるタイでは、特に都市部において高校や大学など高等教育へ進む子どもたちが増え、学校内外での受験偏重教育が進んでいます。

一方で地方や農村部においては、最低限の学力を身に着けることのみが優先され、子どもたちは社会や人との関わりの中で生きていく力やリーダーシップ、また職業的な技能を学習する機会に恵まれていません。タイ国内における貧富の格差がますます拡大する中、貧困下にある地域の子どもたち、特に女子は、自らの可能性を十分に発揮できず社会の中で取り残されています。

事前調査では、対象の子どもたちの60%が校内活動でリーダーシップを発揮することに躊躇すると答え、ボランティア活動など校外での諸活動にもほとんど参加していないことが分かりました。多くが人前で自分の考えを表現したり、他者と協働することに対して十分な自信が持てない状況にあります。また85%の子どもたちがこれまで一度もキャリア教育に触れる機会がない中、地域にはどのような仕事があるかについて理解している子どもたちは少なく、69%が「関心がある仕事はない」と回答するなど、就職を含めた卒業後の進路への不安を感じています。

そこで、タイ・アユタヤ県およびラヨーン県の中高生(特に女子)に対し、リーダーシップや職業的技能を高めることにより、社会性・自律性の高い人材を育成する活動を行います。

具体的には、次の活動を実施します。

1. 貧困地域における8校の中学・高校生1,200人を対象に、ワークショップやリーダーシップ研修(ジェンダー研修やチームビルディングを含む)をはじめ、理数系教育の強化、キャリア教育(職業についての基本的な知識と技能の習得)、小規模ビジネス起業研修などを実施します。また、1グループあたり3,000バーツ(約9,600円相当、2017年4月20日現在)の資金を元手に、実際に起業体験と事後評価を行い、実践の中から相互の学びを深めます。

リーダーシップ育成キャンプ。ゲームやロールプレイを通じてチームワークやリーダシップの習得を行います。
マーケティング研修や理数系学習を経て、グループで小規模ビジネスの起業プランを作ります。

2. 8校の教師80人を対象にオリエンテーションを行い、教師の参加・協力のもと、上記1の活動を推進します。

ハーブフライドチキンやお菓子を作成し、販売準備をする生徒たち。

3. 特にキャリア教育や職業訓練などのプログラム実施においては、地域住民ほか地元政府機関、民間企業などとも連携して行います。

販売戦略、収支計画も自らで練り、校内のイベントで販売します。

【現地の人々からのメッセージ】
経済的な事由から、中学卒業後の就職を考えている15歳のアラニャちゃん。
「この1年間でたくさんの失敗と成功を繰り返して、とても自信がつきました。これからは『経理』の勉強をしてみたいです。後輩たちにも、リーダーシップと責任感を身につけることができるCAREのプログラムへの参加を薦めたいと思います! 必ずや誰もが専門的な知識や経験を得ることができると思います」

【寄付によってできること】
3,000円で、1人の生徒がキャンプに参加し、グループ討論やゲーム、ロールプレイを通じてリーダーシップを学ぶ事ができます。
5,000円で、生徒へのワークショップや研修を円滑に行うために、1人の教師にオリエンテーションやトレーニングを行うことができます。
7,000円で、5人の生徒にベーカリーや工芸品、園芸、機械業やサービス業などの小規模ビジネス起業体験を行うことができます。

リーダーシップ育成キャンプ、ゲームやロールプレイを通じてチームワークやリーダシップの習得を行います。

寄付金の使いみち

タイにおいて実施している「理数系(STEM)教育を通じたリーダーシップ育成事業」の活動費として使用させていただきます。

*「STEM(ステム)」とはScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字をとった言葉。